フリーランスが所属しておくべきコミュニティ10選

時間や場所にとらわれず働けるのが魅力のフリーランス。しかし、そのぶん自分で解決しなければならない問題も多く、不安が尽きない方も多いでしょう。

そこでおすすめなのが、フリーランス向けのコミュニティに入ること。コミュニティに所属すれば、同じ境遇にいる者同士で悩みを共有したり、働き方やキャリアに関する意見交換をしたりできます。ひとりで取り組むよりも、はやく課題解決できるかもしれません。

こちらの記事では、フリーランスが入っておくべきおすすめのコミュニティをご紹介します。現在フリーランスの方も、将来フリーランスになることを検討している方も、ぜひチェックしてくださいね。

フリーランスが所属するべきコミュニティ10選

1. Workship(ワークシップ)

Workship

まず、フリーランス・副業向けマッチングサービス『Workship(ワークシップ)』をご紹介します。

エンジニア、デザイナー、マーケター、ディレクター、編集者、ライター、セールス、人事広報など、さまざまな職種の案件が紹介されています。週1〜OK、土日OK、公開案件の半数以上がリモートOKなど、副業でも働きやすいお仕事を多数掲載中です。

トラブル相談窓口や会員制優待サービスの無料付帯など、安心して働ける仕組みがあるのも嬉しいポイント。時給1,500円〜10,000円の高単価な案件のみ掲載しているため、手厚いサポートを受けながら、良質な案件を受けたい方におすすめです。

そして2021年5月より、Workshipが運営する完全招待制の無料フリーランス・副業コミュニティ『Workship LAB』がオープン。フリーランス・副業の悩みやノウハウをみんなで共有・研究していく、参加無料の会員制相談コミュニティです。Workshipに登録することで、フリーランス・副業向けニュースメルマガが届くようになり、その末尾にコミュニティ入会窓口が記載されています。

コミュニティの役割、機能 ・フリーランス&副業案件紹介
・今週のお題コーナー
・フリーランス関連イベント
・フリーランス同士の交流 など
会員資格 ・フリーランスまたは副業をしている人
料金 ・無料

2. フリーランス協会

フリーランス協会

▲出典:フリーランス協会

フリーランスのための福利厚生や保険制度を提供している『フリーランス協会』は、フリーランスでまだ入会していない方に向けて、ぜひおすすめしたいサービスです。

たとえばケガや病気をして働けなくなった場合、喪失する所得を保険金として受け取れる『所得補償制度』があります。フリーランス協会に所属しておくことで、個人で加入するのに比べ、所得補償制度に約半額で加入できるのでお得です。

また意図せず著作権を侵害してしまったり、納品物の瑕疵などで損害賠償請求をされたりしたときのために、『フリーランス賠償責任補償』の制度もあります。

福利厚生『WELBOX』を使えば、大手企業でも導入されている健康診断や人間ドッグを会員価格で受けられるサービスも。本人だけでなく二親等以内の親族も利用可能なのが嬉しいポイントです!

そのほかに、『freee』や『弥生会計』等の会計ソフトの割引制度や、連絡ツール『ChatWork』の月額料金無料など独自優待も豊富です。

コミュニティの役割、機能 ・賠償責任補償
・福利厚生WELBOX
・独自優待
・所得補償制度
・スキルアップ支援  等
会員資格 ・フリーランス
・会社員で副業をしている人
・フリーランス、パラレルワーカーを目指すすべての人
料金  ・メルマガ会員は無料
※一般会員は年会費1万円

3. まるも

まるも

▲出典:まるも

複数人で共有するオフィスであるコワーキングスペース。仕事場として利用されるだけでなく、コミュニティとして利用されているところも数多くあります。ミーティングスペースやデスクの利用ルールは、コワーキングスペースによって異なるため、自分に合った場所を見つけるのが大切です。

コミュニティとしての機能を重視するならば、勉強会や異業種交流会が行われているコワーキングスペースを選ぶとよいかもしれません。

コワーキングスペースは日本全国にありますが、フリーランスが多く集まっている代表的なコワーキングスペースとして『まるも』があります。

まるもは千葉県南房総の金谷にある、多くのフリーランスが集まるコワーキングスペース。アクセスは都心から電車で約2時間、山と海に囲まれた自然豊かな場所にあります。

まるもには、エンジニアやデザイナー、ライターなど多くのフリーランスが集まっているのが特徴です。コミュニティとしての役割が大きく、外部の方を交えた交流会を開いたり、一緒に食事をしたりと温かみのあるやりとりが日々行われています。

コミュニティの役割、機能 ・オフィス機能
・情報共有
・交友関係の構築、イベント開催
会員資格 ・コワーキングスペースごとに異なる
料金 ・コワーキングスペースごとに異なる

4. Home Worker’s Community(ホームワーカーズコミュニティ)

Home Worker’s Community(ホームワーカーズコミュニティ)

▲出典:Home Worker’s Community

フリーランスとして生きていくためには、仕事を受注しなければなりません。『Home Worker’s Community(ホームワーカーズコミュニティ)』ではWeb系のクリエイティブ、開発の案件を紹介しています。具体的には、サイト制作やLP(ランディングページ)作成、バナー制作などの案件が豊富です。さらにフリーランス自身が制作活動に注力できるよう営業代行のサービスもあります。

一点注意したいのは、「経験者(3年以上)」でなければ会員になれない点です。ある程度実績を積んでいる方向けのコミュニティといえるでしょう。

また仕事を受注するにあたって有利になるのが、フリーランス個人の宣伝や講演実績です。Home Worker’s Communityには自己PRの場として、コミュニティ主催の講演やセミナーで講師として登壇できるチャンスがあります。

フリーランスの交流イベントも盛ん。キャリアやライフスタイルの異なる5名のフリーランスを集めた『MEET UP with HWC』などが開催されています。

コミュニティの役割、機能 ・案件紹介
・交友関係の構築、イベント開催
・営業代行
・実績作り
・その他
会員資格 ・フリーランスまたは現場での経験3年以上
・閲覧可能な実績を提示できる人
募集職種 ・クリエイター(Web制作者、Webデザイナー、カメラマンなど)
・エンジニア
料金 ・ 無料

5. DMMオンラインサロン

DMMオンラインサロン

▲出典:DMMオンラインサロン

DMMオンラインサロン』はDMM.comが運営している、インターネット上の月額会費制コミュ二ティを集めたサービスです。ビジネス関連をはじめ娯楽やスポーツに関するサロンまで、500以上の豊富なカテゴリが揃えられています。

オンラインサロンでは、クローズドな場だからこそ明かされる情報を教えてもらえたり、著名人の成功事例を直接学べたりするメリットがあります。それぞれのサロン会費は基本的に有料。月額1,500〜10,000円の範囲内が多いです。

Facebookと連携しているサロンが多いため、実名でやり取りできる信頼性も魅力。会員同士のコミュニケーションもFacebookグループやメッセンジャーをとおして交わされるのが一般的です。

コミュニティの役割、機能 ・スキルアップ
・情報交換
・交友関係の構築
会員資格 ・誰でも利用可(Facebookアカウントがあれば便利)
料金 ・月額制(サロンによって異なる)

6. FleelanceNow(フリーランスナウ)

FreelanceNow(フリーランスナウ)

▲出典:FreelanceNow

FreelanceNow(フリーランスナウ)』は日本最大級のフリーランスコミュニティで、約4000名のフリーランスが登録しています。所属しているフリーランスの割合は、エンジニア2割、デザイナー2割、コンサルタント2割、ライター、マーケター、ディレクターがそれぞれ1割で、残りの1割がその他の職種です。

FreelanceNowでは、紹介料や手数料など一切無料で案件を紹介してもらえます。大手企業からの発注実績もあるため、アピールや実績次第では仕事の幅がさらに広がるでしょう。

またFacebookグループ機能によってクローズドなコミュニティが多数形成されているため、情報交換にも役立つこと間違いありません。簡単に言えば、オンラインサロンと案件紹介が一体となったサービスです。

コミュニティの役割、機能 ・案件紹介
・交友関係の構築
会員資格 ・誰でも可
募集職種 ・クリエイター(Webデザイナー、Webディレクター、マーケターなど)
・エンジニア
・ライター
料金 無料

7. Doorkeeper(ドアキーパー)

doorkeeper

▲出典:Doorkeeper

新たな交友関係を構築したいフリーランスにとって、出会いの場となるのは交流会や勉強会などのイベントです。『Doorkeeper(ドアキーパー)』を使えば、開催中のイベントを探したり、参加者と交流したりできます。

サイト内で気になるキーワードを検索するだけで、開催日程が近いイベントを一覧でチェック可能。どんなイベントが、いつどこで開催されるのかが一目で分かる見やすさです。

さらにイベント終了後でも会員同士が繋がれるよう、コミュニティが形成されています。日程が合わずイベントに参加できなくても、情報交換ができる仕組みあるのは忙しいフリーランスにとって嬉しいサービスですよね。

また、このコミュニティを使えばイベントを主催する側にも回れます。

コミュニティの役割、機能 ・交友関係の構築、イベント開催
・イベントの主催
会員資格 ・誰でも可
料金 ・参加者:イベントにより異なる
・主催者:月額料金制(1,650円〜17,600円/月(税込)、30日間無料)

8. Wor-Q

Wor-Q

▲出典:Wor-Q

Wor-Q』は、日本最大の労働組合の全国中央組織である「日本労働組合総連合会(通称:連合)」が運営するフリーランス向けWebサイトです。連合は日本の政治にも大きな影響を与える組織として知られ、運営元の信頼性は抜群です。

Wor-Qは無料でサイトを見ることも可能ですが、「連合ネットワーク会員」に登録すればすべての機能を制限なく利用可能。コミュニティ機能が利用できるのはもちろん、連合ならではの無料労働相談や労働相談回答集の閲覧などができるため、トラブル時の心強い味方となります。

連合ネットワーク会員の登録は無料で、かつ連合の組合員になるわけではないため、加入後の義務なども発生しません。コミュニティ構築に特化したほかのコミュニティと併用するのもおすすめです。

コミュニティの役割、機能 ・労働問題の認識、相談
・交友関係の構築
会員資格 ・誰でも可
料金 無料

9. connpass(コンパス)

connpass

▲出典:connpass

エンジニア向けの勉強会に参加、または開催できるプラットフォーム『connpass』。主にIT周りの知識や技術を強化できる勉強会、イベントの情報を探せます。

直近のイベントが一覧になっていて探しやすく、TwitterやFacebookなどのSNSを連携しておけば、気になったイベントの通知を設定することも可能です。

フリーランスがコミュニティに参加するメリットとして、「トレンドに敏感になれる」点を挙げました。IT業界はとくに、技術の進歩や時代の流れが激しい界隈です。定期的に勉強会やイベントに参加する、ならびに自身でも開催してアウトプットを習慣づけることで、フリーランスとして一歩抜きん出た存在になれるかもしれません。

コミュニティの役割、機能 ・勉強会、イベント参加(エンジニア向け)
・勉強会、イベント主催
会員資格 ・制限なし
料金 ・無料

10. 新しい働き方LAB

▲出典:新しい働き方LAB

新しい働き方LAB』は、クラウドソーシングサービス『ランサーズ』が運営するフリーランスコミュニティ。全国各地のコワーキングスペースと提携しており、コミュニティマネージャーが各イベントや勉強会を開催しています

「つながり・気づき・学びの新しいカタチ」をコンセプトに、会員資格はフリーランスに限らず、副業ワーカーや会社員にも開かれているのが特徴。動画講座やセミナーで学んだり、先輩フリーランスや専門家に学んだことをシェアし合うことで、より「新しい働き方」に対する知見が深まる仕組みです。

コミュニティの役割、機能 ・イベント、勉強会参加
・学びのシェア、コミュニケーション
・人脈形成、スキルアップ
会員資格 ・誰でも
料金 ・無料(一部動画講座など有料コンテンツあり)

フリーランスがコミュニティに所属する4つのメリット

組織に所属せず自由に仕事ができるのがフリーランスの魅力。コミュニティに所属することで、さらに大きな恩恵を得られる場合もあります。代表的なメリットを4つ挙げてみました。

メリット1. モチベーションの維持&向上に役立つ

ずっとひとりで仕事をしていると、外部からの刺激が少なく、仕事に向かうモチベーションを保てないときがあります。そんなときに心の支えになるのが、フリーランス仲間の存在です。

コミュニティに所属すれば、ほかのフリーランスが頑張って仕事をしている姿や活躍している様子を間近で見られるため、モチベーションの維持や向上に役立つでしょう。自分と同じ分野で、よりハイスキルなフリーランス仲間の存在を意識することも、刺激と成長に繋がります

メリット2. 交友関係が広がる

フリーランスは、知人からの紹介やSNSの繋がりなど、人とのご縁で仕事の受注に至る場合が多々あります。そのため交友関係を広げておくことで仕事に繋がる可能性が高まるでしょう。コミュニティに所属することは、交友関係を広げるのに役立ちます。

コミュニティの属性にもよりますが、仕事をたくさん受注しているほかのフリーランスから仕事を分けてもらえることもあるようです。また、自分やほかのフリーランスの納期が重なってピンチになったり、ほかのフリーランスと連携して進める必要がある大規模案件を受注したりするときも、交友関係が役立つでしょう。

フリーランスコミュニティでは、異業種の方と知り合って話を聞く機会も豊富。教えてもらった情報が、まわりまわって自分の仕事に生かせることもあります。

メリット3. 悩みを共有できアドバイスをもらえる

ひとりで仕事をすることが多いフリーランスには、「困ったときに相談できる仲間がいない」「自分の仕事に対して客観的なアドバイスが欲しい」という悩みを抱える方も多くいます。

コミュニティに所属していれば、ちょっとした相談を聞いてもらえるフリーランス仲間に出会えたり、仕事を前に進めるための有益な情報がもらえたりするかもしれません。

メリット4. トレンドに敏感になれる

フリーランス業界には、新しいテクノロジーやトレンドがつぎつぎ登場します。フリーランスとして働いていると、基本的にはひとりで新しい情報を入手し、キャッチアップしなければいけません。

コミュニティに所属していれば、実際に最新のテクノロジーやトレンドを利用している人、場合によっては開発者に近しい人とコンタクトがとれるかもしれません。これは、プレスリリースやニュース記事からは得られない「生の声」が聴けることを意味します。

ネットワークが広ければ広いほど、さまざまな意見が飛び交います。意見が多ければ強みや弱点を把握しやすく、総合的にテクノロジーやトレンドの利便性・将来性を判断できるはずです。

コミュニティ選びの3つのポイント

フリーランス向けのコミュニティは数多くあります。エンジニア向け、ライターや編集者向けなど職種ごとに用意されている場合もあれば、コミュニケーション重視または勉強会重視など性質もさまざま。

コミュニティを選ぶときの、最低限のポイントを3つ確認しておきましょう。

ポイント1. コミュニティの性質を見極めよう

Slackなどのツールを使ったオンライン上のコミュニケーション重視か、コワーキングスペースなどを利用した対面コミュニケーション重視か、はたまたコミュニティ機能よりはイベントや勉強会などの学びに重点を置いている場合もあります。コミュニティによって、その性質はバラバラです。

入会前に、できるだけコミュニティの性質がどんなものかをチェックしておきましょう。たとえば以下のような方法がおすすめです。

  • 公式ページやSNSをチェックしておく
  • すでに入会している知人に話を聞く
  • 説明会や体験会に参加する

いざ入会し「やっぱり合わなかった……」となるのを避けるためにも、事前にリサーチするようにしましょう。

ポイント2. 無料か有料かを確認しよう

無料のコミュニティは多くありますが、なかには有料のコミュニティ、もしくは一部コンテンツだけ有料の場合もあります。公式サイト内の「よくある質問」や「利用規約」のページを確認しましょう。

有料の場合、金額に見合ったリターンが得られるかどうか(=コストパフォーマンス)を検討することも大切です。スキルアップのために入ったはいいものの、思ったより講座や勉強会の数が少なく、割高だった……といったことのないように注意しなければいけません。

ポイント3. イベント、セミナー、勉強会を体験しよう

事前説明会、イベントやセミナーの体験会などがあれば、参加するのも一つの手です。無料コミュニティの場合は、1ヶ月だけお試し期間と割り切って入会してみるのもいいでしょう。

公式サイトを確認したり、知人に話を聞いたりすることも大切です。しかし、やはり自分の目や耳で実際に確かめた情報が本物といえるでしょう。

とくに勉強会の様子を体験できれば、自分のスキルに合った知識が学べそうか、ほかの参加者の様子はどういったものかを確認することもできます。可能であれば、コミュニティの責任者に体験会の有無について問い合わせることをおすすめします。

(執筆:Annie 編集:北村有、齊藤颯人)

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