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いろんな事業に手を出して、ことごとく失敗。それらの仕事は全部ネタになる

あの日、僕はやらかした。
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「いろんなことに手をつけた結果、気づいたら中途半端になっていた」

そんな経験、あなたにもありませんか?

自分のペースで好きなだけ挑戦できる「フリーランス」。その裁量の大きさが、ときに自分の首をしめることも……。

今回は、ブログやSNS発信を中心に活動するAbroaderさんに「事業を広げすぎたしくじり」をお話しいただきました。

広げすぎた背景には、不安や本質を見抜けなかったことがありました。そして最後には、意外な答えが。 

Abroader
Abroader

銀行員を2年間務めるが、やりたいこととマッチせずフリーランスの世界へ。最初はシェアハウス事業・モデル事業をやるも失敗。たくさん手をつけた中、コツコツと運営してきたブログが軌道に乗り、現在は法人化。現在はブログ運営、福岡ローカルメディア運営、留学相談、サイト制作、YouTube事業を中心に活動。旅好き海外ミニマリストで、固定費は10万円で放浪しながら旅と仕事をするノマドな一面も持つ。Twitter

聞き手:ヌイ
聞き手:ヌイ

Abroaderさんの発信を見ていて「器用な方だな...」と思っていたら、意外にも数々の失敗が。いまのスタイルを確率するまでのストーリーを聞いていきます!Twitter

ヌイ:本日はよろしくお願いします。
器用で何でもそつなくこなしてそうなAbroaderさんに、しくじりなんてあるのでしょうか……?

Abroader:もちろんです。とくにフリーランス独立当初は、沢山のしくじりがありました。

いろいろな事業に手を出して、すべてが中途半端になってしまった

Abroader:僕の失敗は、フリーランス独立当時に、リスク分散のために事業を広げすぎたことです。はじめから拡大しすぎた結果、すべてが中途半端になっていました。

ヌイ:なるほど……。具体的には、独立当時に何をされていましたか?

Abroader:はじめは、メルカリやバイマで「物販」からスタートしました。そこから、シェアハウスの管理業務、フリーランスのコミュニティ作り、モデル事務所運営なども行なっていましたね。ブログもその頃から運営しています。

ヌイ:幅広いですね! でも、どんな理由で辞めてしまったのですか?

Abroader:物販系は収入をあまり稼げず撤退しました。また、在庫の管理や梱包なども手間で、次第に飽きてしまって。
シェアハウス管理もとても手間で。20人近くの方々と一緒に暮らしていたのですが、それなりの人数なのでクレームも日常茶飯事で。対応していくのが大変だったんです。
モデル事務所もフリーランスコミュニティも、トラブル続きで運営や維持がこれまた大変で。

ヌイ:人と関わる仕事ならではの悩みですね。

Abroader:そうですね。闇雲に「やってみたい!」と興味本位で手をつけていったのですが、自分が本当にやりたいことではなかったんです。そして、中途半端になって結果が実らず……。「このままではいけない」と思い始めました。

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ヌイ:失敗してしまった一番の原因はなんだと思いますか?

Abroader:「本質を掴もうとしなかった」からだと思います。「やってみたいな!」と思うと、気づいたら行動していました。いまでもやりたいことはすぐ行動するタイプですが、独立当時はとくにそうでしたね。
好奇心もあったと思いますが、焦りもあったかなと。自分の生活もありますし「早く結果を出さないと……!」という不安がありました。

ヌイ:なるほど……。現に、焦りでいろいろと手をつけている方、たくさんいそうですね。

Abroader:本当はもっと頭で考えて、「これなら上手くいきそうだな」と手応えを掴んで進めば結果も変わっていたと思います。でもどうしても、深く考える前に動いていましたね……。
ただ、数々の失敗をしてきましたが、じつは失敗を失敗だと思っていません。行動してたとえ結果がでなくても、僕は成功だと思っています。

失敗は成功の母。「まずは手をつけてみる」が糧になる

ヌイ:失敗しても成功……? どういうことでしょうか?

Abroader:僕の行動のハードルが低いのは、「すべてがネタになる」と考えているからです。
いまはTwitterやYouTubeで主に発信をしていますが、いままでに失敗したことを包み隠さず発信しているんです。それが誰かのお力になればいいなと思って。

ヌイ:すごい。鋼のメンタルですね!

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Abroader:僕はもともと、戦略的に物事を考えられるタイプではありません。その代わりに人一倍行動して、経験や知見をたくさん溜めてきました。
YouTubeやTwitterでも、たくさん行動してきたからこそ「きっとこのトピックは需要があるんだろうな」と、直感と肌感でわかるようになってきましたね。

ヌイ:なるほど。

Abroader:また、僕がいまのブログやYouTube事業を続けている理由の1つに、「初心者に寄り添えるから」があると思っています。
もともと本質を見抜くのが苦手で、いままで伝えてきたように、失敗もたくさんしてきました。そんな僕だからこそ、できない人の気持ちがわかります。
たとえば過去に、9ヶ月間独学で英会話を学んだ過程をブログにしたことがあって。自分の失敗や経験をもとに書いたんですよ。ありがたいことに、1日に3万人から読まれる記事になったんですよね。
なので、個人的には「失敗は成功の母」だと思っています。むしろ積極的に失敗しにいっていますね(笑)。

挑戦のハードルを下げるために必要な「ミニマルな暮らし」と「撤退ライン」

ヌイ:これまでの経験を踏まえて、フリーランス一年目のひとにAbroaderさんが伝えたいことは何かありますか?

Abroader:赴くままに、行動してほしいですね。失敗はつきものですが、すべての経験を糧にして、あなたのものにしてほしいです。
そしてすでに行動をしている人は、結果が出ずに悶々としていても、どこか自分の中で納得しているはず。なぜなら自分で選択をして行動をしているから。僕もそうでしたし。

ヌイ:しびれます……。自分の意思で選択しているからこそですね。

Abroader:そしてぜひ一緒に実践してほしいのは、挑戦のハードルを下げてください。具体的には「固定費を下げる」ことと、「撤退ラインを決める」ことが大切です。

ヌイ:なるほど。

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Abroader:まず固定費を下げることですが、ミニマルな暮らしをすることで余計な不安を緩和できます。
たとえば僕は極限まで生活水準を下げ、固定費や生活費のすべてを月10万円まで抑えられました。
月10万円であれば、最悪大きく稼げなくても、バイトと掛け持ちすればなんとかなりますよね。お金の心配がぐっと下がり、挑戦もしやすくなると思います。

ヌイ:たしかに。お金関係で不安になると、行動の妨げになりますよね。

Abroader:そうですね。次の撤退ラインですが、これはそれぞれの基準で大丈夫です。
たとえば僕の場合、「この先つづけてプロになった時に、自分がワクワクしているか?」を基準にしています。もし未来の自分が楽しんでいなさそうなら、僕はすぐにやめますね。
お金も仕事も、自分の中でしっかりと軸を定める。そうすることで、行動しやすくなります。おすすめなので、ぜひやってみてください。

(執筆:ヌイ 編集/アイキャッチ:内田一良@じきるう)

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