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『Blender』は、オランダで開発されたオープンソースの3DCGソフトです。無料ながら充実した機能が強みのBlenderですが、はじめて使う人にとっては操作が難しく感じられるかもしれません。
そこで今回は、基本的なスキルを身につけるのにぴったりな、「3Dマグカップ」の制作方法をご紹介します。制作過程がBlenderの基礎を学べるチュートリアルになっているので、ぜひ一緒に手を動かしながら基礎的な操作方法を学んでみてください。
まずはBlenderを開いて、「New File」から「General」を選びましょう。3Dビューポートを開けます。
画面の立方体やカメラ、ライトなどの要素を削除したい場合は、キーボードのAとXを押し、Deleteをクリックします。
画面がすっきりしたところで、いよいよ入門編のマグカップ制作にうつりましょう。
まず、Add → Mesh → Cylinderの順に選択します。
円柱(Cylinder)が画面に表示されたら、左上のタブを「Object Mode」から「Edit Mode」に切り替え、キーボードのTabを押して、Edit Modeの右側にあるFace Selectを選択しましょう。
つぎに底面を選択し、キーボードのSを押しながらマウスを動かして拡大縮小しましょう。マグカップらしい形にするために、円柱の中央でキーボードのCtrlとRを押し、Sも使って調整します。
すると、以下のような形になるはずです。
すこしマグカップらしい形になりました。ここからは、マグカップの注ぎ口を作っていきましょう。
まず「Object Mode」に戻ってアイテムの上で右クリックし、Shade Smoothを選びます。つぎに「Edit Mode」にうつり、マグカップの上部と下部でキーボードのCtrlとRを押します。
そのあと、左上のFace Selectオプションを選択してマグカップの上部をクリックしましょう。キーボードのEとSを押すことで、厚さを調整できます。
湯飲みのような形に仕上げるため、アイテムの上部でキーボードのEとZを押しながら、マウスをZ軸の方向に移動させましょう。
すると、以下のような形になります。
Sを押してマグカップの底面の大きさを修正することもできますが、最終的な仕上がりに大きな影響はないので、ここでは修正しません。
つぎに、オブジェクトの上部と下部でキーボードのCtrlとRを押します。
このままだと底面が平らなので、底面を選択し、E(押し出し)とS(拡大縮小)を押します。その後、小さくなった底面を選択し、EとZですこし上に移動させましょう。
このような状態になっていれば成功です。
よりマグカップらしくするために、取っ手をつけていきます。
まずX軸をGIZMOの中心に設定し、オブジェクトのパース(遠近感)を改善します。そしてCtrlとRを4回押して、上部に2つ、下部に1つ切り込みをいれましょう。
マウスのミドルボタン(画面をスクロールさせるマウスの真ん中にあるボタン)で3D環境のパースを変更し、以下のようにShiftと左クリックでオブジェクトの4つの面を選択します。
キーボードのEとYを押すと、さきほど選択した4つの面が押し出されます。
どの程度押し出すかは好みによりますが、ここでは以下のように押し出しておきましょう。
取っ手を修正するために、縁を選択してキーボードのGとYを押します。
4つの面を選択し、右クリックして「Bridge Face」を選択しましょう。
つぎに、取っ手をカーブさせるために中心でキーボードのCtrlとRを押し、GとYで耳のような形に仕上げます。
最後に全体をなめらかにするために、Object Modeを選択し、右のツールバーのModifier Properties → Add Modifier → Subdivision Surfaceの順に選びましょう。
サブディビジョンからビューポートを大きくすると、マグカップがリアルな仕上がりになります。数値は4程度がおすすめです。
せっかくなので、 マグカップに色をつけましょう。
ツールバーからRender Propertiesを選択し、レンダリングエンジンをCyclesに切り替え、デバイスセクションでも調整をおこないます。
マグカップを選択してMaterial Propertiesに移動すると、オブジェクトのテクスチャを修正できます。今回はNewを追加して、青を選びました。メタリックな質感にしたり、ざらつきを弱めることも可能です。
これだけではマグカップに色がつかないため、GIZMOの上にあるViewport Shadingを選択しましょう。これにて完成です。
Blenderは、ビギナーからプロまで、世界中で幅広い層に支持されているソフトです。
今回の入門編チュートリアルを足がかりに、さまざまな機能を使って作品を作ってみましょう。趣味としてだけでなく、仕事にも活用できるはずです。
(執筆:Ilias Zografos 翻訳:Nakajima Asuka 編集:齊藤颯人 提供元:UX Planet)