【決定版】モバイル用ハイブリッドアプリフレームワーク10選

モバイルは現在、インターネットのブラウジングにおいて主要デバイスになりつつあります。ここ数年で、モバイルアプリケーションとソフトウェアは多大な人気を得ました。Web制作者たちは、モバイルのオーディエンスをターゲットにする重要性に既に気づいており、モバイルハイブリッドアプリを使ってターゲットユーザーと関係性を築くことに成功しています。

モバイルハイブリッドアプリとは?

モバイルアプリ開発とは、 PhoneGapやIonicなどの複数のプラットフォームを活用し、AndroidとiOSデバイス用の全機能を搭載したアプリケーションを開発することです。日々進歩を続けるテクノロジーによって、アプリデザインと開発のための新しいフレームワークが、絶えず発展しています。これらは、アプリ開発者のコーディングの仕事を大幅に簡易化してくれるものです。

ハイブリッドアプリ開発によって、ディベロッパーは一度書いたコードを何度でも再利用し、全てのプラットフォームで起動するモバイルアプリを作成できます。ハイブリッドアプリのフレームワークは全て、機能が豊富でユーザーフレンドリーですが、あなたのデザインや機能、使用用途にあった最適なフレームワークを選ぶことも重要です。

この記事では、モバイル用ハイブリッドアプリ作成に役立つ最も優れたフレームワークをいくつか紹介します。

オススメのモバイル用ハイブリッドアプリフレームワーク10選

1. Phonegap

PhoneGapは、オープンソースかつクロスプラットフォームで、アプリディベロッパーの間で最も選ばれているフレームワークのひとつです。Phonegapを使用することで、既存のウェブ開発用のコードを再使用し、HTML、 CSS、JavaScriptで開発されたハイブリッドアプリを作れます。これらのアプリはひとつのコード基盤だけで複数のプラットフォームに対応しており、全てのプラットフォーム上でターゲットユーザーにリーチできます。デバイス上のネイティブのWebView内にHTML5を埋め込み、ネイティブのリソースにアクセスすることも可能です。

またPhoneGapの機能は、JavaScriptのネイティブプラグインを使用することで拡張できます。デバイスの加速度計、カメラ、コンパス、ファイルシステムにアクセスしたいなら、PhoneGapのフレームワークがお勧めです。

PhoneGap

2. Xamarin

マイクロソフトのサービスであるXamarinは、2011年5月に発表されたフレームワークです。Xamarinは、共通言語基盤(CLI)と共通言語仕様(CLS)に対応したクロスプラットフォームのフレームワークとして大変人気があります。コードの再利用のほか、ネイティブアプリとインターフェースのためのツールと機能が充実しています。Xamarinを使うことで、開発時間を大幅に削減できるでしょう。また、コードとツールは何度でも再利用が可能です。

Xamarin

3. Ionic Framework

Ionic Framework

4. Intel XDK

Intel XDKは、AndroidとiOSデバイス両方で作動するクロスプラットフォームのアプリ開発に役立つツールとして人気のフレームワークです。デザインから開発、エミュレーション、テスト、デバッグ、パブリッシングまで、開発プロセスの全段階をサポートしています。

また最新のアップデートにより、Node.js基盤のソフトウェアにも対応できるようになりました。さらに、ドラック&ドロップの手法を使ってアプリを作成でき、これによって必要のないコードが削減できるのも利点です。

Intel XDK

5. Framework7

Framework7は、無料で公開されているHTML用のオープンソースフレームワークです。ネイティヴアプリの見た目と感覚を保ったままハイブリッドアプリが開発できるツールとして便利です。

プロトタイプにも最適なツールで、必要な時にいつでもプロトタイプアプリを確認できます。iOSとAndroid両方でHTML、CSS、JavaScript基盤のアプリを簡単に作成することができるうえ、マテリアルデザインを使用しているためUXとインターフェースがしっかりしているのも魅力です。

Framework7

6. Titanium

Titaniumは、ハイブリッドな開発環境で構成されている混合フレームワークで、XamarinとPhoneGapにより提供されています。クロスプラットフォームのフレームワークでもあり、AndroidとiOSアプリどちらのサポートも完備しています。

CSS 、HTMLには対応しておらず、JavaScriptのみの使用となりますが、MVCフレームワークが使用されており、モバイルアプリの素早い開発が可能です。アプリモジュールは再利用が簡単で、開発時間とコードの行数を圧倒的に減らしてくれます。

Titanium

7. Sencha Touch

Sencha Touchはエンタープライズ級のハイブリッドアプリ開発フレームワークで、クロスプラットフォームです。HTML5とJavaScriptを使ったエンドツーエンドのモバイルアプリのコーディングをサポートしています。エンタープライズ級のフレームワークなので、エンタープライズ向けにデザインされたアプリに対応しています。Sencha Touchは、全てのプラットフォームでネイティブアプリの見た目や感覚を与えつつ、より高い値段のアプリの開発に向いています。ウィジェット、HTML5のビジュアルアプリケーションビルダーのほか、多数のテンプレートとカスタムコンポーネントが含まれています。

Sencha Touch

8. Kendo UI

Kendo UIはHTML5基盤のフレームワークで、クロスプラットフォームのモバイルアプリ作成に向いています。jQueryに重点をおいており、70以上のjQueryのウェジットで構成されています。

無料で利用できるオープンソースのフレームワークですが、使用できる機能は限られています。また商用ライセンスのため、ディベロッパーやアプリオーナーへのテクニカルサポートがあまり充実していないことには注意が必要です。

Kendo UI

9. Mobile Angular UI

Mobile Angular UIはオープンソースのハイブリッドアプリ開発用フレームワークで、BootstrapとAngularで開発を行なっているディベロッパーに最適です。HTML5でのモバイルアプリ開発を、素晴らしいUIでサポートしてくれます。

また、より良いUXのため、fastclick.js、overthrow.jsのほか、オーバーレイ、スイッチ、サイドバー、スクロールエリアやナビゲーションバーなどのUIコンポーネントもついています。

Mobile Angular UI

10. Onsen UI

Onsen UIは新しいハイブリッドフレームワークで、今日の激しい競争に勝ち抜けるようデザインされたものです。

Onsen UIのオープンソースフレームワーク上では、HTML5とJavaScriptで開発された独創的なアプリを作るためのUIや、いますぐ使用できるコンポーネントなどが揃っています。比較的簡単に使用でき、フレキシブルなフレームワークです。

Onsen UI

まとめ

以上、一般的なハイブリッドモバイルアプリの開発フレームワークを紹介しました。これらを使うことで、ディベロッパーは何度もコードを使い回すことができ、時間と労力の削減を測れることでしょう。

(著者:Prat 翻訳:Mariko Sugita)

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