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Podcast(ポッドキャスト)をビジネス利用すべき理由と、始めるまでの5ステップ

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皆さんは『Podcast(ポッドキャスト)』をご存知ですか?

日本ではラジオNIKKEI文化放送など大手各社がPodcastで配信している他、2018年6月からはGoogleもPodcastに再参入しました。

Podcast(ポッドキャスト)はこれまであまり知られておらず、勘違いされることが多いメディアでした。しかし今では「信頼やファン層の構築」につながるツールになりつつあります。

ビジネスの観点から見ても、Podcastは強力なマーケティングツールです。上手く活用できれば新規顧客・ファン獲得、クライアント増加、売上UPなどに繋げられます。

今回はPodcastをビジネス活用すべき理由と、Podcastを始めるまでの5ステップをご紹介します。

Podcastをビジネス活用する4つのメリット

Podcast

ここ数年で急速に人気を高めてきたPodcastは、さまざまなメディアと比べて多くの強みがあります。例えばPodcastは聴覚を通して多くの情報をユーザーに与えられるメディアですが、文字コンテンツの記事よりエンゲージメントが高い傾向にあります。

そんなPodcastをビジネス活用するメリットは下記のとおりです。

1. 新規顧客の獲得

Podcastでコンテンツを配信すると、iTunesストアやその他のPodcastプラットフォームにて、世界中の人から見つけてもらえます。

2. ファン層の構築

自分のPodcastを聴いて気に入ってもらえれば、そこからファン化して毎エピソード聴いてもらえるようになります。調査によると、Podcastを聴く人たちの80%は特定の配信者のほぼ全てエピソードを聴いており、また週に約7回の視聴時間を設けているとのことです。

3. 信頼を築く

Podcastは聴く人にたくさんのメリットを与えます。有益な情報や考え方、そして有名人のインタビューなど……。聴く人にとって本当に有益な情報を提供することで、自分のブランドに対する信頼性も築けるでしょう。

4. クライアントや顧客を惹きつける

ビジネスとしてPodcastを始めるべき大きな理由のひとつとして、Podcast経由でのクライアント獲得が挙げられます。

Podcastで成功している人たちには、クライアントが探しているような知識やスキルを持っています。例えば、ファイナンス・保険関連の企業を運営するKen Greene氏は、『Engineer for Finance』と題したPodcastを始め、最初の数エピソードでクライアントから問い合わせが来たと述べています。Ken氏はこのことに対して「Podcastはこれまでやってきたマーケティングの中で一番効果があった」と話しています。

誰のためのビジネスPodcastなのか?

Podcastはさまざまなビジネスに最適です。Podcastは通常、何かを学べる教養・学習の要素を持ったツールとして使われます。

iTunesやその他のプラットフォームでPodcastの一覧を見ると、あらゆるトピックのPodcastがあることに気がつくでしょう。ファイナンス系Podcast、お笑いPodcast、子供用Podcastなど……。それらは全て、ビジネスに転化できます。

Podcast

例えばマーケティングツールのソフトウェアを販売するB2Bビジネスならば「マーケティング戦略方法」のトピックや、有名人やインフルエンサーを招いて「マーケティング戦略について語る」といったコンテンツが効果的です。

先ほど挙げたKen Greene氏のようにファイナンス事業をしている企業ならば、「お金の貯め方」や「投資の方法」などのトピックでPodcastを展開できます。

カップケーキのビジネスであっても「レシピや料理に関する話」「焼き菓子を作る時のコツ」などをPodcastを使って紹介できます。

どのような業界であってもPodcastを使う方法があり、信頼やファン層の構築、新規顧客の獲得、そして売上向上にPodcastが活かせるのです。

では、どうやってPodcastを始めれば良いのでしょうか?

ビジネスPodcastを始めるまでの5つのステップ

ステップ1:オーディエンスはどんな人たちか決める

Podcastを通して、具体的にどんな人たちにリーチをしたいでしょうか? 自分のPodcastを聴いてくれる理想のオーディエンスとはどんな人たちでしょうか?

下記の項目を参考に、ターゲットとするオーディエンスのペルソナを作ってみましょう。

  • どこ出身の人か
  • どんな仕事をしている人か
  • どんな年齢・性別の人か
  • どんな興味関心を持っている人か
  • どんなニーズを持っている人か

ステップ2:Podcastで話すトピックを考える

Podcastを始めるためにまず最初にすべきことは、自分のビジネスに関連のある適切なトピックを考えることです。トピックを考える際には、下記の項目に沿っているかどうかも確認しましょう。

  • ターゲットオーディエンスに関連する内容か
  • ターゲットオーディエンスにとって有益な情報か
  • エピソードを無限に作れるほど、自分が精通しているトピックか

ステップ3:Podcastのスタイルと頻度

Podcastにて成功を収めるためには、コンテンツの質や公開頻度、そして全体的なスタイルは一貫したものが望ましいです。

下記のポイントに気をつけると良いでしょう。

  • 【Podcastの長さを決める】
    自分のPodcastはどれくらいの長さが良いでしょうか?エピソード毎に長さは変わるでしょうが、最初の時点である程度の目安を決めておくと良いです。ちなみに多くのPodcastは大体10~15分間程度ですが、中にはJoe Roganのように約4時間もある番組もあります
  • 【公開頻度を決める】
    公開頻度は一貫すべき要素です。頻度だけでなく「次のエピソードはいつの何時に公開されるか」を決めておくことで、ファンの人たちが公開のタイミングでPodcastを確認してくれるようになります。
  • 【適切なスタイルを選ぶ】
    Podcastは、さまざまなスタイルでコンテンツを配信できます。例えばCEOが学んだ企業経営のコツを一人で話すエピソードもあれば、インタビュー形式のエピソードも可能です。しかし、基本的にはどういったスタイルのPodcastを作りたいか統一しておく方が良いでしょう。インタビュー形式がいいのか、2人(またはそれ以上)の対談形式か、それとも1人だけで話すソロ形式か。またPodcastでは、オーディオと映像の両方を使うこともできます。

ステップ4:正しい機材を使う

パソコンがあればどんな人でもPodcastを始められますが、良い音質でPodcastを配信するには適切な機材やソフトウェアを使う必要があります。

  • 【マイク】
    自分の声だけでなく司会者やゲストの声も聞こえるように、適切なフォーマット/適切な数のマイクが必要です。Road ProcasterSamsung Q2Uなどがおすすめです。
  • 【ヘッドフォン】
    Sony MDRZH310-WQなどがおすすめです
  • 【編集ソフトウェア】
    Adobe Audition CCなどが便利です。MacユーザーであればGarageBandなども良いでしょう

ステップ5:Podcastの番組画像を作る

Podcastのその他の重要な要素が「番組画像(メインビジュアル、アイキャッチとも)」です。番組画像は見る人の注意を引き、Podcastがどういう内容か一目で分かるものが望ましいです。

番組画像を作る際には、以下のポイントに気をつけましょう。

  • 人の注意を引くようなカラフルな色にする
  • 番組のタイトルを含める
  • 番組の司会者の写真を含める(これは絶対ではありませんが、ほとんどのPodcast番組画像では司会者の写真が使われています)

番組画像を作るには、Canvaなどの画像コンテンツ作成ツールを使うのも良いでしょう。

まとめ

Podcastを使うことで、その他のメディアコンテンツではできないような、新しいリーチの拡大や信頼構築が可能です。そして機材費を除けば、そこまで大きな初期投資も必要ありません。手軽に始めて、後は定期的にPodcast作成に時間を投資するだけです。

気になる方はぜひ試してみてください。

(原文:Lilach Bullock 翻訳:Reina Onishi)

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