【2019年最新版】ディスプレイ広告の平均クリック率(CTR)統計データまとめ。大切なのはクリック数よりも認知拡大?

デジタルマーケティングのコンバージョンモデルを設計する人たちに向けて、この記事ではディスプレイ広告のクリック率(CTR)指標をまとめました。

またディスプレイ広告だけでなく、FacebookやTwitterなどのSNS広告、そしてリスティング広告(AdWordsまたはSEM)についても触れています。ぜひご参考にください!

ディスプレイ広告クリック率統計データ(2019年4月最新情報)

ディスプレイ広告のクリック率指標を知るために最適な情報源は『Doubleclick(Googleが運営するディスプレイ広告配信インフラ)』です。

以前までディスプレイ広告の指標を調べるためのツールは、Googleのリッチメディアギャラリーの一部として提供されており、自分だけの指標を国、業界、広告フォーマット別に作ることが可能でした。

残念ながらサービスが終了となってしまったため、現在は過去のデータしか見ることができません。今回はこのデータを元に、2019年のディスプレイ広告のCTR指標についてご紹介します。

ディスプレイ広告クリック率

すべてのディスプレイ広告フォーマットとプレースメントにて、クリック率はたったの0.05%。

これは、1万impにつきたったの5クリックしかないということです。どれほどディスプレイ広告やバナー広告から「すぐに購入につながる行動(ダイレクトレスポンス)」を得ることが難しいか分かります。この低い数字が理由で、Googleはこのデータを公開しなくなったのかもしれません。

クリック率はとても低いですが、クロスメディアでの調査を見ると、オンライン広告による露出がブランドの認知度に貢献し購買意欲を喚起することが証明されており、特にオフラインのメディアと組み合わせることでその効果を倍増できることが分かっています。

そのため、クリックされないからといって必ずしもオンライン広告が意味がないとは限らないのです。もし本当に意味がなければ、ここまで多くの会社がディスプレイ広告やプログラマティック広告(運用型広告)に投資をすることはありません。

ミルウォード・ブラウン社およびダイナミック・ロジック社が行った調査によると、ディスプレイ広告を見たユーザーは、たとえその時に広告をクリックしなくても、その後に指名検索をしてサイト訪問をしたり、その他の関連する検索行動を起こすことが明らかになっています。

また、Google AdWordsやFacebookでのオンライン広告などはCTRが1%を超えるなど、高いクリック率を獲得できる広告フォーマットもあります。これらを使うことで、効果的に購買意欲が高いユーザーにリーチを伸ばすことができ、コンバージョン率も高められるでしょう。

業界別Googleディスプレイ広告クリック率

Wordstream社から発表された2018年業界別Google広告のクリック率とコンバージョン率の指標データでは、Googleのリスティング広告とディスプレイ広告のクリック率を比較しています。

このデータでは以下のように言及されています。

すべての業界において、Google広告の平均クリック率はリスティング広告で3.17%、ディスプレイ広告で0.46%。

当然リスティング広告では、検索された商品名やブランド名をキーワードにして、ユーザーにとって関連のある広告が表示されるため、ディスプレイ広告よりもクリック率が高くなります。一方ディスプレイ広告は、広告掲載サイトで扱っているコンテンツと関連性のある広告が表示されるため、必ずしもユーザーニーズとマッチするとは言い切れません。

以下の表は、20の業界別にクリック率をまとめたものです。もしあなたが、コンバージョン率を向上させるための施策を考えるスタートアップ企業のマーケターであったり、また自分の業界と他の業界のトップを比較したいのであれば、ぜひ参考にしてみてください。

もちろん、分野やキーワードの種類によっては、上記のコンバージョン率とは異なる場合もあります。例えば指名検索は、一般検索よりも高いクリック率とコンバージョン率を獲得できます。またコンバージョンの定義も、リテール業界では購入をコンバージョンにしていることが多い一方で、他の業界では見込み客獲得をコンバージョンと設定していることもあります。

リッチメディア広告のクリック率

リッチメディア広告の平均クリック率は0.14%。

前述したDoubleClickのツールから得られるデータによると、あらゆるリッチメディア広告にて、平均クリック率は0.14%と言われています。これは比較的、現実的な数字だと言えます。

Smart Insightsでも実際に検証をしてみました。複数サイズのバナーを表示するマルチパーパスユニット(MPU)広告を、サイト右側のファーストビューの位置に表示したところ、0.15〜0.22%(バナーのデザインや内容によって異なる)のクリック率が得られました。

オンライン広告クリック率

DoubleClickから提供された以下の表によると、(データの精度には疑問がありますが)クリック率の平均が約0.1%になっていることが分かります。

世界各国の地域や業界におけるディスプレイ広告のトレンドを調査したい人は、『Doubleclick Ad Research』ページを参考にしてみてください。(あまり更新がされないため、その精度は保証できません)

SNS広告クリック率(Facebook広告とTwitter広告の比較)

Nanigans社の2018年第一四半期Facebook広告指標データによると、Eコマース業界において広告へのレスポンスが前年に引き続き高まっていることが分かっています。

2018年第一四半期の平均クリック率は前四半期比で25%増加、前年比で61%増加。CPM(インプレッション単価)は平均10.24ドルで、前四半期と比較すると2%の減少を見せています。リテール業界では、平均CPC(クリック単価)は0.34ドルとなっています。

▲※広告タイプ別の詳しいデータまでは提供されていません

Wordstream社では、FacebookとTwitterの比較に関する興味深いデータも公開しています。

これまでのFacebookは、広告ユニットが目立ちにくく、クリック率が低い傾向にありました。これはLinkedIn広告でも見られている現象です。

しかし最近では、広告ユニットを特にモバイル向けに目立たせるよう改善が続けられており、この数字も変わってきています。

Wordstream社のアナリストLarry Kim氏による、モバイルを含めたSNS広告の重要性を示したFacebookとTwitterのクリック率比較結果は、ここから読むことができます。

WordStream社のもう少し新しい2017年のFacebook広告クリック率に関するデータでは、業界ごとにクリック率が約0.5%〜1.6%と大きく異なることが明らかになっています。

クリック課金とSEM広告のクリック率(Google AdWords、Bing等)

以下はAdobe Digital Indexが発表する統計で、2億人の年間サイト訪問の内訳を示したものです。

もちろんこれらの数字は平均値で、特に指名検索でのクリック率はもっと高くなる傾向にあります。

またGoogle広告の、掲載位置別のクリック率の比較はこちらから見ることができます。

ディスプレイ広告、検索広告(AdWords)、SNS広告のクリック率

Marinが提供する以下のオンライン広告のクリック率の比較は、ダイレクトレスポンスを狙う際に参考になるデータです。

業界別Facebook広告のクリック率

目的に応じてさまざまな広告フォーマットを提供するFacebookでは、得られる反応は業界によって異なります。

Facebook広告では非常に高い精度のターゲティングが行われており、ディスプレイ広告で特に高いクリック率を叩き出しています。特に「リード獲得広告(例: ニュースレターの購読を効果的に促進する)」「ダイナミックプロダクト広告(例:以前にサイト訪問をしたことがある人に、特典をつけてリターゲティングする)」で高いクリック率が見られます。

またWordstream社から、業界別のFacebook広告に関する概要について以下のデータが発表されています。

以下は、Smart Insights寄稿者のMarie Page氏によって調査された、Facebook広告の広告フォーマット別クリック率比較データです。このデータでは、Facebook広告のターゲティングを使うことで、オンライン広告全体のクリック率を高められることが分かります。

オンライン広告のビューアビリティ(視認性)

ビューアビリティは、クリック率を通してオンライン広告の効果を測るときに、考慮すべき課題です。特に広告ブロック機能が全国でさまざまな年代の人に使われ始めるようになってきています。国によっては広告ブロックを使う人の割合が35%のところもあるなど、無視できない要素です。

ビューアビリティは広告掲載インプレッションのうち、実際にユーザーが閲覧できてクリックできる状態にあったインプレッションの比率を意味します。Googleが発表したビューアビリティに関するデータによると、広告全体のうち44.9%がクリック可能な広告であることが明らかになっています。なぜこのような数値であるかと言うと、たとえば広告フォーマットの中にはスクロールしないと見れないものがあるためです。実際にページをスクロールされ、広告が表示されなければ閲覧にカウントされていません。

この比率は、広告掲載者やコンテンツの種類によって異なります。

ビューアビリティと広告ブロック機能がクリック率に与える影響を受けて、多くの企業ではビューアビリティの高い広告に投資がシフトしており、ネイティブ広告等のオプションが増えるにつれて、広告効果も高まると期待されます。

国別オンライン広告のクリック率

以下のデータは、最新のディスプレイ広告指標ツールを使って得られた、各国のオンライン広告クリック率データです。

全体のクリック率 (%)
北アメリカ
カナダ 0.09%
米国 0.10%
欧州・中東・アフリカ
オーストリア 0.11%
ベルギー 0.13%
デンマーク 0.12%
フィンランド 0.05%
フランス 0.12%
ドイツ 0.11%
ギリシャ 0.17%
アイルランド 0.10%
イタリア 0.10%
ルクセンブルク 0.09%
オランダ 0.14%
ノルウェー 0.11%
スペイン 0.12%
スウェーデン 0.08%
スイス 0.12%
アラブ首長国連邦 0.18%
英国 0.07%
アジア太平洋
オーストラリア 0.07%
中国 0.12%
香港 0.17%
インド 0.18%
マレーシア 0.30%
シンガポール 0.19%

▲出展:DoubleClick for Advertisers, a cross section of regions, January and December 2009, Published July 2010

最新データに関しては、こちらからご確認ください。

広告フォーマット別オンライン広告のクリック率

オンライン広告のクリック率は、プレースメント(広告掲載位置)や広告フォーマット(形やサイズ)によって異なります。たとえば従来のフルサイズバナーは、摩天楼型や中型長方形、そして新しい大型長方形のバナーよりもクリック率が低い傾向にあります。

なおインタラクション率とは、ユーザーが以下のアクションをひとつ以上取るときを指します。

  • 広告に数秒間カーソルを置いたとき
  • 広告リンクをクリックしたとき
  • 広告をクリックし、フルスクリーンで閲覧したとき
  • 広告を拡大したとき

(原文:Dave Chaffey  翻訳:Reina Onishi)

 

こちらもおすすめ▼

SHARE

RELATED

  • お問い合わせ
  • お問い合わせ
  • お問い合わせ