精神的に追い込まれ「いっそ体調不良になりたい」とまで思った。海外フリーランスが会社員へ転職した理由

テツヤマモト フリーランス1年目の失敗談 いっそ体調不良になりたい

煩わしい人間関係を避けられる一方で、孤独に陥りやすいフリーランス。「相談したくてもする相手がいない……」と悩む方も多いのではないでしょうか?

今回お伺いしたテツヤマモトさんは、海外フリーランス時代に孤独になり、精神的に追い詰められてしまったそうです。

現在はフリーランスを辞め、会社員として働いているテツヤマモトさん。孤独に陥った経緯と、就職した理由を聞いてきました。

テツヤマモトさん
テツヤマモトさん

新卒で入社した出版社を、半年で退職。その後は約3年間、フリーランスとして世界各国を回りながら、ブログ・ライター・Web制作で生計を立てる。現在は楽天系のITベンチャー企業にてWebマーケターをしている。Twitter

聞き手:ヌイ
聞き手:ヌイ

私が大学3年生の頃から(約3年前)、テツヤマモトさんの活動を拝見していました。気になっていた転職の背景も聞いてきましたよ……!Twitter

相談相手がおらず孤独に陥り、精神的に追い詰められたフリーランス時代

ヌイ:フリーランスのとき「孤独になって苦しんだ」とのことでしたが、何があったのでしょうか?

テツヤマモト:会社を退職した後、海外フリーランスとして世界各国を周りながら仕事をしていたのですが、ずっと一人だったので、対面のコミュニケーションがほぼゼロでした。

中でも、日本人が少なかった中米・ヨーロッパでは孤独感でいっぱいでしたね……。言語の壁もありましたし、一人で完結できる仕事だったので、ひどいときには二週間誰とも話さないこともありました。

ヌイ:なるほど。孤独に陥ることで、仕事に大きな支障はありましたか?

テツヤマモト:ひどかったときは、精神的に追い詰められて動悸がしました。

当時、Web制作の案件に取り組んでいたのですが、若干ブラック気質な担当者に当たってしまって。僕が不慣れだった部分も多く、その度に時間問わず電話がかかってきて、怒られてまって。その繰り返しで自信を失い、病んでしまいました。

「どうしよう、どうしよう」と毎日悩んでいたのですが、日本人がいない環境ですし、誰にも相談できず……。

 テツヤマモト 顔隠し

テツヤマモト:いまだから話せますが「いっそ体調不良になって案件すっ飛ばしたい」と思ったこともありました。「これはやばいな……」と思い、対策を考えましたね。

ヌイ:それは辛かったですね……。オンラインコミュニティーへの加入や、日本の友達に遠隔で相談するなどは考えましたか?

テツヤマモト:考えたのですが、毎日パソコンで仕事をしているので、オンライン上ではなくオフラインの場での相談相手がほしかったんです。

また、ブロガーの友達はいてもエンジニアの友達はあまりいなかったので「どうせ理解してもらえないだろうな……」と思ってしまって。一番困っていたのは技術的なことだったので、相談できる友人はいませんでしたね。

孤独は解消しても、悶々と感じる日々

ヌイ:孤独から抜け出すための対策を考えたとのことでしたが、具体的にはどんな行動を取りましたか?

テツヤマモト:語学学校に通ったり、コワーキングスペースで仕事をすることで、孤独を少しずつ解消できました。長期間誰とも話せなかったので、人と話せるだけで元気がでました。

ただそれで精神面はだいぶ良くなったのですが、ほかにも悩みがふつふつと湧き上がってきており……。

テツヤマモト 辛い顔

ヌイ:ほかの悩みですか?

テツヤマモト:海外ノマド生活をしているとき、ふと「日本から受注した仕事を海外でやっているだけで、その国には貢献できてないな……」と気づいてしまったんです。都合のいい生活をしているだけだなって。

そんな思いもあり、これまでしてきた「海外でコスパのいい暮らし」から脱却し、「多国籍チームで働きたい」「現地に貢献したい」と在りたい姿が変わっていきました。

それが「フリーランス」から「会社員」に転身した大きなきっかけになります。

「フリーランスでは成長に限界がある」と感じ、フリーランスから会社員へ

ヌイ:会社員へ転身した理由をもうすこしお聞きしたいです。どんな背景があったんですか?

テツヤマモト:将来のことを考えたとき、「このままフリーランスをつづけても、スキルアップはむずかしいな」と限界を感じ、日々悶々と過ごしていました。

「環境をガラッと変えないと成長できないな」と思ったのが、転職した大きな動機になります。

ヌイ:じつは私、ヤマモトさんが新卒フリーランスの頃からTwitterで活動を拝見していて。突然会社員へ転身されてびっくりしたんですが、でもどこかやり切ったようにも感じました。

テツヤマモト:おっしゃる通りです。「3年間やり切った」と清々しい気持ちでした。

新卒で入った出版社を半年で退職したんですが、フリーランスになった理由は、学生時代にやりきれなかったことを叶えるためだったんです。

テツヤマモト 笑顔

テツヤマモト:3年間のフリーランス生活は、僕にとって「休学」のような感覚。学生期間中に果たせなかった世界一周やノマド生活を、取り戻すように挑戦していましたね。

でもやりたかったことを実際に達成すると、意外とすぐに満足してしまって。次のステップとして会社員に転身し、いまはWebマーケターとして日々奮闘中です。

フリーランスを経験したからこそわかる、会社員の魅力

ヌイ:フリーランスを経験したからこそ感じる「会社員の魅力」って何ですか?

テツヤマモト:たくさんありますが……まずはシンプルに生活リズムが整ったことです。フリーランス時代は毎日寝る場所も異なり、不規則な生活だったので大変でした。

ヌイ:フリーランスあるあるですよね(笑)。

テツヤマモト ろくろ大回転

テツヤマモト:あとは、会社のリソースを使って大きなことにチャレンジできることですね。上司からの許可が降りれば挑戦できる環境なので、フリーランスだったらできなかったことにチャレンジできています。また僕の部署は英語が公用語なので、多国籍なメンバーと切磋琢磨できるのもたのしいですね。

そしてやはり、チームで働けることは会社員の魅力です。「相談できる仲間がいるのはありがたいことだな」と痛感してます。

孤独に陥りやすいフリーランスだからこそ、”人との繋がり”を持とう

ヌイ:過去のテツヤマモトさんのように、孤独に陥っているフリーランスがいたら、なんと声をかけたいですか?

テツヤマモト:どんな人でも、ある程度「人との繋がり」は必要かなと感じます。僕は孤独耐性が強いと思っていたのですが、それでも参ってしまったので……。

趣味でもいいですし、いまではシェアハウスも充実しているので、自分に合うコミュニティーを見つけると心強いですよ。

テツヤマモト 正面

テツヤマモト:そして、過去の僕と同じように「フリーランスは成長の限界を感じるな……」という方は、ぜひ「会社員」も視野に入れてみてください。

フリーランスを体験したからこそ、会社員の魅力に出会えると思います。

(執筆:ヌイ 編集:Workship MAGAZINE編集部 アイキャッチ:T)

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