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Duolingo(デュオリンゴ)は、「無料で楽しく語学学習」をモットーに、外国語を楽しく学べる学習サービスです。アプリ版を使うと、いつでもどこでも手軽に学習に取り組めます。さらに、サービスがゲーム性を兼ねそなえていることから、飽きずに楽しく続けられます。
今回は、そのDuolingo(デュオリンゴ)が学習アプリサービスとして成功している秘訣を、「オン・ボーディング」「言語学習エクスペリエンス」「ゲーム性とエンゲージメント」の3パートに分けて分析していきたいと思います。
出典 : uxplanet.org
継続的な利用をうながすためにDuolingo(デュオリンゴ)アプリが工夫しているのは、スムーズな画面遷移です。アプリを起動して、まず目に入るのが「無料で楽しく語学学習」の文字。ひとめで何のアプリかがわかりますね。
そして画面下部にあるCTA(行動喚起)ボタンにより、スムーズに次の画面へと移動します。
「学習を始める」ボタンを押すと、まずは学びたい言語を選択できます。日本語版では、現在英語のみが選択可能となっていますが、英語版では28言語から選択できます。(2018年7月時点)
次の画面では4つのレベルから目標を選びます。「カジュアル」「普通」「真剣」「マニアック」を選択できます。ここまでで注目すべき点がいくつかあります。
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次の画面では自分の習熟度を選択できます。「初心者」を選ぶと、早速レッスンが開始されます。
アプリを初めて開いてから、わずか4クリックでレッスンを開始できるのはとてもスムーズな流れです。(通知設定ポップアップについてはあとで解説します)
アカウントの作成、キーボードでのタイプは、ここまで一切ありません。
Duolingo(デュオリンゴ)は、製品のコアをできるだけ早くユーザーに体験させるようにしています。こうすることで、「言語学習」を早くユーザーに体験させ、持続的に使ってもらうことにつなげます。
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Duolingo(デュオリンゴ)は、とてもスムーズに開始できるアプリですが、ひとつ改善点があります。それはプッシュ通知の許可をリクエストするタイミングです。実は、リクエストのタイミングがユーザーを保持できるかのキーポイントとなります。
というのは、リクエストのタイミングが早すぎるばあい、ユーザーはアプリがどんな製品かを知る前に、リクエストを許可しなければなりません。これは単にユーザー離脱の可能性を高めてしまいます。また、逆にタイミングが遅すぎても、うまくエンゲージメントのループに取り込むことができません。
Duolingo(デュオリンゴ)の場合、学びたい言語を選び、目標レベルを設定する画面に来ると、プッシュ通知の許可がリクエストされます。しかし、リクエスト画面によって、背景にいるフクロウのメッセージを読むことも、目標レベルを変えることもできません。
iOSシステムレベルのリクエスト画面が表示される前に、Duolingo(デュオリンゴ)ではポップアップ画面でメッセージを表示しています。これは、ユーザーにリクエストの許可を促す有効な手段なのですが、Duolingo(デュオリンゴ)の場合はタイミングが少し早すぎます。
解決策として、少しレッスンを受けてもらってから許可をリクエストする方法があります。たとえば、Googleがコード学習用に公開した『Grasshopper(グラスホッパー)』というアプリは、絶妙なタイミングでリクエストを送ります。最初のレッスンののち、目標レベルを設定する決定ボタンを押すときに、許可がリクエストされます。
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Duolingo(デュオリンゴ)では、ビジュアル、オーディオ、テキストを使って学習できます。
初心者オプションを選ぶと、早速レッスンが始まります。表示される写真と言葉をマッチするシンプルな問題です。それが終わると、一日の学習目標に向けたプログレスが表示され、次のレッスンに進むよう促されます。
最初のレッスンが終わるとアカウント作成を勧めてきますが、スキップすることもできます。実際、最初のレベルがコンプリートするまではアカウントを作成することなくプレーできます。
Duolingo(デュオリンゴ)の良いところは、製品を十分に体験してもらうまで、アカウント作成を強要しないことです。
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アカウント作成も非常にスムーズで、年齢、名前、メールアドレス、パスワードを入力するだけであっという間に完了です。
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また、アカウント作成をより簡単にする方法として、GoogleやFacebookなどのログインを使ってサインインする方法もあります。
単語を覚えるという点において、単語帳のような機能があればさらに便利で効率的でしょう。
レッスン中に出てきたわからない単語が保存できれば、より集中して覚えられるはずです。
Duolingo(デュオリンゴ)が特に優れているのが、学習にゲーム性を持たせることです。
行動心理学をベースとして、ユーザーがよりエンゲージできるよう工夫されています。ここではその方法をいくつか紹介します。
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Duolingo(デュオリンゴ)では、ひとつのカリキュラムをスキルごとに分け、そのスキルをレベルごとに分け、それをさらに細かいチャプターに分けています。そうすることで、それぞれのチャプターが数分で終わる長さとなっています。
また、次のスキルをアンロックするためには、現在のスキルで、すべてのレベルを1にする必要があります。ユーザーはひとつひとつのタスクに集中するため、たとえカリキュラムが長くても、それを実感することはありません。
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最初のゴールを達成すると、7日間チャレンジの「ダブル・オア・ナッシング」を勧めてきます。これは、7日間毎日学習すると100リンゴットをもらえて、もし1日でもミスすると、50リンゴット失ってしまうというものです。
ちなみに、リンゴットとはアプリ内で使えるお金のようなものです。
このチャレンジは、授かり効果と損失回避(人は、何かを得ることによるうれしさよりも、何かを失うことによる悲しみの方が大きいという心理バイアス)をうまく使って、ユーザーに毎日使ってもらうよう促す効果があります。
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これも行動心理学がベースとなっていて、さまざまな種類の報酬を使うことで、ユーザーがアプリに戻ってくるように促しています。
たとえば、チャプターを終わらせると、3つの箱の中からひとつを開けてリンゴットを得ることができます。リンゴットの数は毎回異なっていて、広告の動画を見るとその量を2倍にすることもできます。
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さまざまな報酬といっても、ゴールの達成によるリンゴットの付与でしかありません。実際、これだけでは効果が長続きしない可能性があります。
そこで、ショップのタブにある「連続フリーズ」や、着せ替えなども報酬に含めることで、よりユーザーのモチベーションアップに繋がることでしょう。
いかがでしたか?
Duolingo(デュオリンゴ)は、新しい言語を効率よく学習できる優れたサービスです。
みなさまも、ぜひアプリをダウンロードして試してみてください。
(原文:Gaurav Makkar 翻訳:Juri Andou)