エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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未経験からフリーのWebライターになって3年が経ちました。ありがたいことに、さまざまな方に取材する機会が多くあります。
毎日楽しく仕事をしているのですが、ここでひとつ、課題が……。それは、「取材を受ける側の気持ちがわからない」ということ。
取材ライターとして、もっと話を引き出す術を身につけたい! そのためには、取材を受ける側の気持ちも分かっておいたほうがよいのではないか?
というわけで友人のライターさんにお願いし、自分も取材を受けてみることに。何度か取材を受けて気付いたのは、インタビューで大切な3つのポイントでした。
フリーライター。Workship MAGAZINE編集部に加入して2021年2月でちょうで1年経つ。三度の飯の次くらいに読書が好き。Twitter:@yuu_uu_
ライターは取材する準備が必要ですが、取材を受ける側のインタビュイーも「取材を受ける準備」が必要になります。そのため取材対象者には取材テーマや想定質問を早めに共有しましょう。ベストは取材日の1~2週間前、遅くとも前日までには共有すべきです。
一度、取材テーマや想定質問を共有されないまま、取材を受けたのですが、驚くくらいに何も話せませんでした。
どんな質問をされるか事前に分かっていないと、ぶっつけ本番で考えた答えをそのまま返さないとなりません。取材テーマが分かっていないため答えもブレブレに。その結果、流れが悪く一貫性のない記事になってしまいます。
そして何と言っても、インタビュー中つねに不安! 求められている答えになっているのか確信がもてないため、終始不安を感じ楽しくないのです……。インタビュイーに気持ちよく話してもらうためにも、前もって取材テーマや想定質問は共有しておくべきだと、あらためて痛感しました。
「前もっての準備が大切!」と言った矢先ですが、どれだけ準備をしていても、いざ話すとあちこち話が飛びます。自分でもびっくりするほどに……。
正直、「上手く話せているのかな……」と気になって、取材に集中できなくなる場面も何度かありました。芸能人ならいざ知らず、取材される経験の少ない方は「取材」というだけで緊張します。緊張のあまり、本当に話したいことを話せなくなることも。
ライターができることは、取材前に「どれだけ話が飛んでしまっても、記事でまとめるので大丈夫ですよ!」と伝え安心してもらうことでしょう。
話してもらった内容を上手くまとめて記事化するのがライターの仕事。いい記事を作るためにも、話しやすい雰囲気づくりが大切です。
コロナ禍の影響により、取材もオンラインでおこなうことが増えました。取材をする側でも「オンライン取材ってむずかしい……!」と感じていましたが、それは取材を受ける側でも同様でした。
まずWi-Fi環境によるタイムラグの問題があります。電波状況によっては画面が止まってしまう場面も。せっかく話がノってきたのに中断し仕切り直し……なんてこともあります。
また、オンライン取材では相手の表情が読みづらいという問題があります。そのため、インタビュアーの求めている答えを話せているどうか不安になり、話しづらく感じました。
対策としては、通信速度の速いネット環境を整えること。また、取材対象者を不安にさせないよう「ちゃんと聞いてますよ!」とサインを送り続けることです。声が被ったり、後から録音データを聞き返したりすることを考えると、声で相槌するよりは身振りや頷きでリアクションするなど、視覚的に分かりやすいサインのほうが無難だと感じました。
オンラインでは少しオーバーくらいのリアクションを心がけましょう。
ふだん取材をする側の私が、取材を受ける側になって感じたメリットは、「他のライターさんの取材方法を学べる」ということ。そこから得た学びを自分の取材に活かし、より取材スキルを磨けます。
たとえば私は以下のようなポイントが参考になりました。
- アイスブレイクから本題に入る流れ
- 媒体説明や取材方針の伝え方
- 話を聞いているときのリアクション
- メモをとるタイミング
- クローズの仕方
私の場合、最初の雑談(=アイスブレイク)から本題に入る流れに苦手意識があるので、その点に注意し観察。その結果、「雑談の内容を取材テーマに沿わせることで自然に本題に入れる」という気づきを得られました。
時間を見つけてライター同士で取材し合うのはオススメです。取材を受ける以外にも、他のライターさんの取材に同行したり、インタビュー動画を見たりすれば、さまざまな取材手法を学ぶことができます。
また学びは取材中のみにあらず。記事の初稿を確認するタイミングでは、「流れ無視で喋ってしまったけど、綺麗にまとめられてる!」「リード文はこういう風にしたのか~!」など、自分が話したことがどのように文章にまとめられているのかを客観的に知ることができます。
「話した意図とは少し違うかも……」と思う部分には修正を入れますが、その違和感を言語化しておくことで、自分が記事作成をするときの参考になるでしょう。
「どんどん質問をしてほしいとき」や「答えるまで少し待ってほしいとき」など、取材を受ける側にも察してほしいテンポがあることに気づけたのは大きな収穫でした。
いかに取材対象者の話すテンポや空気感をキャッチしつつ、話を引き出すか。取材を受ける側になってみて、よりスムーズな話の引き出し方がつかめたように思います。
【記事のまとめ】
- 取材テーマや想定質問は1~2週間前を目安に共有しよう
- 取材対象者が話しやすい空気づくりをしよう
- 取材後もライティング力アップのチャンスがある
(執筆:北村有 編集:泉知樹)
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