エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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インターネットを利用して情報収集することが当たり前となった今、観光地のプロモーション動画を視聴してから行き先を決めるケースも増えています。
そこで「観光動画を作って観光客誘致に活かしたい」とお考えの担当者様もいらっしゃると思いますが、具体的なイメージが湧かない、作り方が分からないなどでお困りの方も多いでしょう。
本記事では、観光動画の事例を観光名所や特産物、海外誘致など様々なジャンルに分けて紹介します。観光動画の活用メリットや制作のポイントも詳しくお伝えしますので、参考にしてください。
動画時間:4分53秒
長崎県出身の福山雅治が、594もの島々の魅力を発掘・紹介する「青いぜ!長崎ブルーアイランズプロジェクト」のWeb動画として制作された、長崎県の観光動画です。
澄み切った青空を背景に、優しいトーンで語りだす様子がとても心地よい雰囲気を醸し出しています。島々の魅力を伝える役割を俳優業と重ね、島を知るために実際に島になってみようというユニークな展開で、さらに視聴者を引き込みます。壱岐・対馬・五島列島の紹介をしながら山や光、岬、最後に長崎の島そのものに自分を投影させ、長崎の魅力を感じるという構成です。
長崎の島々の神秘的な雰囲気や壮大さ、美しさを感じ、実際に行ってみたいという気持ちが高まるだけでなく、他にはどんな島があるのか興味をそそられる動画に仕上がっています。
動画時間:2分24秒
長野県上田市の街を走って巡る「旅RUN」をテーマに作られた観光動画です。山岳を駆けるスカイランナー達が上田駅から出発するシーンから始まり、様々な観光名所を走りながら周るという、スポーツが盛んな上田市ならではの動画になっています。
時には止まってお参りをしたりスイーツを食べたりなど、自分達のペースで楽しめる様子が紹介されており、ランニング初心者でも気軽に楽しめそうだと感じることができます。また、みんなで一斉に烏帽子岳に駆け登るシーンは、一緒に登っている感覚になるくらいの臨場感があります。
週末に都会や日常から離れ、大自然に囲まれてリフレッシュしたいという気持ちを高められると言えるでしょう。視聴者が自分ごと化することが狙いの動画です。
動画時間:1分40秒
宮崎県の特産物・ご当地グルメを紹介する観光動画です。食材を切る・洗う・混ぜる・焼く・炙る・煮る・揚げるなど、一見、料理レシピの動画と錯覚してしまうことがポイント。しかし、実際は宮崎の特産物を使った様々な料理シーンがまとめられ、観光PRの効果があります。
特に「音」にこだわって作られており、ステーキを焼く音や野菜・お肉を揚げる音など、シズル感溢れるシーンばかりです。「思わず見入ってしまった」「宮崎に行きたくなった」などの声も多く寄せられており、視覚だけでなく聴覚的な訴求力も高い動画だと言えます。
また、料理シーンの合間に野菜や肉、米などの食材を生み出している畑や田んぼ、海などの景色が映し出される点も注目ポイント。動画にメリハリが生まれ、飽きずに最後まで見られる工夫も見受けられる動画です。
動画時間:15秒
岡山県津山市のご当地グルメをメインテーマとした観光動画です。B1グランプリで一躍有名になった「津山ホルモンうどん」の「ホルモン」を快楽や心地よさを感じさせる「幸せホルモン」という言葉に置き換え、津山市の魅力をPRするという動画になっています。
美しい観光名所とシズル感ある焼肉のホルモンをダジャレで掛け合わせ、幸せホルモンが溢れる街であることを表現。15秒という短い動画ですが、印象に残りやすいインパクトな動画に仕上がっています。
動画時間:5分2秒
栃木県佐野市のご当地ゆるキャラを活用した観光動画です。白い子犬をモチーフにした可愛らしい風貌のゆるキャラ「さのまる」が、同市出身のラッパー「DOTAMA」と協力し、佐野市の魅力を伝えるために日々奮闘するというストーリーです。
特訓の過程で神社や佐野ラーメンなどの観光名所・ご当地グルメも映し出されており、DOTAMAが歌う佐野市の魅力が詰まったラップと相性が抜群。曲調も優しく、ミュージックビデオを見ているような感覚になり、思わず聴き入ってしまうオシャレな雰囲気も特徴の動画です。
ゆるキャラとラッパーという異色のコラボも、高い話題性が期待できる動画だと言えるでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=7HFYsrheuoE&feature=emb_logo
動画時間:2分21秒
奈良県王寺町のゆるキャラを活用した観光動画です。聖徳太子のペットだったとされる犬をモチーフにした王寺町のゆるキャラ「雪丸」が、ゆるキャラドローンとなって復活し、空中散歩するというストーリーで作られています。
雪丸の像が祀られている達磨寺を出発し、様々な観光名所を空中散歩。ドローンの滑らかな動きと雪丸の手足の動きがとても自然に感じられ、機械とは思えないような温かみのある仕上がりになっています。
また、当時交流のあった聖徳太子と達磨大師を思わせる2人がバドミントンをしたり、王寺駅の雪丸ロードを歩いたりなど、現代の王寺町を満喫している様子が映し出されている点もおもしろいです。観光名所の魅力を感じられるだけでなく、歴史にも興味が湧いてくる動画になっています。
動画時間:2分
鹿児島県の自然や温泉、伝統工芸品、食などの魅力を世界に発信するキャンペーンの一環として制作された観光動画です。
4Kカメラが使用されており、鹿児島の美しさをよりリアルに伝えることに成功。海外の人だけでなく、地元住人からも高い評価を受け、公開後1ヶ月で50万再生を達成するなど注目を集めました。
カメラでこれだけ美しいなら、自分の目で見たらもっと美しく映るのではないかと、旅行先に選びたくなる気持ちにさせられる動画だと言えます。
動画時間:1分10秒
佐賀県が海外誘致のために制作した観光動画です。
美しい後ろ姿の女性が温泉につかるシーンに思わず見とれてしまいますが、実は女性ではなくちょんまげ頭の侍だったという衝撃的な展開に。なまめかしい演出に多くの視聴者が騙されたと同時に、そのユーモアさが評価され国内外で話題となり、200万回以上の動画再生回数を達成。
引きの強さはもちろん、想像が裏切られた後も思わず見入ってしまうテンポのよさもこの動画の魅力の一つ。字幕とナレーションを活用することで情報を分かりやすく伝えている点も参考になる動画です。
続いて、観光動画の活用メリットを3つご紹介します。メリットを知っておくと動画を制作する際の訴求ポイントや落とし所を考える参考になります。
観光動画を活用する最大のメリットは、情報量が多い分、メジャースポット以外の観光情報も発信できるということです。
パンフレットやWebサイトの場合、決まった枠のなかに写真や文字を載せていくため、一度に伝えられる情報量には限界があります。そのため、「あれもこれも伝えたい」という一心で情報を詰め込み過ぎると何を伝えたいのか分かりづらいものになり、読んでもらうことすら難しくなってしまいます。
ですが、1分という長さで180万言語、Webサイト3,600ページ分に相当すると言われている動画を活用すれば、一度により多くの情報を発信することができます。
グルメやイベント、レジャー、宿泊施設などの情報も合わせて発信することで、より具体的な観光プランがイメージできるようになり、メジャースポット以外の魅力に気づくきっかけにもなるため、ターゲットの「行ってみたい」という欲求を掻き立てることが可能です。
日本語が分からない外国人にも魅力をアピールできることも、観光動画の活用メリットとして挙げられます。
観光地の情報を視覚的に表現できる動画は、日本語が分からなくてもおおよその内容を理解することが可能です。また、文字より効果的に魅力を伝えることができるため、集客にもつなげやすくなります。
また、字幕やナレーションを活用することで多言語対応の観光動画を作ることができます。SNSを使って世界に発信することで、より多くの外国人に見てもらえるでしょう。
観光動画の活用メリットには、動きがあり、現地の雰囲気が掴みやすいことも挙げられます。
写真や文字だけの場合、観光地の風景や情報を理解することはできても、雰囲気までは掴みにくいのが現実です。ですが、映像と音で情報を伝えらえる動画であれば美しい自然や街並みなど、現地の雰囲気をよりリアルに感じることができます。
ターゲットの印象にも残りやすくなり、「実際に見てみたい」という気持ちを高めることができるでしょう。
観光動画の制作ポイントを3つご紹介します。
郷土料理や地域の名産品を紹介する観光動画の場合、「シズル感」を表現することが制作のポイントとなります。
シズル感とは、映像や音などを使って料理の美味しさ・新鮮さなどを表現することです。ステーキを焼いたり天ぷらを揚げたりなど調理中の様子や食材の湯気、ジョッキ・瓶の水滴を撮影するなど、様々な方法があります。
郷土料理や地域の名産品を撮る際に取り入れることで「実際に行って食べてみたい」という気持ちにさせる効果が期待できます。通常より少し強めのライトを当て、色味が濃く出るようカメラを設定するなど工夫をすることで、より食欲をそそる動画が作れるでしょう。
「地域の特徴が出る場面を盛り込むこと」も、観光動画の制作の重要なポイントです。
具体的には、観光スポットやグルメ、歴史、自然、物産、人物などが挙げられ、その地域でしか体験できないことを盛り込むことで視聴者の「行ってみたい!」欲求を高めることができます。
ですが、観光スポットやグルメなどをただ単に紹介する動画を作ってしまうと広告のような内容になってしまい、視聴者の心に響かず視聴されにくくなるという失敗も珍しくありません。
そのために気をつけておきたいのが、ストーリー性を重視すること。興味を持ってもらいやすくなるだけでなく、視聴者の共感を得られる、他の観光地との差別化を図れるなどのメリットがあり、短編ドラマや映画のような動画にすると話題にもなりやすいです。
視聴者の記憶に残りやすいという点で、ユーモアや話題性を意識してみることもおすすめです。
観光動画の制作は、「画質にこだわること」も重要なポイントです。
観光地の特徴や魅力をリアルに伝えて訴求力を高めるには、より鮮明な映像を撮ることが欠かせません。自然や街並み、グルメなどを高画質のカメラで撮影することで、まるで実際に旅をしているような臨場感のある観光動画を作ることができます。
最近では、4Kや8Kといった高画質カメラで撮影された観光動画も増えてきていますが、いざ購入しようとしても大きさや機能によっては数十万から数百万円かかるケースもあり、予算的に厳しいとお困りの担当者様もいらっしゃると思います。そのような場合は、高画質カメラでの撮影に対応している動画制作会社を利用してみるというのも一つの方法です。
本記事では、観光動画の事例と活用メリット、作り方のポイントなどをお伝えしました。
インターネットの普及により、観光動画は観光客誘致に欠かせないプロモーション手段となりました。パンフレットやWebサイトとは比べものにはならない大量の情報をよりリアルに伝えられる、訴求力の高さを実感していただけたのではないでしょうか。
多くの自治体や地域で取り入れられているため、ただアピールしたい観光名所や特産物などの映像を詰め込んでも視聴者の興味を引くことは難しいです。今回紹介したように、「郷土料理や名産物にはシズル感を表現すること」「地域の特徴が出る場面を盛り込むこと」「画質にこだわること」などを意識して、動画制作に取り組んでいただければと思います。
(執筆:動画幹事運営事務局 提供元:動画幹事)