プログラミング学習教材を投稿して月収300万円!? フリーランスエンジニアの「受託以外の稼ぎ方」

こんにちは! フリーランスエンジニア関連情報やプログラミング教育について発信するメディア『フリーランスエンジニアNote』を運営している木村直広と申します。

フリーランスエンジニアは、エージェント・仲介サービスなどを利用して案件を獲得したり、企業に常駐したりするのが現在の主流ではないでしょうか。しかし、主流とは別の路線で収入を得ているフリーランスエンジニアも存在します。

今回はプログラミング学習教材のマーケットプレイス『Techpit Market』を運営する山田晃平さんと、「プログラミング学習教材だけで月収300万円稼ぐ」井上博樹さんにご対談いただきました。

お二人が考える「フリーランスエンジニアの受託開発以外での稼ぎ方」からは、今後のフリーランスエンジニアが考えるべき ””お金とビジネス”” の姿が見えてきました。

 ▲山田晃平さん(左)、井上博樹さん(右)

▲山田晃平さん(左)、井上博樹さん(右)

山田晃平
山田晃平

2018年4月に新卒でガイアックスに入社。スタートアップスタジオでの4つの新規事業の検証を経て、同年7月に株式会社テックピットを設立し、代表取締役に就任。プログラミング学習教材のマーケットプレイス『Techpit Market(テックピット・マーケット)』を運営。Twitter

井上博樹
井上博樹

『Techpit Market』アドバイザー。東京大学工学部卒。富士総合研究所・解析技術第1部・国際大学グローバルコミュニケーションセンター(GLOCOM)を経て、ワシントンD.C.の教育系スタートアップ(Blackboard)に参加。教育プラットフォーム開発や多言語化、アジア展開などを担当。NASDAQ IPOを経験した後、起業。オンライン学習プラットフォームでのべ約80,000名にAI・ディープラーニング・プログラミング講座を29コース提供中。著書多数

「自分で教材を作ろう」から延べ8万人超が受講するコンテンツへ

山田晃平そもそも、井上さんがオンラインの講座を始めたきっかけはなんですか?
井上博樹教材を自分で作っている先生があまりいないことに気づいたからですね。

私はもともと大学を出た後にシンクタンクでデータ解析エンジニアとして働き、その後アメリカで学習プラットフォーム制作などの仕事をしていました。その後独立し、日本の某大学の学習プラットフォームの導入業務を行なっていたのですが、そこであることに気が付いたのです。「アメリカでは先生たち自らが精力的に教材を作るけれども、日本の先生は誰も作りたがらない」と。日本では「教材とは外部から探してくるもので、自分で作るものではない」という考えが一般的なんです。

「それなら自分で教材を作ろう」と思い、2015年くらいの時に教材の制作を始めたました。自分が教材を作れば、他の先生たちがそれを使ってくれるかもしれないですよね。

ちなみに僕は最初に、誰でも講座を作って公開できるアメリカ発の動画学習サービス『Udemy』を利用して動画教材を配信しはじめました。最初は「転職に有利な言語がいい」とUdemyの編集者に言われたので、当初はJavaやSwiftの講座を作っていました。

その後、AIが流行りはじめていたので目先を変えて、当時Googleが公開したばかりのTensorFlowというAI開発ライブラリを利用したアプリ開発講座を始めました。現在までにはアプリの簡単な作り方の講座を29本公開していて、30本目も作っている最中です。重複無しだと4万2,000人、延べだと約8万人超の受講生がいます。

ちなみに私は『Techpit Market』でも機械学習の教材を販売していますが、こちらは動画ではなくドキュメントベースの教材を販売するサービスですね。

私は両方で教材を販売しておりますが、Udemyは動画で教えるスタイルなので、話すのが得意な人に向いていると思っています。一方で「話すのは得意ではないけど、文章を書くのは慣れている」という方には『Techpit Market』がおすすめです。

教材制作で知識を整理し、現場で新しい知見を得る

山田晃平ズバリ、オンラインの講座を販売しはじめて今どのくらい収入があります?
井上博樹平均して月100〜150万円くらいです。年に3回くらいあるセールのタイミングでは、月300万円くらいいきますね。年間だと1500万円から2000万円でしょうか。

そのほかにもアプリを作るための直接指導や委託案件もあるので、全て合わせたら2500〜3000万円くらい利益が出ていると思います。

山田晃平現在は直接受託する事業、講座を作って売る事業の2つを並行しているようですが、片方だけではなく両方をやっている理由や、そのメリットについて教えてください。
井上博樹人に教えるためには、基礎的な理論を体系的に整理する必要があります。その過程で自分の知識も整理できるのが講座を作るメリットなんですよ。

一方で個別の案件というのは、チューニングが非常に難しいとか、データが揃っていなければならないとか、現実的な課題がたくさんあります。それらを解決しなくてはならないので、自分が一方向的に教えているだけでは得られない新たな知見や対応テクニックが得られるのです。

山田晃平いまはプログラミングを教育できる人も不足していると思います。実際にプログラミング教育をしていて、どういうエンジニアが教材制作に向いていると思いますか?
井上博樹まず、職場で後輩などに分かりやすい言葉で教えられる人ですね。そうでない人はたぶん、教科書を棒読みするみたいになってしまっておもしろい教材を作れないと思います。

それから技術的知識があり、それらを正しく理解できている人がいいですね。そういう人の方が、たとえ話や易しい言葉を使って伝えられると感じますね。知識や理解が浅い人はただ用語を振り回すだけで、実際どうしたらいいのかを端的に整理できません。

日本のエンジニアに必要なのは「お金から逃げないこと」

山田晃平日本のエンジニアはどういったことを勉強していくべきだと思われますか?
井上博樹現場で必要な知識を更新し続けることが重要だと思います。よく「〇〇の仕事しかできません」という会社がありますが、そういうところはいずれ潰れていきます。そうではなくて、その時々の仕事を達成するのに最適なツールを選んで使えるといいと思います。

またビジネス面でいうと、自分自身で提案をしてきちんとお金をもらえる人が育つといいですね。「お金のことは見たくない」という人もいるんですが、お金のことを見ないからこき使われるわけで……。一体いくらで自分の知識が使われているのかを知らない人も多いんです。今自分は80万しかもらっていないけど、ほかの人は300万円もらっているかもしれない、ということもよくあります。

ちなみにエンジニアのお金の問題は、日本のシステム開発にSESがはびこっていることと深く関連していると思います。会社とエンジニアのあいだに派遣会社が挟まって報酬を中抜きしているから、エンジニアに真っ当なお金が支払われないんです。

関連して、エンジニアはプロジェクトの最初から最後まで俯瞰できる能力があるといいですね。多重下請けだと、作った後になってクライアントから「こんなものが欲しいのではない」と言われてしまい、もう一回作り直し……なんてことがよく発生しますからね。直接契約で全体を見通せる力があれば、行き違いに疲れることは少なくなると思います。

ビジネスを考えられる、自立できるエンジニアを増やしたい

山田晃平井上さんが今後やっていきたいことを教えてください。
井上博樹苦しい仕事をしている人をなくしたいです。実際に手を動かして働いている人が知識をつけて起業して、適切な額のお金を貰えるサポートができればいいな、という想いがあります。

下請けだと言われたことしかやらないし、勉強しなくなるので、エンジニアとして成長していかないですよね。疲弊してくる、しぼんでくるというか。本来、プログラミングしたりプロダクトやサービスを作ったりするのは楽しいことです。そのはずなのに、そう思う余裕がないくらい良くない産業構造・環境に置かれているエンジニアが多いんですよ。

作る楽しさを忘れず、ビジネスも考えられるエンジニアや、起業するなどして自立できるエンジニアを増やしたいです。

まとめ

これからはビジネスも考えられるエンジニア、自立できるエンジニアがフリーランスとして活躍できる時代になっていくでしょう。そんな人たちにとって、CtoC型プログラミング学習教材のマーケットプレイス『Techpit Market』は良いビジネスの場かもしれません。

教材を売るとなると「自分が有料で販売するようなコンテンツを作れるのか」と不安な人もいると思いますが、Techpit Marketは教材作成時に企画や編集のサポートも行なっているとのこと。まずは一度、のぞいてみてはいかがでしょうか。

Techpit Market

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