エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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働き方やキャリアの積み上げ方が多様化している昨今、よく耳にする “副業” や “リモートワーク” という単語。「自分もやってみたいけれど、ハードルが高くて……」「うちの会社は副業できなさそうだし……」「本業が忙しいし……」と壁を感じている人も多いのではないでしょうか?
そんな方々におすすめなのが、最近注目されている「パラレルワーク」という働き方。今回は、パラレルワークの概要・メリット・はじめ方を、事例を読み解きながらご紹介します。ひとりひとりが自分自身のキャリアと向き合い、伸び伸びと働くために、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
パラレルワークとは、「複数の収入源を持ち、一つのビジネスに依存しない働き方」のこと(参照:FreeConsultant.jp)。つまり、本業と同時進行(パラレル)でさまざまな副業(ワーク)を行うことを指します。「複業」と呼ばれることもあります。
ただし、パラレルワークと一言で言っても、そのスタイルはさまざまです。複数の企業に勤めるだけに限らず、NPO法人に携わったり、個人でサービスをはじめたりするなど、いわゆる社外活動も含まれます。その人のキャリアに合わせて働くことができるのがパラレルワークの魅力なのです。
パラレルワーク(複業)のメリットは大きく3つあります。
なにかやりたい夢がありながらも独立できない状況にいる方にとって、まずは小さくでも夢への一歩を踏み出せるのは、パラレルワークの最大のメリットといえるでしょう。
たとえば、昼間は会社員として働きながら、夜は飲食店でシェフとしての実力を積み重ね「店を出す」夢へ着々と近づけることもできます。
本業のが万が一うまくいかなかった場合も、パラレルワークをしていれば副業がある。倒産などのリスク分散ができます。安心してキャリアを積み上げることができるというのもメリットでしょう。
たとえば、ライターとフォトグラファーの仕事を同時にしていた場合、ライターの仕事が急に減ったとしてもフォトグラファーの仕事があるため、いきなり仕事がなくなることはありません。働き方の満足度だけではなく、生活面のメリットにおいても、リスクの分散ができるキャリアだといえます。
何事も新しい取り組みを軌道に乗せるのに時間がかかるもの。パラレルワークという形で収入源がいくつか確保できていれば、目の前の利益・収益に焦ることなくじっくりと長い目で活動に取り組めます。
例えば、シェフを目指している人の場合、実力を評価してもらうまでには時間がかかるもの。そこで、最初は会社員として本業からの収入源を確保しておけると、シェフとして自立できるようになるまで、お金に追われることなく副業活動に集中することができます。
自分の夢をじっくり育てると同時に、万が一の場合のリスク分散もできるパラレルワーク(複業)は、働きやすさと安心感を得られます。また、ひとつの企業のコミュニティにとらわれずパラレルワーク(複業)をすることで、さまざまな分野で活躍する人との人脈が増えるというメリットも。いろんな価値観に触れ、自分のキャリアを別の視点で捉えることができます。
一方で、パラレルワーク(複業)には注意点もあります。今回は、パラレルワークをはじめる前に気をつけておくべき注意点と、改善するために意識しておくべきポイントをご紹介します。
忙しくてどうしても眠気がとれない、集中力が落ちた気がする……。そんな時は、もしかするとひとつの仕事に時間と労力をかけすぎて、全体のバランスが崩れているのかもしれません。そうなると、多方の関係者からあまりいい印象を持たれないことも。
改善するためには、以下の点を意識してみましょう。
複数の仕事を同時進行するパラレルワーク(複業)でやりがちなのが、ついついスケジュールを詰め込みすぎてしまうこと。最初はハードスケジュールをこなせていたとしても、慣れないことをいくつも始めてしまうと体調を崩してしまう原因にもなります。
改善するために意識するポイントとしては、次のことが挙げられます。
最初にがっつりスケジュールを組むと、長続きしません。そのため、何か新しいことをはじめる際は、最初は週に2〜3日、1日数時間から、というように少しずつ始めてみましょう。体調を見つつ慣れてきたら仕事を増やすことで、長く続けやすくなります。
パラレルワーク(複業)と言ってもさまざまなスタイルがあるため、必ずしもデメリットに繋がるとは言い切れないのですが、注意しておくべき点は心得ておきましょう。大切なことは、最初から成果を求めるのではなく、ほかの仕事に支障をきたさない程度に長く続け、そこから得た小さな成功体験を、次に繋げていくことでしょう。
それではパラレルワーク(複業)の事例を4つご紹介します。
家事や子育ても仕事のひとつ。自宅でできる仕事・リモートワークと同時に家事を平行して続けるという働き方もパラレルワーク(複業)と言えます。フリーランスに多い働き方で、家事や子育てに手を抜きたくないけれど、しっかりと働きたいという方におすすめです。
家事をこなしながら、合間にクラウドソーシングを利用してリモートワークをする方などが多くいます。
リモートワークやフリーランスとして脱オフィスをはかる方が増えている現在、リモートでできる仕事をしながら郊外で農業をするという方も増えています。
自然に触れることで気持ちもリフレッシュできますし、最近では自治体からサポートを得られることもあるのでメリットがたくさん。農業のかたわら、ブログやSNSで生活の様子を発信し、広告収益を得ている人も多くいます。
パラレルワーク(複業)は必ずしも「仕事」に結びつける必要はありません。ボランティアやNGOなどの団体に所属するケースもあります。
本業の仕事とは別に、ボランティア団体やNGO・NPO法人に所属し、活動することもパラレルワーク(複業)のひとつです。こういった活動は、地域に根付いたものや国際交流など、誰でもできる仕事から自分の経験や知識を活かした活動など幅広くあるため、あなたに合ったものを見つけやすく、やりがいもある活動といえるでしょう。
実際に、介護施設でボランティアをしたり、住んでいる街の清掃活動を行ったりしている方もいます。ほかにも、正社員として事務の仕事をするかたわら、子供向けピアノ教室でボランティアとして働く事例も。特技をボランティアに活かしたい方にもおすすめです。
IT系の会社でエンジニアをしながら、副業イラストレーターやライターとしても活動をするといった形態です。連絡はチャットやメールなどを使うことで、時間の使い方も自分でコントロールしやすくなります。
パラレルワーク(複業)の定義からメリット、注意点、そして事例をご紹介しましたが、どのように感じましたか?
「案外ハードルは高くないかも」「自分もやってみたい」「でも、何をはじめたらいいかわからない」。そう思ったあなたに、まずはあなたにぴったり合った職業の見つけ方(2ステップ)をご紹介します。
書き出すのは紙でもいいですし、パソコンに打ち込んでも構いません。現時点のお金や環境に関係なく、純粋にやりたいことや、これまでの成功体験、人から感謝されて嬉しかったことなどを書き出してみましょう。自分が持つスキルを視覚化することで、自分がはじめるべきことがわかってきます。
次に、ステップ1で書き出したことのうち、「本当はやりたくないこと」や「環境に流されていること」をなるべく客観的に判断して排除してみてください。
たとえば、「雑誌で流行っているようだから、あまり興味はないけれどやってみたい」「まわりの友達や会社の人もやっているからやろうかな」など。環境に流されているなと思ったら、自分の内なる想いに沿った「本当にやりたいこと」を厳選してみましょう。
このステップを踏む上でのポイントは、「今までの自分の褒められた体験」と「やりたいこと」を組み合わせて考えてみること。たとえば「料理が美味しいと褒められた」「お金があったら北欧にいってみたい」という方は、北欧料理を研究してブログ等で発信してみると面白いかもしれません。
自分の持っているスキルとやりたいことを形にすることで、自然と仕事に結びついていくかもしれません。
パラレルワーク(複業)が浸透しつつある現代は、好きなことを軸に生活しやすい時代とも言えるでしょう。一つひとつの仕事で少しずつ結果を出していけば、自然と応援してくれる人も増えますし、副業で得たスキルを本業に還元することで収入アップも見込めます。
自分が本来持つスキルや興味・関心を活かせる舞台は、たくさんあるはず。好きからスキルに、スキルから仕事に、仕事から成長に。自分らしい生き方・働き方を実現できるパラレルワーク(複業)を、あなたもはじめてみてはいかがでしょうか?