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世代による認識の違いは、UXデザインでも考慮すべき大切な要素です。団塊世代、新人類世代、バブル世代、ミレニアル世代、Z世代……各年齢層の人たちがさまざまな「世代名」で呼ばれているのは皆さんもご存知でしょう。
世代によって、UXデザインに求めるものはさまざまです。スマホやタブレット、PCやウェアラブルデバイスなどが生活に欠かせない現代において、世代差がデジタルプラットフォームにもたらす影響を、我々は真剣に考える必要があります。
異なる世代それぞれに合わせてUXをデザインする際には、以下の3点に気をつけましょう。
どの世代に対しても、まずはUIをユーザーフレンドリーにすることが大切です。フォントは大きく、カラーはコントラストをつけて見やすくし、言葉遣いを分かりやすく、簡単なジェスチャーによる操作感を心がけましょう。またユーザージャーニーマップを作成し、ポイントAからポイントBまでのフローを簡単にすることも大切です。
それでは、年代別にUXデザインの注意点を紹介していきます。
幼児はエンターテイメントを好むため、まずは彼らの注意を引き続けることが目標となります。
幼児のために必要なUXデザインは、探求とインタラクションを通じたエンゲージメントです。カラフルで遊び心があり、盛んなジェスチャーのあるデザインがより良いUXを生み出します。
【幼児向けのUXデザイン】
- UIをすっきりとさせ、全ての要素はミニマルにする
- 図解を用いる
- カラフルでワクワクするようなカラーパレットを採用する
- 広告は入れない
- アニメーション、サウンド、ビデオ、イラストなどを使用する
- TV、映画、コミックなどで有名なキャラクターを採用する
- 使い方を丁寧に説明する
- 感情を刺激してアクションを誘発する
- インタラクションに合わせて適切なフィードバックを提供する
テクノロジーにより馴染みのあるティーンエイジャー世代。彼らにとって、友人、家族、知人を除く全ての世界は、テクノロジーによって広がっているといっても過言ではないでしょう。
幼児の場合と異なり、ティーンエイジャーは目的を達成し、タスクを行う文脈で初めてインタラクションを好みます。
【10代に向けたUXデザイン】
- ティーンエイジャー向けのWebサイト/アプリを作る
- より系統的なアプローチを用い、面白い情報を提供する
- ジャーゴン(専門用語)の使用は避ける
- 不必要で過剰な広告は避け、適切な場面のみで表示する
- 目標を設定してもらう仕掛けをつくる
- UIをクリーンに保つ
- 文字情報よりも視覚情報に重点をおく
- アニメーションと音響はほどほどに
- 実用的でシンプルなコンテンツを心がける
20〜30代半ばまでは、テクノロジーの発展と共に育ったデジタルネイティブ世代です。
ミレニアル世代はこれまでに、さまざまなユーザーテストや心理分析、人間工学に関わってきており、ビジネスの方向性を決定づけている世代です。
【若者向けのUXデザイン】
- 目標や方向性、方針を明確に示す
- 発見よりも検索に重きを置く
- 適切なユーザビリティとアクセシビリティは必須
- わかりやすくアクセシブルなUIマップを作成する
- 視覚情報よりも文字情報を重視する
- チュートリアルや学習よりも、必要なポイントを端的に伝えることを優先する
- インタラクションが生まれる工夫を行う
忘れられがちな中年世代ですが、ユーザーエンゲージメントやブランド、プロダクト、顧客体験の価値を理解しているのがこの世代です。
【中年者向けのUXデザイン】
- Webサイトは見やすく、覚えてもらいやすいようにデザインする
- テキストは大きめに読みやすく、リンクはクリックしやすいようにデザインする
- アニメーションやエフェクトは注意が散るため控えめに
- UIマップは分かりやすく簡潔に
- 長いタスクは進捗に合わせてフィードバックを提示し、ゴールをリマインドする
- 複数のスクリーンでタスクを分割するのは避ける
- 長文のテキストや詳細情報を提示するのを恐れない
近年は高齢者層も、スマートフォンやタブレットなどを学習しています。特に60歳以上の高齢者層は、簡単そうに見えて非常に実態の掴みにくい世代でもあります。
デジタルプラットフォーム上で高齢者が使いやすいUXデザインの要素として、以下のものが挙げられます。
【高齢者向けのUXデザイン】
- 16ピクセル以下のフォントは避ける
- 視覚や聴覚に支障がある人にも分かりやすいように
- テキストサイズを自由に変更できるようにする
- 重要なインターフェースのエレメントには青色の使用を避ける
- ビデオやオーディオには字幕をつける
- 重要な情報の提供にSMSは使わない
- セキュリティやプライバシーは過剰にしない
- 承認を何度も求めない
- 彼らの事前知識について勝手に予想を立てない
以上、この記事では世代ごとに気をつけたいUXデザインのコツをご紹介しました。
ここで取り上げたポイントに気をつけて、より良いユーザー体験をデザインしましょう。
(原文:Rashi Desai 翻訳:Sugita Mariko)
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