【社労士解説】ジョブ型雇用時代におけるフリーランスの生存戦略とは?
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最近ビジネスの世界で「インバウンド」「アウトバウンド」といった用語がよく聞かれます。みなさんは、これらの違いについて正しく説明できますか?
ちなみに、これらのワードは業界によって大きく意味が異なります。
今回は、そんな「インバウンド」と「アウトバウンド」について詳しく解説します。
辞書では、インバウンドは以下のように定義されています。
〔外から中に入る意〕
① 航空機・船舶で、本国に向かう便。帰国便。
② インターネットで、自社のウェブ-サイトを訪れたユーザーに関心を持たせ、購買意欲に結び付けること。
③ コールセンターの業務で、着信(受信)のこと。
④ 外国人の訪日旅行。 → アウトバウンド出典:大辞林 第三版
ビジネスの現場では一般的に、「顧客から企業へ」電話や来訪などを受け付ける形態の業務を指します。
辞書では、アウトバウンドは以下のように定義されています。
〔中から外に出る意〕
① 航空機・船舶で、外国に向かう便。
② インターネットで、自社のウェブ-サイトにユーザー(潜在的な顧客)を誘導すること。
③ コールセンターの業務で、発信のこと。出典:大辞林 第三版
ビジネスの現場では一般的に、「企業から顧客へ」電話や来訪などを行う形態の業務を指します。
インバウンドとアウトバウンドの業界ごとの意味は以下のようになっています。
ここからは業界別のインバウンドとアウトバウンドの定義についてご紹介します。
テレマーケティング業界では、それぞれ以下のように定義されています。
テレマーケティングはクライアントとの「電話」でのやり取りを元に、商品を売買するマーケティング手法です。具体的には、企業におけるコールセンターやテレアポが挙げられます。
観光業界では、それぞれ以下のように定義されています。
観光業界では「インバウンド需要(インバウンド消費)」という用語もよく使われ、訪日外国人観光客による日本国内での消費活動を指します。少し前に中国人の「爆買い」が話題になりましたが、これも「インバウンド需要」です。
一方で「アウトバウンド需要(アウトバウンド消費)」は日本人が海外を訪れた際の消費活動という意味で使われます。
通信業界では、それぞれ以下のように定義されています。
Web業界では、それぞれ以下のように定義されます。
Webの分野では、WebページやWebサイト間を結ぶリンクについて、「インバウンド」「アウトバウンド」という用語を用います。
広告業界では、それぞれ以下のように定義されています。
インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティングの違いは、「消費者が広告や宣伝を自ら取捨選択できるか否か」です。インバウンドマーケティングは消費者自らが情報を求め、アウトバウンドマーケティングは企業側が消費者に広く情報を与えていきます。
近年では、Web広告の台頭もあり情報の流通量は日に日に増加し、前年同月比は52%増となっています(出典)。そのような中で見込み客に広告を見てもらうためには、より露出を増やす必要があります。
しかし、露出を増やすにはそれ相応のコストがかかる上に、効果も保証されている訳ではありません。
そこで重要となるのがインバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティングの使い分けです。
今回は、インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティング手法のメリット・デメリットについて、それぞれ以下にまとめました。
最も顕著なメリットとして、コストの削減が挙げられるでしょう。これまでのTVのコマーシャルをはじめとする広告方法は、マスメディアに対して高額な広告費を支払っていました。
しかし、インバウンドマーケティングでは、オウンドメディアのような自社で完結できる媒体を用いて広告とするため、大幅なコストの削減が見込めます。
またインターネット広告と併用することで、インバウンドマーケティングの効果を高めることが期待されるます。
次に挙げられるメリットは、広告の効率がよくなる点でしょう。インバウンドマーケティングは、あらかじめサービスに関心の高い顧客に情報を届けることが可能です。
オウンドメディアやSNS内で、見込み顧客が検索しうるキーワードを盛り込むことで、興味をもつ人にピンポイントでメッセージを届けられます。
情報を届ける対象を絞り込むことで、従来型の広告と比較し無駄を省くことができます。その上、興味・関心の高さから、実際の購入といったアクションにつながりやすいです。
コンテンツを作る際にペルソナ(サービス・商品の典型的な ユーザー像のこと)を想定し、見込み顧客にダイレクトに訴求しましょう。
訪問営業やチラシ、バナー広告など、人々は自分が選んでいない情報を押し付けられる日々を送っています。日に日に情報量が増す中、このような不要な情報に飽き飽きした方も多いことでしょう。
対してインバウンドマーケティングは、見込み顧客が自ら情報を求め、Webサイトなどを閲覧してくれます。
インバウンドマーケティングでは、ブランドやサービスに悪い印象をもつ人を減らせるでしょう。
インバウンドマーケティングでは、見込み顧客自らによって情報を検索してもらう必要があります。
情報の流入元としては検索エンジンなどが考えられますが、多くの見込み顧客に検索してもらうにはSEO(検索エンジン最適化)と呼ばれる施作が必要となり、知識とスキルが求められます。
見込み顧客からオウンドメディアなどを見つけてもらうには、優れたコンテンツが必要不可欠です。
また、いくら優れたコンテンツであっても、定期的な発信がないと少しずつインバウンドマーケティングの効果がなくなってしまいます。
結果的に、継続的に高品質のコンテンツを配信し続ける必要があります。
最近では、コンテンツの作成を専門とした企業も多くあり、これらの企業に外注することでこの問題を解決することが多いです。
オウンドメディアを運営し、優れたコンテンツを展開していても、ペルソナから認知されるまでは多くの時間を要します。
一般的に、効果が出るまでに半年程度の時間がかかるといわれています(出典)。
アウトバウンドマーケティングは、製品を欲しいと思っている人に売り手からアプローチをかけるマーケティング方法です。
そのため、現時点で製品を欲しいと思っている人に対して即座にアプローチでき、すぐに購買につながります。
アウトバウンドマーケティングでは、マスメディアなどを通してアプローチを行います。そのため、マスメディアのこれまでの成果から、次の施策がどれほどの効果をあげるか予測できます。
費用対効果を把握しやすく、無理な投資を避けることにつながります。
アウトバウンドマーケティングでは、不特定多数の人に向け広告などを使ってアプローチをかけます。
結果的に、もともとその製品に興味を持っていなかった人にも認知してもらえます。
TVのコマーシャルなどを利用しようと思った場合、広告代理店などに依頼する必要があり、多額の費用がかかります。
広告にかけられる費用の少ない中小企業やベンチャー企業では、手を出しにくいのが現状です。
ただし、DM(ダイレクトメール)は比較的低コストでアプローチできます。
アウトバウンドマーケティングは、TVのコマーシャルや電車の宙吊り広告など、不特定多数の人に向けた施策です。そのため、広告の配信を止めた瞬間に顧客が商材を認知できなくなります。
せっかく多額の費用を投じたのに顧客から忘れられてしまっては元も子もないので、常に広告を配信することになり、より多額の費用を費やすことになってしまいます。
TVのコマーシャルを見ていて、自分と全く関係のない広告にうんざりした経験は誰にでもあるでしょう。
不特定多数の人に向けた施策であるアウトバウンドマーケティングでは、このような問題がつきまといます。
製品のイメージダウンを招いてしまう可能性を考慮しなければなりません。
いかがでしたか。
ここまで、インバウンドとアウトバウンドの違いについてまとめてきました。
単語や用語の違いをしっかりと理解し、より快適なビジネスライフをお過ごしください。
(執筆:Kaoru Kishi)
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