エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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昨今ではITエンジニアの人手不足が叫ばれており、一般にITエンジニアは売り手市場であると言われています。
しかし、他の職種と比べて本当に売り手市場といえるのでしょうか。それとも、単に求人全体が増加傾向にあるだけなのでしょうか。
また、未経験からITエンジニアを目指す人も多いでしょう。
ソニー生命保険株式会社が2017年3月に行った調査では、男子中高生の「将来なりたい職業ランキング」にて、ITエンジニア・プログラマーが1位にランクインしています。現在は文系学生がITエンジニアになる例も多く、職業としてITエンジニアが注目されていることは間違いありません。
しかし、未経験の人がITエンジニアを目指すことはできるのでしょうか。それとも、スクールに通ったり独学する必要があるのでしょうか。
今回は、【ITエンジニア求人市場の実際】と、【未経験社員がITエンジニアになるまで】を見ていきましょう。
売り手市場とは、モノの需要が供給を上回ることを指します。
求人の現場においては、「企業が採用したい人数」が「就職したい求職者」の数を上回ることを指します。求人倍率が「1」を超えている場合、売り手市場といえます。
求人数が求職者数を超えているので、求職者は企業に対して有利な立場にあります。つまり売り手市場は、求職者にとっては職を得やすい環境なのです。
では、実際の求人の現場を見ていきましょう。転職の現場における求人倍率は以下の通りです。
上のグラフは、求人・転職サービス『DODA』の調査による、2014〜2017年における業種別の転職求人倍率推移データです。
これを見ると、「IT・通信」は全ての期間において約5〜8倍の求人倍率で推移しています。他の業種と比べても、これは圧倒的に高い水準であり、ITエンジニアを含む「IT・通信」は売り手市場で間違いないでしょう。
また、リクルートキャリアのプレスリリースによると、2017年3〜8月において「SE」は平均3.2倍、「インターネット専門職(Webエンジニア含む)」は平均5.8倍、「組込・制御ソフトウェア開発エンジニア」は平均4.5倍の転職求人倍率という報告が出ています。エンジニアの職種によりやや求人倍率に差異がありますが、いずれも求職者優位の売り手市場であることがうかがえます。
一方、新卒の求人倍率はどのようになっているでしょうか。
上のグラフは、リクルートワークス研究所の調査による、大卒求人倍率推移データです。
これを見ると、求人が多いのは「流通業」や「建設業」であり、ITエンジニアを含む「サービス・情報業」は近年0.5倍程度で低水準となっています。ただし、「サービス・情報業」はITエンジニア以外にも、不動産、鉄道、電力、レジャーなど非常に様々な業種を含むため、ITエンジニアに限定した場合はまた異なった結果が出るでしょう。
ITエンジニアに限定した新卒求人倍率のデータは少なく、不確かなものが多いですが、新卒の現場においてITエンジニアは売り手市場とはいえない可能性もあります。
ただ、未経験新卒よりも、ある程度スキルを積んだ転職者を優先したいのは事実でしょう。ITエンジニアは多くの場合、スキルがものをいう職種です。即戦力を欲している企業は多く、未経験の新卒よりも、経験値を積んだ転職者を優先して求人活動を行う可能性はあります。転職求人倍率が非常に高いのは、そのためでしょう。
では、未経験からITエンジニアを目指すにはどのようにしたらよいのでしょうか。
未経験からITエンジニアを目指す方法は、主に以下の4つの方法があります。
それぞれ順番に見ていきましょう。
もしあなたが大学生なら、これが最も良い選択でしょう。
先ほどのデータはともかく、新卒でITエンジニアを募集している企業はとても多いです。転職求人が難航する中で、有望な新卒の獲得に走るのは必然のことでしょう。多くの場合、文系理系を問わず新卒ITエンジニアを募集しているため、参入障壁は決して高くありません。
ただし、未経験でITエンジニアを目指すのなら、研修制度がある程度しっかりしている会社を選ぶことをおすすめします。研修制度が整っていない会社の場合、簡単な下流工程の仕事しか任せられず、応用の効くスキルが身につかない場合があります。もちろん、自主的に学ぶことも大事ですが、研修制度が整備されている方が安心感はあるでしょう。
企業により異なりますが、選考のステップの過程でGABやCAB等の適性検査が求められる場合があります。一般的な適性検査よりも論理的思考力が多く問われるため、教本や問題集を購入し、対策しておくべきでしょう。また未経験の場合、面接にてITに関する興味の度合いを尋ねられることがあります。業界・企業研究はもちろんですが、IT業界のトレンドもしっかりと把握しておきましょう。
新卒ITエンジニアに特化したキャリア支援サービスです。職種別・エリア別の検索機能のほか、使用言語別の検索機能もついています。学生一人ひとりに就活エージェントがつくサービスも行なっており、未経験でITエンジニアを目指す学生を丁寧にサポートしてくれます。
ITエンジニアを目指す学生向けの就活サイトです。中級者向けではありますが、書類選考の代わりに自分が書いたコードで自己PRができるサービスなども行なっており、コーディングスキルにある程度自信がある人にはおすすめです。
他業種から未経験のITエンジニアへ転職する例は多くあります。
ただし、転職の可能性があるのは「未経験OK」で募集している会社に限ります。経験者のみを募集している転職求人も多いため、応募する際はよく確認することをお勧めします。また新卒入社と同様に、研修制度が整っている会社の方が安心です。
他業種からの転職の場合、前職の経験を活かした自己PRができるでしょう。
ITエンジニアに必要なスキルは、システムに関する知識やプログラミングなどの専門的な技術ばかりではありません。例えばSE(システムエンジニア)なら専門的知識の他に、コミュニケーション能力や論理的思考能力、マネジメント能力などが問われます。これらのスキルは他業種においても身につけられるものであり、転職活動をする際にアピールできるポイントです。たとえ専門的な知識・技術が不足していても、これらの点が優れていれば、未経験でも採用の可能性は十分にあります。
求人情報・転職サイトとして有名なDODAですが、第二新卒・未経験ITエンジニアに特化した求人情報も掲載しています。事業内容、仕事内容、勤務地、給与などの情報を細かく掲載しており、信頼のおける転職サイトといえます。
総合転職求人サイトですが、未経験者歓迎のITエンジニア求人情報を多く掲載しています。また「自己PR不要」の求人が多く、自己PRが苦手な方にとってはありがたいサービスといえます。
専門学校などでITエンジニアのスキルを身につけることで、ITエンジニアの職を見つけることが容易になるでしょう。売り手市場の昨今において、スキルを持ったITエンジニアは非常に需要があり、新卒・第二新卒・転職を問わず仕事を得やすいです。
なお、いわゆる1〜4年制の専門学校以外にも、1〜6ヶ月程度の短期の学習プログラムを提供する企業があります。また、スキル習得後の就職支援をまとめてサポートしているサービスも多く、時間をかけてITエンジニアを目指せる状況の方にはおすすめの手段といえます。
リクルートが提供する、大学・短期大学・専門学校の進学情報サイトです。将来目指す仕事でソートができるため、ITエンジニアの仕事が学べる専門学校を限定して検索することができます。
2ヶ月間集中してITエンジニアのスキルを学び、その後に就職活動をサポートしてくれるサービスです。料金は20万円ほどかかりますが、就職成功で全額キャッシュバックされます。昨今は売り手市場なので内定率も高く、実質0円のサービスといえるでしょう。ただし、対象者は社会人経験のある30歳未満に限定されています。
第二新卒に特化したITエンジニア・営業の就職支援サービスです。ITエンジニアのスキル研修、面接対策、企業とのマッチングがワンセットなっています。またUZUZカレッジの受講生は、一部企業にて書類選考なしで面接を受けられるメリットもあります。
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専門学校や企業の提供する学習プログラムに頼らず、独学でITエンジニアのスキルを身につける手段もあります。ただし、教本を読みながらひとりで黙々と学ぶのは、非常に根気がいります。ITエンジニアの世界では頻繁に勉強会が行われていますので、そのような場に積極的に足を運ぶと良いでしょう。ITエンジニアのトレンドや学習法が学べる他、同じ志を持った仲間を得ることができるでしょう。
また、オンラインでのITエンジニア学習支援サービスは多く存在します。教本よりも実践的で学びやすいサービスも多く存在しますので、選択肢のに入れてみてください。
独学でITエンジニアのスキルを身につけた後は、新卒・転職求人サイトで仕事を探しましょう。また、場合によってはフリーランスの道もあるかもしれません。
IT系の勉強会・イベント・セミナー情報が多く掲載されたサイトです。日程から勉強会を検索できる機能や、興味あるタグを選ぶことで新着イベント情報が送られてくる機能など、便利な機能が多く取り揃えられています。
実際にコードを打ちながら学べる、オンラインのプログラミング学習サービスです。学習できる言語は13種類用意されており、フロントエンドからサーバーサイドまで幅広く対応されています。基礎的な内容は無料で学べますが、応用・実践的な学習は月額980円かかります。
今回の内容をおさらいしましょう。
ITエンジニアはこれからもますます需要が高くなり、売り手市場が続くことが予想されています。そのため、未経験の採用も増えていくと思われます。
これからITエンジニアを目指す方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください!
(執筆:じきるう 編集:Workship MAGAZINE編集部)
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