WordPressサイトに構造化データを追加するプラグイン7選

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SEO対策の重要なポイントとして注目される構造化データ(「Schema」あるいは「microdata」とも呼ばれる)。検索エンジンはこの情報をもとにリスティングを最適化し、ユーザーにとってより使いやすい検索結果を提供します。

構造化データについて、あなたが100%理解していないとしても、Googleの検索結果画面(SERP)でこれまでに間違いなく目にしたことがあるはずです。

例えば、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』と検索すると、たくさんの情報が検索結果に表示されます。上映している映画館、IMDBの掲載情報、総合レビューなどの情報の多くは、複数のウェブサイトから引っ張ってきた構造化データがもととなっています。

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生

▲構造化データにより、映画上映館や上映開始時間などが検索結果の最上位にわかりやすく表示されている

構造化データが使われるのは、もちろん最新の映画情報だけではありません。レストランからペットショップまで、ほぼすべての事業の手助けをしてくれるのが構造化データです。

構造化データは、営業時間カフェのメニュー住所をはじめとした、ユーザーに役立つさまざまな情報をGoogleの検索ロボットに提供できます。これはまだまだ氷山の一角に過ぎません。どのようなタイプのデータが使用されているかをより詳しく知りたい方は、Schema.orgのウェブサイトをチェックしてください。

では、構造化データを追加するにあたり、まず何をしたらいいのでしょうか?

通常、構造化データをサイトに追加するには、あなたのウェブサイトのHTMLタグにいくつかの属性を追加する必要があります。しかし最近では、構造化データ追加のための優れたWordPressプラグインが登場しており、これらを手作業で行う必要はありません。

今回は、構造化データをサイトに追加するのに役立つプラグインを7つご紹介します。順にみていきましょう。

1. Markup (JSON-LD)

Markup (JSON-LD)は、非常に簡単に構造化データを追加できるWordpressプラグインです。

設定パネルにおいてさまざまなタイプのデータ(記事、ブログ投稿、イベント、ローカルビジネス、サイトナビゲーション、その他色々)を選択できます。構造化したいデータのタイプをクリックして有効化し、好みに合わせてカスタマイズしましょう。

プラグイン固有の情報はあまり充実していませんが、それぞれのデータのタイプを理解するのに役立つSchema.org/Googleのリンクがありますので、より詳しく知りたい方はチェックしてください。

Markup (JSON-LD)

2. Schema

Schemaは、あなたのWordPressサイトに効果的なマークアップを追加し、さまざまなデータタイプをサポートします。

記事、ブログ投稿、マルチメディアコンテンツや著者プロフィールなどの情報を検索エンジンにインデックスされやすくしてくれるため、出版社には最適なプラグインです。さらに、レビューのマークアップとデフォルト画像の設定ができる無料のエクステンションも提供しています。

Schema

3. Business Profile

幅広い項目を網羅する構造化データですが、基本的な事業情報だけを共有したい場合はどうしたらいいのでしょうか?

そんな場合はBusiness Profileにお任せを。不要なものを省き、基本的な情報だけを取り扱います。事業名、営業時間などを入力すると、プラグインによって「連絡先カード」が作成されるので、それをショートコードを使ってウェブサイトの好きな場所に設置しましょう。なお、同シリーズの無料プラグインはレビューにも対応しています。

Business Profile

4. WP SEO Structured Data Schema

自分のウェブサイトを細部まで管理したい方におすすめなのが、豊富なオプションを兼ね備えたWP SEO Structured Data Schema。

各投稿ページにオプションパネルが表示され、好きなように構造化データを設定できます。さらに有料版には、ページや投稿のオートフィル機能があり、投稿タイプをカスタマイズできるほか、より多くのデータタイプにも対応します。

WP SEO Structured Data Schema

5. Schema & Structured Data for WP & AMP

Schema & Structured Data for WP & AMPは微調整がしやすく、簡単操作で利用できるバランスの良いプラグインです。

例えば、投稿タイプなどの基準の数をもとに条件的にマークアップ領域を表示できます。またAMPとも互換性があり、検索エンジン最大手との相性もばっちりです。

Schema & Structured Data for WP & AMP

6. SCHEMA for Article

SCHEMA for Articleは、ブログ投稿あるいはニュース記事を配信している方にとって、おそらく最も簡単に構造化データのマークアップを追加できるプラグインでしょう。

操作は超簡単。プラグインをインストールし、有効化するだけです。すべて自動的に行われるので、細かい設定オプションもありません。

SCHEMA for Article

7. Schema App Structured Data

複雑なセットアップが苦手な方におすすめなのがSchema App Structured Data。

プラグインを有効化して基本情報を入力するだけで、あなたのサイトのページ、投稿、カテゴリーなどすべてが自動的にSchemaに対応する形でマークアップされます。さらにオプションでパンくずリストを表示させることもでき、あなたのサイトを検索エンジンの検索結果においてより上位に表示させます。

Schema App Structured Data

構造化データのメリットを上手く利用しよう

あなたのウェブサイトに構造化データのマークアップを追加することで、ユーザーは必要とする情報をより簡単に得られます。Googleの検索結果画面に詳細な情報を掲載できるため、営業時間の表記を探してウェブサイトをクリックして周る必要はありません。

音声検索が今後一般化していく中で、これは特に重要なことです。バーチャルアシスタントに話しかけるだけで、構造化データを元にした情報が即座に返ってくるからです。

ユーザーがあなたのウェブサイトにアクセスしないのではないかという懸念も確かにありますが、これらのデータにアクセスを許可することで、あなたの事業はマーケットで生き残れるでしょう。競合他社が構造化データを共有し、あなただけしていなかった場合、将来的な顧客を失ってしまうのはあなたです。また、構造化データによりサイトナビゲーション情報を検索結果に表示できるのは大きなメリットです。

つまり、構造化データは無視できない、非常に重要なものだということです。これから構造化データを導入する方も、心配することはありません。上記で紹介したプラグインを使うことで、迅速・簡単にあなたのウェブサイトに構造化データを追加できます。

まとめ

いかがでしたか?

構造化データは、あなたのウェブサイトを検索結果上位に表示させるのに今後は必要不可欠になります。

あなたのサイトや事業のタイプに合ったプラグインを選び、より効果的なSEO対策をしていきましょう!

(原文:Yui Tamura 翻訳:Eric Karkovack)

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