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「Instagramのアルゴリズムってどうなっているの?」
「ハッシュタグの人気投稿や発見欄(発見タブ)にどうすれば掲載されるの?」
フォロワーが伸びないアカウントのほとんどは、Instagramのアルゴリズムに基づいて運用していないことが原因です。SEOでGoogleのアルゴリズムの理解が重要なように、Instagramにおいても「アルゴリズムの理解」は必須です。
しかし、GoogleのSEOと違い、Instagramのアルゴリズムは闇に包まれています。たとえば、ハッシュタグからの流入数は見えるものの、「どのハッシュタグから流入しているのか」という部分のAPIは公開されていません。
また、SEOと違ってまだまだ事例が少ないため、Instagramのアルゴリズムを正確に把握している会社が少ないのも事実です。
しかしInstagramを会社で運用するのであれば、アルゴリズムをハックし、アカウントを成長されなければなりません。
そこで今回は、数多くのアカウント運用をしてきた私が、Instagramのアルゴリズムを徹底的に解説いたします。
もちろん、Instagramのアルゴリズムは公式に公開されていませんので正誤はわからず、今回の記事は仮説も含まれています。しかし、さまざまな企業様のアカウント運用をしてきたなかで、明らかになった2021年最新の情報をもとに解説いたしますので、かなり信憑性は高いと言えるでしょう。
実際に弊社では、このアルゴリズムに基づいた運用をすることで、運用開始6ヶ月で1万フォロワーの獲得に再現性を持たせることができております。
この記事を読んでいただき、御社のアカウント運用が成功することを祈っております。
株式会社Radixマーケティング責任者。Instagramマーケティングメディア『SAKIYOMI』にて、Instagramの最新事例やおすすめ施策を発信。Twitterのフォロワーは現在6500人ほど(@Ryu_nosukeee)。最新のInstagram運用事例やもっと詳細なプロの運用ノウハウはこちら ▶︎ https://sns-sakiyomi.com/blog/
そもそもInstagramのアルゴリズムとは、何を指す言葉なのでしょうか。語句の解説から、その重要性をお伝えいたします。
Instagramのアルゴリズムは、Instagramがどういった法則性のもとに動いているのか、そのルールのことを指します。
Instagramに限らず、世の中に存在するインターネットサービスは、何かしらのアルゴリズムに基づいて運用されています。これを読んでいる皆さんにもっとも身近なもので言えば、GoogleのSEOでしょう。
端的に言ってしまえば、GoogleのSEOは「EAT」と「Googleの理念」に基づいて構成されています。それぞれに関しての説明は割愛いたしますが、このルールのもとに記事の最適化が行われ、検索した際に情報が表示される仕組みです。
しかし、InstagramのアルゴリズムはGoogleのSEOと違い、その仕組みが公開されていません。つまり、どのようなルールに従って投稿が表示されているのかがわからないということです。
そのため冒頭でもお伝えしたとおり、アルゴリズムを理解するには、莫大なアカウントのインサイト情報を読み込み、仮説を立て、1つずつ検証していく他ないのです。
なぜそのような面倒なことをしてまで、アルゴリズムを理解しようとしているのか。それはInstagramアカウントで成果を上げていくためには、Instagramのアルゴリズムを理解し、それをハックするように運用する必要があるからです。
実際にアルゴリズムの理解によって、アカウントの増加ペースが大きく変わってしまうのが事実です。
言い換えると、アカウントのフォロワーを伸ばしていくためには、アルゴリズムに基づいた運用をしなければならないということです。
しかし、企業さまのアカウント運用に携わらせていただく際に、いずれの企業様もミスを犯してしまっています。そのミスは「ハッシュタグを分析し、ハックしようとすること」です。
当然、ハッシュタグもInstagramのアルゴリズムに基づいて動く機能です。しかし、ハッシュタグは他の機能と比較しても不透明な部分があり、かつハッシュタグの数は無限に近いです。
つまり、ハッシュタグをハックすることは非常に費用対効果が悪い行為であると言えます。
どの企業様も、まずはじめに取り組まなければならないのは、ハッシュタグではなくもっと根本的な表示アルゴリズムの理解です。
そのため、Instagram運用を始めるにあたって、Instagramのアルゴリズムを理解することが重要であると言えるのです。
ここからは、ある程度明らかになってきたInstagramのアルゴリズムについて解説いたします。
Instagramのアルゴリズムは、Instagramが掲げるミッションをもとに設計されています。
Instagramのミッションは、「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」というものです。これをもとに作られているということは、すなわち「ユーザー同士の近さ」や「ユーザーとコンテンツの近さ」が重要視されていると考えられます。
Instagramの運用をする界隈(SNSマーケティング、Instagramマーケティング)では、ユーザー同士の近さのことを「親密度」と呼んでいます。親密度は「シグナル」と呼ばれるユーザーが起こすアクションによって加算されていく仕組みで、親密度を高めるためにはユーザーにシグナルを起こさせる必要があります。
次に、ユーザーとコンテンツの近さは、「投稿がどれだけそのアカウントに合ったものであるのか」という観点で計測されます。これはアカウントがInstagramで日常的に検索している情報や、いいねや保存、コメントといったエンゲージメントから形成されています。これらの情報からそのアカウントの趣味嗜好にあっていると判断されたものがレコメンドされる仕組みです。
これら2つの「近さ」から、Instagramはレコメンドのアルゴリズムを構築しており、企業でアカウントを運用する場合は、アカウントとそれらの距離を近くしていくことが求められるのです。
投稿したコンテンツのリーチ数は、上述したアルゴリズムによって決定します。ここではアルゴリズムによって投稿のリーチ数が伸びる仕組みを解説します。
まず、最初にInstagramのアルゴリズムが動き出すのが、フォロワーからのエンゲージメント率です。自分のフォロワーのなかで、どれだけのユーザーがその投稿に対して反応(エンゲージメント)したのかをアルゴリズムが判定します。
そこで一定数のエンゲージメントを獲得すると、Instagramのアルゴリズムが「このコンテンツは質が高い」と判断をし、その投稿を好みそうなフォロワー外のユーザーにリーチさせます。このとき、多くの場合は発見欄を経由してレコメンドされます。
発見欄に掲載されると、リーチ数が格段に伸びます。ここでもフォロワー同様、高いエンゲージメント率を獲得すると、さらに多くのユーザーへと拡散されていきます。この状態がいわゆる「バズってる」状態です。
リーチが伸びる仕組みは下記資料にて、4つのステプップで具体的な改善施策とともに解説しております。
弊社はさまざまな企業さまのアカウント運用に携わってきましたが、バズる投稿は発見欄に掲載されていることがほとんどです(発見欄から伸びていることは、投稿のインサイトからわかります)。
つまり、投稿が伸びている状態、すなわちリーチ数が爆発的に増加しバズっている状態は、発見欄から生まれるということです。ここからも、ハッシュタグの分析から始めることを否定することができるのです。
バズに関しては下記でも詳しく解説しておりますので、是非参考にしてみてください。
Instagramでバズるのはハッシュタグじゃない?100万リーチを連発する秘訣を伝授!
アルゴリズムに基づいた運用、Instagramのアルゴリズムをハックして運用するためには、以下の2つの指標がもっとも重要だと考えています。
保存率は、投稿がリーチしたユーザーの中で、どれだけの保存数を獲得したのかを表す割合です。計算式で表すと「保存率=保存数/リーチ数」ですね。
従来のアルゴリズムではいいね数に重み付けをしたエンゲージメント率が重要視されていましたが、現在のアルゴリズムでは保存数に重み付けをしたエンゲージメント率が重要視されています。この保存数に重み付けをしたエンゲージメント率のことを保存率と呼んでいます。
保存率を重要だと考えている理由は、投稿の質を測れるからです。
投稿の保存は、再度投稿を見る可能性を仄かしています。なぜならば、保存はコレクションとして見返すことができるからです。一方でいいねは見返すための機能はついているものの、機能を利用するまでの動線が非常に複雑です。
さらに考えておきたいのが、Instagramがユーザーに期待する行動です。Instagramは広告掲載によって収益を得ています。収益を最大化させるために必要なのは、Instagramというアプリにどれだけのユーザーが滞在しているかということです。
つまり、Instagramのアルゴリズムは、上述した「近さ」に加えて、ユーザーがより長い時間アプリに滞在することを目的に設計されていると考えられます。これは完全にInstagramというサービスをビジネス的な観点で考察した中で生まれた仮説です。
ここまでをまとめると、再度見返す可能性が高い「保存」という行為を、より多く獲得しているコンテンツは、さらに他のユーザーにInstagramがレコメンドすることで、投稿を見ている時間が長くなり、比例してアプリの利用時間も長くなるため、Instagramの利益になりやすいということになります。
また、ユーザーは「保存という行為はまた見返すほど価値の高い投稿である」という判断を脳内で下したことによって保存のボタンを押しています。つまり、投稿の質の高さは保存率で測ることができ、保存率が高い投稿ほどレコメンドされやすく、リーチ数が伸びやすいということがわかります。
保存率を中心としたアルゴリズムに変更した背景には、Instagramの利用方法が変わったことが挙げられます。
現在のインスタグラムは、保存を活用しコレクションを作っていく使い方が広まっています。かつてのようなインスタ映え(いいね!による共感)を重視した利用方法に陰りが見えているのです。そういった利用方法の背景からアルゴリズムが変更されたのではないかと考えています。
「保存数」を伸ばすコツに関しては下記で解説しております。
Instagramの保存数がバズの鍵⁉︎4つの伸ばすコツを解説!
ホーム率は、フォロワーのうちどれだけのユーザーがフィード(タイムライン)から投稿を見たのかを表す割合です。計算式は「ホーム率=ホームからのインプレッション/フォロワー」です。
ホーム率が重要な理由は、Instagramによって拡散されるアルゴリズムの起点が「フォロワーからのエンゲージメント率」にあるからです。
保存率のトピックで、Instagramにレコメンドされるアルゴリズムはご理解いただけたかと存じますが、そのレコメンドが発生するには、「ある程度の人数に保存される」という状態が必要です。
Instagramの投稿は、レコメンドが始まる前段階でフォロワーのみに対して投稿されます。そのフォロワーの中で、どれだけのユーザーから投稿に対してエンゲージメントがついたのかによって、投稿へのInstagramからの評価が変わります。
なるべく多くのフォロワーからエンゲージメントを獲得しなければなりませんが、そもそも投稿を見てもらわなければエンゲージメントをするに至りません。
ここで抑えておきたいのが、Instagramのフィードやストーリーズの表示の順番に関するアルゴリズムです。InstagramのフィードやストーリーズはTwitterやFacebookのように時系列順には表示されず、そのアカウントとの親密度によって表示順が変化します。
つまり、親密度が低いとフォロワーに投稿を見てもらえない状態に陥ってしまうのです。
よって、ホーム率はフォロワーのうちどれだけのユーザーが投稿を見ているのかの指標であり、言い換えるとフォロワーの親密度を測る指標でもあるのです。
ホーム率を高めるためには「コミュニケーション量」と「コミュニケーションの質」を担保することが重要です。
フィード投稿やストーリーズ、リール、インスタライブをうまく使って、フォロワーのエンゲージメントを高めましょう。
ここで紹介した保存率とホーム率が、アルゴリズムを解説した章で言う「ユーザー同士の近さ(ホーム率)」と「ユーザーとコンテンツの近さ(保存率)」を測る指標なのです。これら2つの観点を中心にアルゴリズムが投稿を判定し、リーチ数の伸びを決定しています。
長々とアルゴリズムの解説をしましたが、最後に両数値の水準をお伝えします。この数値は、弊社がアカウント運用をする中で導き出した基準値です。ぜひ御社のアカウント運用の中の参考にしてください。
保存率の基準値は「2〜3%」を設定しています。
「保存率が2%を超えると投稿が伸びやすく、3%を超えると高確率でバズる」というのが弊社の中での目安です。この数値を基準として、投稿のPDCAを回しています。
ホーム率の基準値はフォロワー数によって変化があります。基本的には以下を目安にしています。
Instagramの最新のアルゴリズムについて、SAKIYOMIの編集長が解説してきました。
Instagramのアルゴリズムは非常に闇に包まれており、ネット上に落ちている情報も全て仮説の域を超えません。しかし、多数のアカウント分析をする中で見えてきた、今回紹介したアルゴリズムの仮説はかなり信憑性の高いものだと言えます。
(執筆:田中 龍之介 提供元:SAKIYOMI)