エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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開発を高速化する手法として、「CI(継続的インテグレーション)」は長く注目を集めてきました。CIを支援するツールは数多く誕生し、現場にも浸透しています。
しかし、チームの細分化やリモート開発など、開発スタイルが変化する中で、費用や使い勝手の面からツールを再検討するケースも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、巷にあふれるCIツールを10個ピックアップし、それぞれ特徴を比較してみました。
「CIツールといえばこれ」なツールから、これから注目を浴びそうなツールまで、厳選してご紹介します。
目次
CIツールでは最も有名なもののひとつが『Jenkins』。2007年ローンチの老舗サービスです。
基本無料で利用できる上、1200以上のプラグインが用意されており、用途に応じて柔軟に利用できます。
一方で、使いこなすにはそれなりの知識が必要になるのがネック。豊富な導入事例の中から、自分のプロダクトに応用できそうなものを探しましょう。
料金体系 | 無料 |
『Circle CI』は、Jenkinsに次いで一般的なCIツールです。テストやデプロイも自動化できる高機能なツールとして人気があります。SSHを経由できるため、デバッグしやすい点も見逃せません。
Circle CIは、2018年6月に日本法人を開設。サイバーエージェントやDMM.comといった大手企業がユーザーとして紹介されており、日本が大きなマーケットと認識されていることが伺えます。手厚いサポートが期待できそうです。
料金体系 | 【Linux(同時処理数1)】
【MacOS】
【オンプレミス】
|
『Travis CI』は、オープンソースプロジェクトに無料で利用できるCIツールです。対応言語もC++、D、GO、Haskell、Java、JavaScript、Python、Rubyなど幅広く、代表的なものをカバーしています(参考:Travis CI)。
また、Travis CIは2019年1月23日、SQLデータベース管理ツールの老舗であるIderaに買収されました。Ideraは「Travis CIの改善・拡張に投資していく」と説明しており、今後のサービス成長にも期待が持てます。
料金体系 | 【オープンソース】
【ローカル】 ジョブ上限数で変動
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『Drone.io』は、Go言語で書かれたCIツール。無料のオープンソース版がリリースされており、同じくGo言語で書かれたDockerとの連携に特化しています。
Dockerコンテナ内でジョブを実行できる環境を安価に構築したい方におすすめです。
料金体系 | 【オープンソース版】
【エンタープライズ(オンプレミス)版】
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『Bitrise』は、アプリ開発に特化したCIツール。オープンソースプロジェクトでは無料で利用できます。
Circle CIから移行したTimersの事例、Jenkinsから一部移行したDeNAの事例があり、アプリ開発現場では注目の存在です。
料金体系 | 【オープンソース】
【チーム向け】
【エンタープライズ版】
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『Shippable』は、安価に開発を効率化したい人におすすめのCIツールです。
オープンソースプロジェクトであればビルド数無制限、ローカルプロジェクトでも月150ビルドまで無料で利用できます(平行ジョブは1つまで)。
料金体系 |
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『Codeship』は、月100ビルドまで無料で試せる優れたCIツール。Pro版はDockerをネイティブでサポートしているので、Docker上に環境構築する際には選択肢の一つになるでしょう。
料金体系 | 月100ビルド、同時ビルド1つまで無料
【Basic】
【Pro】
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『Heroku CI』は、Herokuが提供するクラウド上で使えるCIツールです。同社の提供するPaaS『Heroku』の機能のひとつとして提供されています。
Heroku上で簡単に操作できるので、もともとHerokuを利用していた方、アプリ開発にHerokuを利用しようと考えていた方におすすめです。
また、既存のCI/CDワークフローと統合させることもできます。
料金体系 | Heroku pipeline 1つごとに$10 |
『AWS CodeBuild』は、Amazonのクラウドサービス『AWS』に含まれるCIツールです。
AWSでサービスを構築していれば、すぐに利用を開始できます。Heroku CI同様、既存のCI/CDワークフローがあれば、そこに統合することも可能です。
料金体系がビルド時間ごとに課金される従量制なのが大きな特徴です。
料金体系 | ビルド時間ごとの従量課金 $0.005〜0.020/分 |
『GCP Cloud Build』は、Googleのクラウドサービス『Google Cloud Platform(GCP)』に含まれるCIツールです。
AWS CodeBuildと同様、もともとGCPでサービスを構築している場合におすすめです。ネイティブDockerをサポートしているだけでなく、KubernetesやFirebase、サーバーレスといった環境にも対応しています。
こちらもビルド時間ごとの従量課金制です。
料金体系 | ビルド時間ごとの従量課金 1日120分まで無料、以降1分ごとに$0.0034 |
アジャイル、DevOps、CI/CDなど、開発を高速化する手法は日々更新されています。それに伴い、これらを支援するツールもまた日々進歩しています。
無料でスタートできるサービスも多いため、まずは試用し、比較しながらお気に入りのツールを見つけてみてください。
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