エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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こんにちは、フリーライターの少年Bです。
ライターのみなさん、お仕事欲しいですよね。それも、できれば単価が高くて労力のかからないお仕事が欲しくありませんか???
とはいえ、そんなうまいお仕事はそうそう簡単に見つからないのが現実。いいメディアはいったいどうやってライターを探して、お仕事を頼んでいるのでしょうか。
そうだ、ひとりでは見つからなくても、ライターや編集者に聞いてみたらわかるかもしれません! Workship MAGAZINE編集部には経歴も様々なライター・編集者が多数在籍しています。さっそくみなさんにお願いし、ライターがお仕事をゲットするためのコツを聞いてみました。
Workship MAGAZINE編集長。編集長とはいうが会社の中では下っ端。Twitter:@kazzikill
Workship MAGAZINE編集者。編集長よりも下っ端。Twitter:@_izumiii
ライター。人生はすべて記事のネタにする。Twitter:@yuu_uu_
ライター。あだ名の分かりづらさは編集部で一番。Twitter:@tojin_0115
ライター。若くはないがライター歴は短いので若手と言い張っている。Twitter:@raira21
目次
少年B:
じきるうさんと泉さんは編集者として働いてますが、「いいライター」ってどういう人だと思いますか? 「こういう人は依頼を避けたい」ってのもあったら教えてください。
泉:
そうですね……やっぱり、編集者サイドからすると情報を足したり入れ替えたり、編集コストがかかりすぎる人は避けたいですよね。ただ、その人にしか書けないおもしろい記事や企画で持ち味が活かせる人は別です。
じきるう:
「文章の論理構造がしっかりしているか」という部分ですね。
少年B:
それ、仕事を頼む前にどうやって見抜くんですか?
泉:
メディアで書いた記事は編集者さんがついているので、意外と参考にならなくて。ブログ記事を見た方が純粋な実力が分かると思います。
じきるう:
ボクも全く同じです。本当の実力を見るときは、個人ブログをチェックしますね。
少年B:
じゃあ、ライターが売り込んできた時はブログ記事を添付された方が嬉しいですか?
泉:
どっちもあるとありがたいです。「こういうメディアで仕事ができている」って言う信頼度や実績も見たいですし。
少年B:
じゃあ、代表作を5個ぐらい送った中に個人ブログも1つ2つ混じっているといいって感じですかね。
じきるう:
あ、それは嬉しいですね! いいと思います。
少年B:
北村さんととーじんさんはWorkship MAGAZINE編集部所属ですが、個人でライターとしても活動してますよね。おふたりから見て「ライターはこうあるべき」みたいなのってありますか?
北村:
基本的なことになりますけど、「連絡のやりとりがスムーズにできること」「納期に遅れないこと」「遅れそうになったら早めに相談ができること」が大切かなと考えています。
少年B:
コミュニケーションが取れるという。
じきるう:
ライター以前に、働く人すべてに当てはまる話かもですけどね。報連相は大事。とーじんさんはどうです?
とーじん:
僕はSNSで異常にポジティブだったり、やたら収入の自慢ばかりしているライターは嫌ですね。裏がありそうと思っちゃう。情報商材売ろうとしてるんじゃないかとか。
少年B:
Twitterのプロフィール欄に「月収100万円」とか書いてるやつだ。
とーじん:
だって月収100万とか、年収1000万とか、ライターの実力とは関係ないですよね。自分の記事の自慢ならいいけど、どこで勝負してんだって。
少年B:
月収なのか月商なのかもわからないし、振込タイミングの差もありますしね。今月50万でも先月ゼロかもしれないし。あてにならない。
泉:
え、これ、何の話?(笑)
じきるう:
でも正直、月収いくらとか書いてる人にはちょっとお願いしづらい……!
少年B:
あ、ほんとに頼みづらいんですね!? それは何でですか?
じきるう:
お金の話ばかりしてるライターさんって、記事制作の楽しさとか情熱が伝わって来づらいことがあるなーと感じてて。収入の話はするけど、書いた記事の話はあんまりしない人とか。
少年B:
確かに、そういうことを話してる人って「こんな記事書きました!」って言わないイメージがあります。
とーじん:
同業者としては、ああいう人は「この程度かって思われたら嫌だから書かないのかな?」って思っちゃいますね。
じきるう:
誤解のないように言っておくと、お金の話をするのがわるいわけじゃないです。ただ、自分が書いた記事のことをもっと話してほしいなと思います。
少年B:
じきるうさんはライターにお仕事を依頼する基準ってありますか?
じきるう:
ライターさんを選ぶ基準は3つあります。まずはフォロワー数。
泉:
あぁ……身も蓋もない。
じきるう:
でも、単純なフォロワー数というよりは、エンゲージメント(リツイートやいいね等、反応された数)を見てますね。フォロワー1万人でも、リツイートやいいねが1ケタっていう人もいるし。
逆にフォロワー2000人弱でもエンゲージメントが高い人は集客力のあるライターさんです。あと、その人が記事を拡散してくれる人かどうかというのも見ます。
少年B:
SNSって、Twitterですか?
じきるう:
別にFacebookでもいいです。ウェブ記事との相性という点で、インスタやTikTokは難しい気もしますが、以前YouTubeチャンネル登録者数が10万人いる人が動画で告知してくれて、めちゃくちゃ伸びたことはありましたね。
泉:
集客力のあるライターさんはありがたいですよね……。
じきるう:
SNSのフォロワー数はいなくても、SEOが得意とかであれば全然OKです。検索で集客できるので。
少年B:
SEOの強い弱いを測るのはどうやるんですか? 基準が知りたいです。
じきるう:
先ほども少し触れましたが、論理構造がしっかりしているかどうかですね。文章が綺麗というよりは、展開や情報の入れ方がうまく、読みやすい文章を書けるかです。
検索経由で訪れるユーザーって「情報」を求めてるので、その時に論理構造が破綻した文章が掲載されてたり、欲しい情報が載ってなかったりすると、不満を感じて離脱されてしまいます。それはSEO的にもよくありません。
とーじん:
めちゃくちゃ勉強になる……!
じきるう:
ライターさんを選ぶ2つ目の基準は、専門性です。たとえば元銀行員のライターなら、金融のことをしっかり書けますよね。
北村:
メディアに合った専門性があるか、ですね。
じきるう:
何かしらのかけ合わせができれば、ピンポイントじゃなくてもいいです。そして最後、ライターさんを選ぶ3つ目の基準は、自分が書きたいものと、世のなかが求めているものの間に記事を合わせられる人です。
泉:
自分の書きたいことと、ユーザーが欲しがっている情報の中間点を書けるライターさんは強いですよね。
少年B:
北村さんととーじんさんは、自分が依頼する側の立場だとどういう人に頼みたいですか?
とーじん:
究極「一緒に仕事をしたいかどうか」だと思います。連絡するときに和やかにやりとりできる、相性のいい人。
少年B:
なるほど……。北村さんはどうですか?
北村:
私も、気持ちよくお仕事ができる人がいいですね。あと、企画段階でよりよい提案をしてきてくれるような人だと、一緒にいい仕事が出来るのかなって思います。逆にBさんはどうですか。
少年B:
わたしはメディアの立ち位置によるのかなと思っていて。メディアが小さい時はできるだけエンゲージメントが高くて拡散をしてくれる人。ライターさんを経由してメディアの知名度を上げていくというか。
泉:
さっきじきるうさんが言ってた集客力みたいな感じですね。
少年B:
でも、メディアがある程度大きくなってメディア自体にファンが付いてくるようになったら、知名度関係なく「この人すごくいい文章を書くな」という人もいいんじゃないかなと。メディアが強ければそういう人の記事も拡散されやすいので、ライターさん個人のファンもつきやすいし、その後の活躍の場も広がるのかなと。
じきるう:
ちょっとライターさんの立場に寄り過ぎている気もしますが、おおむね同意ですね。立ち上げ期のメディアは検索も弱いし、流入源がないケースも多いので、SNSで集客できるライターさんは助かります。メディアが強くなってきたら、お願いするライターさんの幅を広げていきたいですね。
とーじん:
初期にSEOでなく、SNS拡散型のライターが重宝されるのはどうしてですか?
じきるう:
これは内部の話ですが、メディア運用すると“上の人”から「月何万PV目指してくれ」って言われるケースが多いんですよ。ただ立ち上げ当初のメディアはパワーが弱く、検索が取りづらいんです。
SmartNewsなどのキュレーションメディアに掲載されるのも立ち上げ初期だと難しく、となるとPV目標をいきなり達成するのは簡単じゃないですよね。でも目標達成しないとメディアがどんどんクローズに向かってしまう……。となったら、SNSで目標PVを確保するのが手っ取り早いという事情があります。
北村:
メディア初期からSEOを仕込んでおくのはNGですか?
じきるう:
もちろん、初期からの仕込みはとても大事です。しかしすぐに順位は上がらないので、上から「目標PV達成してないじゃないか」と言われたときの説明に難儀します。メディアって、立ち上げ初期からアクセス獲得するのってほんと大変なんですよ……。
泉:
おぉ……めちゃくちゃぶっちゃけますね。
じきるう:
Workship MAGAZINEがこうってわけじゃないですよ!(笑) オウンドメディアに理解のある上長がいる会社であれば、話はまた別だと思います。
とまあそんな感じで、企画系やコラム/エッセイ記事などでお仕事が欲しいなら、フォロワー数伸ばすのが一番おすすめです。ボクの場合はエンゲージメントを見てるけど、上の人に「このライターさんはフォロワー〇万人なので拡散が期待できます」って説明できると通りやすいんですよね。もちろん、数だけのフォロワーに意味はないと思いますが……。
少年B:
フォロワー数でインセンティブ出してるメディアもありますもんね。ブロガー・ライター同士でフォローし合って「フォロー1.2万、フォロワー1万でツイートのRTやいいねは全部1ケタ」みたいなアカウントがわたしより原稿料高いの、納得いかん!(笑)
とーじん:
メディアにとって、それがほんとにいいのかって話ではありますよね……。
少年B:
ここまでの話を踏まえて、お仕事をいただくために、ライターはSNSをどう活用すべきでしょうか?
とーじん:
僕はSNSが全然得意じゃないのですが、とりあえずつぶやこうとは思ってます。戦略はないので考えなきゃな……。
じきるう:
多くのオウンドメディアはライターさんに集客力を求めますが、必ずしもSNSをがんばらなくてもいいかなと思いますよ。SEOなり記事の質なりで集客できればいいので。
北村:
私は逆に、Twitterのおかげで今ここにいられてます。フォロワーが1000人を超えてきたあたりからTwitter経由でお仕事を頂けるようになってきました。
でも、「ライターになるためにTwitterがんばります!」だと本末転倒かなって気がします。 文章力とか記事の構成とか、実務で頑張るのと並行して発信も頑張ればいいんじゃないのかなって感じです。
泉:
北村さん、Twitterのフォロワー数4500人ぐらいいますよね。伸ばすコツとかってあるんですか?
北村:
この流れで言いにくいのですが、さっきとーじんさんやBさんが言っていた「月収何十万」とか書いてた時期もありました……(笑)
全員:
(爆笑)
とーじん:
ほんとすいません! やっちまった!!!
泉:
とーじんさんったら……!
少年B:
真面目にあれ、効果あるんですか!?
北村:
もちろん、盛ってたわけじゃないですけど、「これぐらいお仕事いただけてますよ~!」って目安として書いていました……!
泉:
そういうツイートをしたらフォロワーが増えたって感じなんですか?
北村:
ですね……フォロワーを増やすノウハウ記事みたいなのを読みまくって、実践して2000人ぐらいまで増やしたあたりから、「こういう記事書きませんか」ってお声がけいただくことが増えてきて。そういう意味で、やってよかったとは思っています。
少年B:
ちなみに北村さんはその頃も、書いた記事はTwitterで宣伝してましたか?
北村:
してましたね。やっぱり書いたものをアピールするのは大事だと思います。
泉:
僕は最近、ライターさんをたくさんフォローしてるんですけど、やっぱり文字数と料金単価の話はめちゃくちゃ反応あるなと思っています。普段の10倍ぐらい「いいね」がもらえたりして、みんな気になる話題なんだなって。
じきるう:
振舞いでいうと、ネガティブ発言が多い人には頼みたくないかなって思いますね。特に、メディアの悪口を言ってる人にはお願いしたくない。
とーじん:
自分の悪口を言われる可能性がありますもんね。
じきるう:
あと、守秘義務の遵守は大事ですよね。「あのメディアの原稿料はいくらだった」と書いてる人を見たことがあって。それ、けっこうマズいなと。
少年B:
そんな人います??? それはヤバいな……。
泉:
自分は肩書きで判断するのは怖いと思ってますね。ライター講座の講師をやってる人に書いてもらったら文章ヤバかった……なんて話も聞きますし。
じきるう:
よくある「検索順位1位を何個取りました」もリスキーですね。マイナーなキーワードなら誰でも1位取れちゃうので。「書いたもの」を見るのがやっぱり大事かなと考えてます。
北村:
実際に編集長がお仕事を頼むライターさんはどういう人が多いですか?
じきるう:
一番多いのは知り合いですね。どんな人かわからないとやっぱり怖いので。SNSで多少なりともやりとりのある人とか。
少年B:
ここまでの条件を整理すると「仕事が欲しければフォロワー増やして、編集者をフォローして絡め」ってことですか?
じきるう:
大事。
とーじん:
SNSもいいけど、リアルの方がいいんじゃないですか? 僕が書いてる週刊誌系の媒体だとフォロワー数は全く関係なくて、「一緒に飲んだことがあるかどうか」だったりします。僕はゴールデン街で飲んでた人と仲良くなって、仕事をもらいました(笑)
じきるう:
リアルな場で出会わないと、なかなかいい仕事が回ってこないのはありますよね。
とーじん:
週刊誌系の大手メディアだとドメインがめちゃくちゃに強いから、どんなライターでもある程度数字が取れちゃうし、何書いてもヤフーニュースに載るんですよ。最初のうちは週刊誌系で記事を書いて、PV伸ばしてフォロワーを増やすのがいいかもしれない。
じきるう:
ライターとして成長するために、まず小さいメディアで書いて活躍して、徐々に大きなメディアに……って言われることも多いんですが、逆パターンもありですよね。いきなり大手で書いたほうがコスパ良い。
少年B:
企画系ライターだと、たとえばデイリーポータルZとかオモコロとかねとらぼでデビューして、だんだん真面目なメディアに活躍の場を広げる人も意外といますよね。
泉:
「フォロワー増やして、編集者に絡んで、ゴールデン街に飲みに行け」になった。
とーじん:
でも、飲みに行くだけだと難しくて、そもそもライターとして面白い人かどうかってのはありますけどね。見所がないと。
泉:
見所って何ですか?
とーじん:
強烈なエピソードがあるとか、話がおもしろいとか……。でもみんな若い人には優しいので、ライター志望の学生はけっこう可愛がってもらえますね。
少年B:
そうすると結局「人としてどうか」とか、「どういう人生を歩んできたか」みたいなところが重要なのかぁ……。
じきるう:
オンラインオフライン問わず、いろんな人と仲良くなっておくと自分の幅も広がりますし。あと、自分のやった仕事はしっかり見せていきましょう!
北村:
人付き合いが苦手だからフリーライターになるって人もいるけど、正直フリーこそ人付き合いが大事ですよね。
少年B:
う~ん……ってことはやっぱり楽して稼ぐなんて無理かぁ~! は~い、地道にがんばります……!
ということで、こちらがWorkship MAGAZINE編集部の考える「いいライターの条件」と「お仕事を取るために気を付けたほうがいいこと」です。ぜひ参考にしてみてくださいね!
【いいライターの条件とは】
- 気持ちよく仕事ができる
- SEOが得意=論理構造が上手く読みやすい=いいライター
- 専門・得意な分野があるといい
- ユーザーが求めているものを書ける
- 記事を拡散してくれる(=集客ができる)
- SNSのエンゲージメントが高い
- 立ち上げ期においては「SNSで話題になる記事を書ける人」
【お仕事を取るためには】
- ポートフォリオにブログ記事も混ぜておこう
- SNSのエンゲージメントが高いのが理想だが、一般的にはフォロワー数が重視の場合が多い
- Webライターの場合、TwitterやFacebookとの相性がよい
- ネガティブな発言は控えておこう
- 書いた記事はしっかりアピールしよう
- 最初から有名なメディアに応募しよう
- オンライン、オフラインを問わず、色んな人と会って話そう
※ 本記事はウェブメディア『Workship MAGAZINE』編集部メンバーが話し合った内容です。あらゆる媒体およびライターに当てはまるものとは限りません
(執筆:少年B 編集:Workship MAGAZINE編集部)