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フリーランスママは保育園に落ちやすい?在宅でも申請を通す方法

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日本では少子化問題が叫ばれる一方で、保育園の待機児童問題はいぜんとして解決していません。子どもを入園させることさえ難しいのが現状です。さらに、市区町村によってはフリーランス、特に在宅ワークの家庭にとって不利な入園基準が設定されている所も。

しかし、安心してください。フリーランスの家庭で入園確率を上げる方法や、在宅ワーカーに優しい自治体も存在します。フリーランスママにとって厳しい現状の中、子どもを保育園に入園させるにはどうすればいいのか、今回は入園を後押しする『保活』をご紹介していきます。

労働時間などを加味した”点数”がでフリーランスママの明暗を分ける

保育園へ入園申し込みをするさいには審査があります。各家庭の子育て環境を、自治体の判断基準で点数化するのです。ポイントが高い家庭の子どもは、優先的に入園することができます。

基本的には仕事の忙しさに比例して点数は高くなる傾向に。その他にも、親が病気で働けない、祖父母がともに遠方に住んでいるため子どもを預けられない等の、家庭環境も含めて審査されます。都心のような待機児童が多い地域では、さらに判断材料が加えられ、より精密に審査されます。

しかし、フリーランスの在宅ワークをはじめとした居宅内労働は、正社員などの居宅外労働より点数が低いケースが多いです。「オフィスで働くママより、子育てしやすい環境でしょ」という言い分が自治体の点数にも表れているのでしょう。もちろん自治体によっては居宅内外の点数が同じエリアもあります。ぜひ、自宅地域周辺の自治体のポイントを比較してみてください。

申請書類を読んで基礎指数と調整指数の条件を確認

保育園入園の基準になる点数には、2つの指標があります。「基準指数」と「調整指数」です。先ほどの項目で説明した「点数」は、主に基準指数にあたります。これからご説明する調整指数は、いわばプラス点。各自治体で設定された条件を満たせば加点され、保育園に入園できる確率をアップさせてくれます。

では、どうすれば加点されるのでしょうか?

その方法のひとつが、入園書類を出す前に託児実績を作ることです。
認証保育所やベビーシッターサービスなどに子どもを預けることで、仕事が忙しくて育児をする余裕がない家庭だと判断されます。その他に調整指数としてあげられるのが、ひとり親家庭であること、子どもが障害を抱えていること、単身赴任世帯であること等です。

まずは、あなたが住んでいる自治体の条項を確認して、できるだけ調整指数の条件を満たしていきましょう。1ポイントの違いで入園の可能性が大きく変わります。

点数のつけ方は自治体で異なる

保育園に入園するさいの基準となる点数。それは自治体によって異なり、場所によってはフリーランスにとって不利な条件の場所もあります。しかし、中にはフリーランスと正社員家庭の点数をフラットに評価する自治体も存在。

東京23区の中では、台東区・大田区・世田谷区が例にあげられます。これらの地区では居宅内労働(在宅ワーカー)と居宅外労働(オフィス勤務)のポイントが同等であり、フリーランスにとって嬉しい条件が揃っています。現在住んでいる地域の条件が厳しかったとしても、隣接した地域では好条件かもしれません。自宅から少し離れた好条件の保育園に預けるか、そもそも引っ越すことも選択肢のなかに入れてもいいでしょう。

入園させる地域を変更する柔軟さをもつことも、フリーランスの家庭には大切です。

就労証明書などの必要書類を提出

フリーランスの家庭が子どもを保育園に預けるとき、書類の提出を求められます。必要とされる書類は自治体によって異なるので要チェックですが、ここでは登場する場面が多い書類を紹介。

それは、「労働状況申告書」と「就労実績表」です。
「労働状況申告書」には仕事内容や労働時間、収入などを記入していきます。もうひとつの「就労実績表」では、労働状況申告書で記入しきれない、労働・休憩・家事にかかっている時間などを事細かに書くことができます。

事細かに労働時間を書くことで「あの家庭は忙しい」と判断されれば、保育園に入園できる確率も高まります。

フリーランスママでも審査が通りやすい保育園

保育園入園の確率を高めるなら、審査が通りやすい枠を選んでください。ポイントは2つあります。

ひとつ目は、不人気の保育園を第一希望にすることです。人気の高い保育園は、点数の高い家庭から順番に埋まる傾向にあります。バッティングしないためにも、競争率が低い場所を選んでみては。人気がない保育園だからといって、教育環境が悪いとは限りません。駅から遠い場所にあったり、遊ぶ場所が小さかったりして、選ばれないだけのことも。家庭で話し合って、譲れるポイントを探してみてください。

そしてふたつ目は、0歳児クラスを選ぶことです。1歳児や2歳児クラスにいる子どもたちは、0歳児クラスから通っている場合も多いです。そうすると、進級する園児で枠がある程度埋まってしまうので、横から入るのが難しい状況。定員がまっさらな状態で募集がはじまる、0歳児クラスは穴場です。

2人目を保育園に入園させるのは大変

育児休業は子育てをする人に与えられる権利ですが、それは会社に雇われ、雇用保険に加入している人に限定されています。つまり、フリーランスは対象外なのです。

そうなると、正社員なら受けられる1年間の育児休業が取得できません。その状況下で2人目の子どもが生まれるとどうなるのでしょうか?

「産後2ヶ月で仕事に復帰しないと、上の子どもは保育園を強制退去になる」

これが現状の制度の答えです。子どもを産んでから2ヶ月(この期間や条件は自治体によっても異なります)を超えて仕事を休むと、無職と見なされてしまい、もともと通っていた上の子が退園されられてしまう場合があるのです。もしそのような状況になれば、このご時世、再び入園できる保証もありません。

また、働かないとその期間の収入が途絶えてしまうフリーランスの経済事情も、女性の復帰を早くせざるを得ない要因となっています。子どもに罪はありません。しかし、フリーランス家庭の2人目出産は、時期を考える必要があります。

(執筆:田中一成 編集:Workship MAGAZINE編集部)

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