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ソーシャルセクターが求める人材 5つの特徴。社会課題の知識より大切なこと

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BUSINESS

こんにちは。社会課題解決に特化したPR・企画・人材育成をおこなう株式会社morning after cutting my hairの中西須瑞化です。

新卒からフリーランスライターとNPO職員という一風変わったキャリアを選択し、気づけば6年ほど「ソーシャルセクター」と呼ばれる領域で仕事をしてきました。

現在はさまざまな企業・団体の「社会課題解決」に関する取り組みや事業の本質的な価値の発見のためのブランディング・PR支援、企画開発支援、ソーシャルセクターにおける人材育成プログラムなどをおこなっています。

今回は「ソーシャルセクターが求める人材の特徴」についてお伝えしていきます。

中西須瑞化
中西須瑞化

社会課題解決に特化したPR・企画・人材育成をおこなう株式会社morning after cutting my hair発起人。新卒でNPOに入社するも3ヶ月で退職し、フリーライター+一般社団法人防災ガールの事務局長として100名以上のメンバーをマネジメントしながらソーシャルセクターでキャリアを積む。社会課題領域でスキルを活かすこれからの活躍人材になるためのプログラム「LeapingRabbit」企画運営・責任者。

どんな立場でも「社会課題」に関わる時代になるからこそ身につけてほしいソーシャルマインド

この記事を読んでいるということは、幾許かはソーシャルセクター(※)の領域に関心を持っていただいてるのではないかと思います。

人生において、今の自分のスキルや経験を役立たてていく選択肢のひとつに、「社会課題解決の領域もアリかもしれないな」と感じている方がいるということは、ソーシャルセクターにいた一人の人間としてはとても嬉しく、頼もしいことだなと感じます。

(※社会課題の解決を目的としたNPO・NGO・ソーシャルベンチャーの総称)

ただ、以前の記事でもお伝えした通り、ソーシャルセクターで活動する際には気をつけるべき点がいくつかあります。そうしたマインドセットをせずに参画してしまうと、意図せず誰かを傷つけてしまったり、炎上に繋がってしまったり、課題をより深刻化させてしまうこともあり得ます。

せっかく志を持って参画したにもかかわらず、そうした経験によって継続が難しいと感じてしまったり、ブランドに傷を負ってしまったり、自分を責めてしまうことになるのは、とても悲しく、残念なことです。社会課題の解決には多様な視点や意見、スキルを持った多くの人々の参画が必須だからこそ、こうした本来ならば防げる事故のようなものは、なるべく減らしていければと考えています。

そのためにも、まずはご自身の願う幸せや理想の社会と、それを阻んでいる(阻みそうな)ものについて目を向けてみることが大切です。

そして、その「阻んでいるもの」を少しでも緩和するため、解消するために、ソーシャルマインドを持ちながらあなたの持つスキルや経験を活かしていくという働き方が、SDGsや社会課題解決につながるアクションをすることに繋がっていくというイメージです。

ソーシャルセクターが求める人材の特徴。必要なのは「知識」よりも「自己探究・自己理解」

さまざまな情報にアンテナを張るだけでも、自分の理想や現在地点を整理するだけでも、十分なアクションのひとつだと思います。

その上で、もしもこれからソーシャルセクターで働きたい、活動していきたいと感じる方がいれば、「ソーシャルセクターが求めている人材像」を参考に、自己整理やインプットをしていっていただければと思います。

<ソーシャルセクターが求めている人材像>

  • 社会課題の複雑性に理解がある、あるいは想像力がある
  • 社会課題に対する自分の思想、価値観が明確になっている(なぜあなたがそれをやりたいのか?なぜその場所で貢献したいのか?)
  • 自分のスキル、得意不得意が明確になっている
  • 価値観やスキルについてを正しく伝えることができる
  • 答えのない問いについて考え続ける姿勢を持てる

「社会課題そのものの知識」といった部分は、あえて一覧から外しています。もちろんあるに越したことはないですし、特定の分野や職業においては専門知識や実務経験が必須ということもあるでしょう。でも、個人的には「知識は後から調べたり学んだりすればいい」と思います。社会課題の領域には研究者や専門家が数多くいることもあり、「知識を完璧にインプットしなくては」などと考えだすと、いつまで経っても動き出すことができません。

そもそも社会課題そのものが、常に変化し形を変え、個々人によって解釈や正解が異なってくるという複雑なものです。

自身の価値観を明確にした上で関心を持って取り組むうちに、自然と知識は身についてきます。それよりも人材採用の瞬間に見ているのは、上記のような資質とも言える部分です。これまで社会課題領域で活動していないのだから、知識はなくても当たり前。それよりは社会課題に向き合う姿勢を備え、自分自身のスキルや能力を正確に把握し伝えることで、チームの中で活躍できるイメージを持ってもらえることが重要だと感じます。

自分自身への問いと理解を深めていこう

そうは言っても、これらを一人で追究することはなかなか難しいかもしれません。その場合は、最近少しずつ増えてきた社会課題領域に特化している講座やスクールといった学びの場を活用するのもひとつの手です。あるいは、コーチング等の専門家の手を借りながら、自分自身への問いと理解を深めていくのもいいかもしれません。

講座等を選ぶ際には、「SDGsや社会課題領域についてのインプットがしたい」のか、「自分自身が今後その領域で仕事(やボランティア)をして活動していきたい」のか、まずは整理して選ぶのがおすすめです。魚が欲しいのか、魚の釣り方を教わりたいのかという例え話にもあるように、同じ講座やスクールプログラムでも、その内容は実に様々で、得られるものは異なります。

この記事が、「自分の人生を何に費やしていくのか」と考えた時に、良い出会いや発見に繋がるヒントになれば幸いです。

(執筆:中西須瑞化 編集:少年B 提供元:LeapingRabbit

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