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「エディタってそもそも何?」
「プログラミングにおすすめのテキストエディタについて知りたい!」
「テキストエディタによってどんな違いがあるのか知りたい!」
これからプログラミングを始めるのに欠かせないのが、プログラムを書くためのソフトであるテキストエディタです。
テキストエディタにはたくさんの種類があるため、「どれを使えばいいのか分からない……」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、おすすめのテキストエディタと統合開発環境(IDE)を9つご紹介します。
<本記事の内容>
- テキストエディタの特徴、メリット・デメリット
- テキストエディタと統合開発環境(IDE)の違い
- 目的別におすすめのテキストエディタ9つ
目次
テキストエディタとは、文章を書くためのソフトウェアのことを指します。そのため、プログラム以外の文章を書くソフトウェアもテキストエディタに含まれます。MicrosoftのWordや、標準のメモ帳アプリもテキストエディタの一種です。
本記事では、文章を執筆するためのテキストエディタではなく、プログラミングに特化したテキストエディタをご紹介します。
プログラミング用テキストエディタには、普通のテキストエディタにはない機能があります。
プログラミング用テキストエディタの主な機能は以下のとおりです。効率よくプログラムを書くには、これらの機能が半ば必須です。
<テキストエディタの主な機能>
- ハイライト表示
- スペルチェック
- 自動補完
- 拡張機能がある
- ターミナルが使える
テキストエディタには拡張機能が追加できるものもあります。自動でファイルのコンパイルができたり、フォントを変更できたりなど、自由にエディタをカスタマイズできるのが特徴です。
プログラムそのものは、メモ帳やドキュメント作成ソフトでも書けます。
しかし、テキストエディタにはプログラムを書くうえでのメリットがたくさんあるため、基本的にはテキストエディタを使うのがおすすめです。
<テキストエディタを使うメリット>
- 効率よくプログラムを書ける
- 軽量でサクサク動く
- 他のファイルと連携できる
プログラミングをするときは、HTML/PHP/JavaScriptなど複数のファイルを扱い、連携させる必要があります。テキストエディタを使うと、さまざまなファイルを同時に編集できるため、効率よくプログラムが書けるのです。
プログラミングをするうえで、テキストエディタではなく統合開発環境(IDE)を利用する場合があります。
統合開発環境(IDE)とは、開発に必要な機能がすべて備わった、テキストエディタの上位版です。
プログラミングで開発するときは、まずテキストエディタでソースコードを書き、デバッグ(バグの修正)やコンパイル(コードの変換)など、さまざまな作業が必要です。
従来であれば、これらの作業は別々のソフトでおこなう必要があり、非常に手間のかかる作業です。統合開発環境ではこれらの作業をひとつのソフトで完結できます。
つまり、テキストエディタと統合開発環境の違いは以下のとおりです。
- テキストエディタ:プログラムを書くための機能がある
- 統合開発環境(IDE):開発に必要な機能がすべて備わっている
今回ご紹介するおすすめのテキストエディタ&統合開発環境(IDE)に関するデータを表にまとめました。
開発元 | 対応OS | 金額 | 特徴 | |
Visual studio Code | Microsoft | Windows、MacOS、Linux | 無料 | 軽量でサクサク動く |
秀丸エディタ | 斉藤 秀夫 | Windows | 4,000 円 | 長年の歴史がある |
サクラエディタ | 国産 | Windows | 無料 | 国産のエディタ |
Atom | GitHub | Windows、MacOS、Linux | 無料 | シンプルで初心者におすすめ |
Sublime text | Jon Skinner | Windows、MacOS、Linux | $70 | プラグインが豊富 |
CotEditor | Mineko IMANISHI(国産) | MacOS | 無料 | シンプルで扱いやすい |
PyCharm | JetBrains | クロスプラットフォーム | 2,290/月 | Pythonでの開発に特化 |
Xcode | Apple | MacOS | 無料 | iOSの開発に特化 |
Eclipse | IBM | クロスプラットフォーム | 無料 | Javaでの開発に特化 |
『Visual Studio Code』はMicrosoftが開発した、オープンソースのテキストエディタです。
Visual Studio Codeには、デバッグ機能やコンパイル機能など、開発に必要な機能がたくさん備わっており、テキストエディタというよりは統合開発環境かもしれません。
Visual Studio Codeの特徴をまとめると以下のとおり。
- 動作が軽い
- Microsoft産なので安心
- 拡張機能が追加可能
- Mac OSにも対応
- 世界的に人気のあるエディタ
Visual Studio Codeには、開発に必要な機能がたくさん備わっているのにも関わらず、動作が非常に軽量なのが特徴です。
初心者からプロのエンジニアにまで幅広く利用されているため、エディタ選びに悩んでいる場合はVisual Studio Codeを選んでおけば間違いないでしょう。
女性エンジニアがおすすめする!Visual Studio Codeの推奨設定と拡張機能7選
Workship MAGAZINE
『秀丸エディタ』は、斉藤秀夫氏によって開発された国産のテキストエディタです。90年代から存在する歴史のあるエディタで、今でも多くの人に愛用されています。
Windowsのみで利用できるテキストエディタで、一定の試用期間を過ぎると有料のライセンスを購入する必要があります。なお学生の場合、特定の条件を満たせば無料で利用できます。
秀丸エディタの特徴をまとめると以下のとおり。
- 1995年からの歴史
- マクロ機能
- コードの折りたたみ機能
- 文字の色分け機能
- 超軽量
若手のエンジニア向けではなく、長年の経験があるベテランエンジニアが好んで利用するテキストエディタです。
『サクラエディタ』は、Windowsのみで利用できる国産のテキストエディタです。オープンソースのテキストエディタで、無料で利用できます。
サクラエディタの特徴をまとめると以下のとおりです。
- 日本語対応
- Grep機能
- マクロ機能
- 文字の色分け機能
- オープンソースのソフトウェア
カスタマイズ性に優れており、自分の使いやすいようにさまざまな機能を追加できます。
サクラエディタも秀丸エディタと同様に長年の歴史があり、経験豊富なベテランエンジニアに愛用者が多いテキストエディタです。
『Atom(アトム)』は、ソフトウェア開発のプラットフォームである『GitHub』によって開発されたエディタです。
Atomの特徴は、無料で利用できるオープンソースのエディタであること。パッケージと呼ばれるさまざまな拡張機能を自由に追加し、自分好みのテキストエディタにカスタマイズできます。
Atomの特徴をまとめると以下のとおり。
- ユーザー数の多いGitHub産
- 拡張機能が豊富
- 高いユーザーインターフェース
- Windows/MacOS /Linux対応
Atomはプログラミング初心者でも非常に扱いやすいシンプルな設計です。その扱いやすさにより、他のエディタから乗り換えるエンジニアも多くいます。
ユーザー数も多く、カスタマイズのやり方や扱い方に関する情報も豊富なため、おすすめです。
▲出典:Sublime Text
『Sublime Text(サブライムテキスト)』は、海外の開発者によって2008年にリリースされたテキストエディタです。
Windows/MacOS/Linuxに対応しており、基本的に無料で利用できます。しかし、すべての機能を利用するにはライセンスを購入する必要があります。
Atomエディタ同様に、シンプルで見やすくUIが優れているため、プログラミング初心者にもおすすめです。
Sublime Textの特徴をまとめると以下のとおり。
- プラグインが豊富
- 動作が軽い
- ショートカットが便利
- ソースコード全体のマップ表示
とくに拡張機能を入れなくても、自動補完やハイライト機能が備わっているため、インストールすればすぐにプログラムを書けます。
▲出典:CotEditor
『CotEditor』はMac OSのみで利用できる、国産のテキストエディタです。
Mac専用のテキストエディタということもあり、Macユーザーには非常に扱いやすいシンプルなエディタ。動作が軽いため、集中してプログラムを書きたい人におすすめです。
CotEditorの特徴をまとめると以下のとおりです。
- Mac専用のテキストエディタ
- シンプルで扱いやすい操作性
- 動作が軽い
- 日本語対応
- 無料で利用可能
シンプルなテキストエディタでありながらも、入力補完やエンコーディングへの対応、シンタックスハイライト、検索機能や置換機能もついており、効率よくプログラムを書けます。
▲出典:PyCharm
『PyCharm(パイチャーム)』は、機械学習の開発に使われている人気のプログラミング言語Python(パイソン)の開発に特化した統合開発環境です。
Widows/Mac OS /Linuxで動作可能。コード補完やターミナル、デバッグがすでに備わっており、Webアプリを開発できるPythonのフレームワーク『Django』にも対応しています。
Pythonで中〜大規模なアプリケーションを開発するときにおすすめです。
PyCharmの特徴をまとめると以下のとおり。
- コード補完
- Web開発フレームワークサポート
- 他のプログラミング言語にも対応
- エラー検出
- データベースツール
多くのPythonエンジニアがPyCharmを利用しているため、これからPythonを扱う場合はこのエディタを選びましょう。
▲出典:Xcode
『Xcode(エックスコード)』はiOSアプリの開発ができるプログラミング言語のSwift(スウィフト)を扱える統合開発環境です。
iOSのアプリ(iPhoneアプリ、Macデスクトップアプリ)を開発するには、Xcodeで開発するのが一般的です。インターフェースの作成からデバッグ処理まであらゆることがXcodeで完結できます。
Xcodeの特徴をまとめると以下のとおりです。
- iOSのアプリのみ開発可能
- インターフェースの作成
- シュミレーター可能
- デバッグ
- Gitが利用可能
Appleが開発していることもあり、UIが非常に高く、初心者でも直感的に操作できます。エラー箇所もすぐさま表示してくれるため、効率よく開発を進められるのも特徴です。
これからiOSエンジニアになる場合は、Xcode一択でしょう。
▲出典:Eclipse
『Eclipse(エクリプス)』はIBMが開発した、プログラミング言語のJavaの開発に特化した統合開発環境です。
Javaで開発されたオープンソースのソフトで、JavaだけでなくC++・Ruby・PHPにも対応しています。
Eclipseには標準でJavaの開発環境が用意されており、インストールすればすぐにJavaでプログラムを書くことができます。
Eclipseの特徴をまとめると以下のとおり。
- 標準でJavaの開発環境が用意済み
- プラグインが導入可能
- バージョン管理システムと連携
- デバッグ機能
多くのJavaエンジニアがEclipseを利用しているため、これからJavaを始める場合はぜひ利用してみてください。
OS別/目的別にプログラミング用のテキストエディタをご紹介しました。
扱う言語や目的に合わせてテキストエディタを選び、より効率よく開発を進めていきましょう!
【この記事のまとめ】
- 目的別に自分に合ったテキストエディタを選ぶ
- 統合開発環境(IDE)は開発に必要な機能が備わったエディタである
- テキストエディタを使えば効率よくプログラムを書ける
(執筆:HikoPro 編集:Kitamura Yuu)