エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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皆さんは「複業」をご存知ですか?
よく「副業」と混同して使われていますが、実はまったく別物の、近年注目されている新しい働き方のことです。
今回は「副業」と「複業」がどのようなものなのかおさらいし、両者の違いについて詳しく説明していきたいと思います。
まず「副業」と「複業」について、それぞれどのようなものなのか概観していきましょう。
「副業」とは、一般的には本業以外で収入を得るために行う仕事を指します。「すきまワーク」という呼称も存在。2018年現在、副業を行なっているワーカーは454万人いると推定されています。(参考)
副業は本業以外のやりがい探しや、収入の増加・補填を目的としています。そのため。あくまで収入源は本業がメインであり、副業での収入はサブ的な扱いとなります。
副業の就労形態はさまざまで、アルバイトや日雇い派遣、在宅ビジネスや内職などがあります。ここ数年ではクラウドソーシングやアフィリエイトブログなど、インターネットを用いた副業が特に盛んに行われています。
副業の頻度は人によりけりで、土日のみ副業する人や、平日の終業後に毎日行う人などさまざまです。
「複業」とは、一般的には複数の本業を持っている状態を指します。「パラレルワーク」と同義です。2018年現在、複業を行なっているワーカーは290万人いると推定されています。(参考)
複業ワーカー(パラレルワーカー)は本業を持たず(あるいはすべてが本業)、すべての仕事を同等のものとして扱います。就労形態としては「兼業」に類似したものです。
複業の就労形態は、週1〜4日程度で複数の会社にコミットする人が多いです。業種や職種もさまざまですが、自分の得意なことを活かしたスペシャリスト型が多い傾向にあります。
「副業」と「複業」は、言葉は似ていますがその内容は異なる部分が多いです。両者がどのような点で違うのか、それぞれ順に見ていきましょう。
「副業」は本業の片手間に行う仕事であり、あくまでメインは本業です。ほとんどの場合、本業の方が副業よりも稼いでおり、本業と副業には主従関係があります。
一方で「複業」はいずれの仕事も本業として扱うため、全てがメインのものとなります。もちろん、仕事ごとに収入の差異はあるでしょうが、そこはあまり重要ではありません。仕事へ取り組む姿勢が全て同等というイメージです。
「副業」は、本業とは別にプラスアルファの収入を得ることを目的としています。あくまで補填的な役割を担っているため、本業が立ちゆかなくなった場合は生活が厳しくなるでしょう。
一方で「複業」は、いずれかの仕事がダメになっても、他の仕事があるというのがポイントです。本業といえる仕事が複数あることは、リスクヘッジにつながります。万一、片方の仕事がうまく回らなくなっても、他の仕事に時間的リソースを追加することで一定の収入を維持することはできます。
このように、複業をすることで会社に依存しない働き方を実現できます。
「副業」は会社の就業規則で禁止されている場合も多く、周りに隠れてコソコソと行なっている人も多いです。最近は副業OKの会社も増えてきましたが、大っぴらに副業していることを周りに言う人は少ないでしょう。
一方で「複業」ワーカーは、そもそもが複業OKの会社でしか実現が難しいです。そのため複業していることを表に出し、複業で参画可能な会社にどんどんアピールする必要があります。
「副業」は本業での収入を補填する役割や、本業以外のやりがいを見つける役割があります。しかし、あくまで複業はサブ的な扱いのため、本業以外のささやかな楽しみ程度にしかなりません。
一方で「複業」は本業を複数持つため、副業よりも大きな収入ややりがいを見つけることができます。もちろん、複数の仕事をしたからといって、多く稼げるとは限りません。しかし、自らの意思で大きな仕事に複数コミットできるため、自己実現の可能性は高まるでしょう。
「副業」と「複業」は似た言葉ではありますが、その方向性や仕事のスタイルはまったく別のものということが分かったかと思われます。
この機会に「副業」「複業」などの働き方への理解を深め、自分自身のキャリアも見直してみてはいかがでしょうか?
(執筆:じきるう 編集:Workship MAGAZINE編集部)
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