エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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「進捗管理を効率化したいけど、良いツールないかなぁ……」
「進捗管理ツールはあるけど有料だし、欲しい機能がない……」
「できれば自分でカスタマイズして、使いやすくしたい!」
と思うことはありませんか?
進捗管理ツールを自分で作るときに便利なのが、Googleスプレッドシートです。ただ、Googleスプレッドシートで進捗管理ツールを作る場合、
を考えるのに一苦労します。
そこで今回は、「進捗管理の効率化 × 修正コストを抑えた進捗管理ツールの作り方」をご紹介します。
フリーランス3年目の筆者が実際に使っているサンプルのダウンロードURLもご用意したので、ぜひ最後までご覧ください!
最初に、この記事を読んで作れるようになる進捗管理ツールのイメージをご紹介します。
■ブックの構成
- 進捗管理シート:進捗管理に使うメインのシート
- 設定シート:進捗管理シートで選択するリストの設定値や、担当者の情報などを設定するシート
■進捗管理ツールの画面イメージ
ただ、これだけ見ても具体的な機能がイメージしづらいのではないでしょうか。そこで、とくにこだわった4つのポイントをご紹介します。
■すぐにツールを使ってみたい方へ
以降でツールの工夫点や実際の作り方を解説していきますが、「作り方は別にいいけど、ツールを早く使いたい!!」と思っている方もいるかもしれませんね。
すぐに使いたい方は以下のファイルをコピーし、利用してみてください!
とはいえ、実際に利用するときに「設定値を少し変えたい」と思うことも。設定の変更方法も後述しているので、わからない方は以下の説明をご一読ください。
作業効率を考えて特にこだわった点は、以下の4つ。
進捗管理は、「依頼した仕事の状況を早く確認出来ること」が重要です。ただ依頼しているタスクの数が多いと、状況を把握するにも一苦労です。
そのため筆者が作成した進捗管理ツールでは、ステータスによって色が変わるようにしています。
具体的に言うと、「条件付き書式」と呼ばれる「条件によって色を変える機能」を使って、色を設定しています。具体的な設定方法については、後述します。
ただステータスの選択を含め、「入力する値が決まっているもの」をキーボードで毎回入力するのは非効率です。そこで設定シートを利用し、効率化しています。ポイント2で詳しくみていきましょう。
進捗管理シートの中で、以下の項目はリストから選択できるようにしています。
具体的に言うと「設定シート」を用意し、「入力規則」機能を使ってリスト選択できるようにしています。
ただこれらの情報は変更になる可能性もあるので、筆者の場合は「名前付き範囲」をセルをつけて利用しています。
複雑になってきたので少しまとめると、
といった形で、リストから選択できるようにしています。具体的な設定の流れは後述します。
ポイント2で紹介した入力規則の範囲は、以下3つの指定方法があります。
この中でよくやってしまいがちなのは、「セルの範囲」を指定する方法です。理由は、以下のように直接設定シートのセル範囲を指定するので、設定が簡単だからです。
ただこの方法だと、「設定シートの変更」が合った場合に以下2つを変更する必要が出てきます。
また設定シートのレイアウトを変えたことにより、選択範囲が外れてリストがうまく表示されなくなってしまうことも。したがって修正時のコストを抑えるため、「名前付き範囲」を指定するとよいでしょう。
そして入力規則を入れるときは、上記のように範囲につけた「名前」を直接指定します。
上記のように設定しておけば、担当者が増えた場合でも入力規則の設定を変える必要がありません。担当者の名前 + 名前付きの範囲のみ変更するだけなので、修正コストも抑えられます。
筆者の場合、担当者ごとに「どのぐらいの日数で終わるか」の目安を事前に確認しており、進捗管理ツールにも項目として用意しています。理由は、次の2つ。
- 納期に合わせて、誰に依頼するか決めやすい
- 月に何記事依頼できそうか、計算しやすい
進捗管理ツールで言うと、「構成⇒納品の目安(日)」の項目を用意しています。
ただ「どのぐらいの日数で終わるか」といった情報は、担当者ごとに既に決まっています。このように、既に決まっている情報を入力しなおすのは、非効率です。
そこで進捗管理ツールでは、設定シートの情報が自動で表示されるような設定をしています。次のように、担当者の名前に合わせて自動で値が入る関数(Vlookup関数)を入れる設定です。
最後に、Googleスプレッドシートで進捗管理ツールを作る方法をご紹介します。Googleスプレッドシートでこういったツールを作れるようになりたい方は、記事を見ながら実際に作るのがおすすめです!
作成途中で悩まないよう、全ての手順に画像(操作指示の番号あり)を入れています。1つずつ詳しく見ていきましょう。
まずは以下のように「枠線」や「塗りつぶしの色」などを設定しつつ、自分が管理したい項目の表を作成します。
サンプルでは、以下のように作成しました!
進捗管理ツールに「【練習用】表のみのサンプル」シートを用意もしているので、手間をかけたくない方はそちらをご利用ください。
進捗管理ツールの表と同じ要領で、設定シートを作成しましょう。
上記のイメージではわかりやすいようにステータスの各セルにも色を入れてますが、こちらは入れなくてもOKです。
続いて、進捗管理シートでリスト選択する設定を追加していきます。まずは、名前付き範囲を次の手順で作成しましょう。
1.セルの範囲を選択
2.右クリックメニューから、「名前付き範囲を定義」をクリック
3.名前 + 範囲(範囲は自動で入力される)を入力し、完了ボタンをクリック
これで、名前付き範囲の設定ができました。続いて、進捗管理シートに「入力規則」を設定していきましょう。
進捗管理シートでリストを選択できるようにする手順は、以下の通りです。
1.セル範囲を選択し、データ > データの入力規則をクリック
2.条件で「リストを範囲で設定」を選択し、名前付き範囲で指定した名前(この場合は「担当者」)を入力して保存ボタンをクリック
これで設定完了です。セルの「▼」を選択した時に、設定シートのリストが表示されるか確認しましょう。
上記の流れで、他のリストも名前付き範囲 + 入力規則を設定していきましょう。
ここまで完了すれば、残りはあと少しです。続いて、ステータスによる行の色を変更する設定をしていきましょう。
ステータスによって色が変わる設定は、以下の手順で条件付き書式を追加します。
1.セル範囲を選択し、表示形式 > 条件付き書式をクリックします。
2.条件付き書式を、以下の画像のように設定
重要なのは、以下の2つ。
上記の作業をすることで、「A列の値が指定した文字列と一致した場合、行に色をつける」設定になります。ここでは割愛しますが、詳しく知りたい方は「スプレッドシート 絶対参照 相対参照」などで調べてみてください。
上記の設定をすると、以下の画像のようになります。
同じ要領で、設定シートで作成したステータスの数分設定すれば、完了です。
以上で、進捗管理ツールの作成が完了です。お疲れさまでした。自分で管理したい項目や色の設定などを微調整しつつ、ぜひ運用してみてください!
(何かわからない点があれば、筆者のTwitterアカウントにDMでご相談ください)
今回は、Googleスプレッドシートで作った進捗管理ツールのポイントと作り方を解説しました。
私は進捗管理を行う上で、「いかに早く状況を把握し、進められるか」が重要だと思っています。
このとき大切なのは、
です。
シンプルな機能ではありますが、今回ご紹介したツールは上記の2点を抑えつつ作っているので、ぜひ利用していただけると嬉しいです。そして、作業効率化に繋がる人が1人でも増えるなら、これほど執筆冥利に尽きることはありません。
何かわからない点があれば、お気軽にTwitterなどでもご連絡ください..…!!
(執筆:しろ 編集:木村優美)
Google スプレッドシートで管理ツールを作ってみよう