Webデザイナーに求められるスキル一覧|資格と学習方法を紹介

Webデザイナーに求められるスキル一覧|資格と学習方法を紹介

Webデザイナーに求められるスキルはビジュアルデザインを制作するスキルだけではなく、コーディングスキルやマーケティングなど多様化しています。スキル習得に役立つ資格もさまざまなものがありますが、すべてを身につける必要はありません。

しかし、どのスキルを習得したらよいのかわからない方もいるのではないでしょうか。この記事では、Webデザイナーに求められる基本スキルと実践スキルについて解説します。証明する資格や学習方法も紹介しますので、参考になさってください。

Webデザイナーに求められるスキル

Webデザイナーがキャリアパスを考えるときは、方向性となるスキルを明確にしておくことが大切です。まずは、最低限必要なスキルと現場で求められるスキル、ライバルと差別化できるスキルについて解説します。

最低限求められるスキルとは

Webデザイナーとして活動するために最低限求められるスキルは、デザインツールの操作スキルです。デザインツールには『Adobe Photoshop』や『Adobe Illustrator』があり、基本操作ができることが求められます。この基本スキルはどの現場でも、Webデザイナーとして最低限必要とされるスキルです。

現場で求められる実務スキルとは

Webデザイナーは案件ごとに求められるスキルが異なります。プロジェクトの成果が重視される場合、データにもとづいた導線設計やCTA配置などUI/UXデザインのスキルが必須です。

売上向上やアクセス数増加など、集客施策が必要なときはSEOに関する知識が求められます。成果につなげるために必要なスキルや知識を身につけておくことが大切です。

差別化を図れる付加価値スキル

Webデザイナーとして付加価値の高いスキルを身につけておくと、案件を獲得しやすくなります。コード生成や画像処理など、AI機能を活用して業務を効率化できると、ライバルよりも多くの業務をこなせるようになります。

ほかにも、アニメーションなどの動的コンテンツの制作スキルや、マーケティングスキルなど、Webデザインの領域を超えたスキルを身につけておくことで、差別化を実現しやすくなります。

Webデザイナーのデザインスキル一覧

Webデザイナーとしてデザインスキルを証明するには、ポートフォリオを提示する方法もありますが、デザインツールの操作スキルを定量的に証明できる資格の提示も効果的です。

ビジュアルデザイン

Webデザイナーのデザイン業務では、PhotoshopやIllustratorを使用します。画像編集やレイアウトなど、各ツールの機能をどの程度活用できるかをアピールするには、以下の資格が効果的です。

<スキルを証明する資格>

『Photoshopクリエイター能力認定試験』と『Illustratorクリエイター能力認定試験』は、基本的な操作スキルはスタンダード、実務応用レベルはエキスパートと2つのレベルに分かれています。

UI/UXデザイン

UI/UXデザインは近年注目を浴びている分野です。ユーザー視点でのWebデザインの制作に欠かせません。スキルを証明する資格は以下の通りです。

<スキルを証明する資格>

UI/UXデザインは成果が求められるWebサイト制作に欠かせないスキルです。これらの資格は運用や改善など、成果につなげるための実践的なスキルをもっていることを証明できます。

Webデザイナーに必要なコーディングスキル一覧

Webデザインの制作だけではなく、コーディングスキルをもつWebデザイナーは多くの企業から求められています。基本的なHTML/CSSをはじめ、JavaScriptも理解していると案件の幅も広がるでしょう。

HTML/CSS

HTML/CSSは、レスポンシブデザインやアクセシビリティへの対応に必要なスキルです。基本スキルと、高い表現力ができるスキルで対応範囲が異なります。

<基本スキル:HTML/CSSの基礎習得>

これらの資格は、コーディングの基本的な構造の理解と正しいマークアップスキルの証明ができます。基本的なコーディングスキルを習得しておくことで、制作からコーディングまでスムーズに対応することが可能です。

<実践スキル:高度なHTML/CSS表現>

これらの資格はパパラックス効果や高度なアニメーションなど、ビジュアル表現の幅も広がります。サイトが抱える問題解決スキルも身につくため、すぐに業務で活用することが可能です。

JavaScript

JavaScriptはフロントエンドエンジニアに近い領域です。HTML/CSSをひと通り理解し、さらに高度なスキルを習得したい方に向いています。

<初級レベル>

<高難易度:フロントエンドエンジニアレベル>

  • CIW JavaScript スペシャリスト
  • JS Institute Certification

動きのあるUIは近年注目を浴びています。ポートフォリオでアピールできれば、高い評価も期待できるでしょう。難易度が高い資格は英語の読解力が求められるものもあるので、フロントエンドエンジニアへのキャリアパスを考えている人や、海外案件の獲得を目指している人は取得を目指してみてもいいかもしれません。

Webデザイナーのマーケティング・解析スキル

マーケティングの知識やデータ解析のスキルは、集客など成果が求められる案件で必要です。

SEO・コンテンツマーケティング

SEOは検索結果で上位表示を目指すための手法です。WebデザイナーがSEOやコンテンツマーケティングの知識をもっていると、デザインの段階で検索エンジンから評価される構造やレイアウトを提案できます。

<スキルを証明する資格>

これらの資格は、アクセス解析やサイト改善に必要な知識の習得に役立ちます。SEO検定はコンテンツ制作に関する知識を体系的に取得できるため、Webサイト担当者としてキャリアチェンジも目指せます。

アクセス解析・Web解析

Webサイトは制作したら終わりではありません。運用と改善をくり返して、成果につなげていくものです。アクセス解析の知識があれば、クライアントの目的を達成するためのデザインを提案することができます。

ウェブマスター検定:3級・4級
上級ウェブ解析士

これらの資格は、データに基づいたデザインの改善ができることを証明するものです。ビジネスの成果を重視してビジュアルデザインを制作できるスキルは、案件獲得においてもアピールできます。

【経験別】Webデザイナーがスキルを磨く方法

今後のキャリアパスを見据えて、どのスキルを身につけたらよいのか明確にするための方法を解説します。現状を客観的に把握して、自分のスキルレベルにあったスキル習得を目指してみてください。

新卒・実務未経験

専門学校などでWebデザインのスキルを習得しているものの、実務経験がない人もいるのではないでしょうか。専門学校やスクールを卒業したばかりなら、インターンシップで実務経験を積むことが可能です。

インターンシップへ参加しない場合は、ポートフォリオの制作でスキルを証明できます。デザイナーはそもそも資格は不要なため、スキルをアピールできればいいわけです。ポートフォリオは実際の制作物のため、技術や知識をアピールできます。

やみくもに制作するのではなく、どのようなWebデザイナーになりたいのかキャリアプランを立ててから制作するのがおすすめです。

現役デザイナー

現場経験がある人は、業務の合間にスキルアップを図るための効率的な学習方法を解説します。Webデザインの経験がない人である程度デザインスキルがある人は『Udemy』などのオンライン講座を活用することで、働きながらマイペースで学ぶことが可能です。

ある程度知識があるからこそ、学んだ内容をすぐに実践に落とし込めるメリットがあります。勉強会などにも積極的に参加して、トレンドのデザインにも触れることで業務で活用できるスキルを磨くことが可能です。以下の記事ではWebデザインのトレンドを紹介していますので、ぜひご覧ください。

シニアデザイナー

Webデザイナーとして豊富な実務経験をもっている場合、ディレクションやマネジメントなど、プロジェクトの上流工程を担うことでスキルを磨くことが可能です。リーダーとして実務経験を積むことで、プロジェクトマネージャーやアートディレクターへのキャリアチェンジがしやすくなります。

チームビルディングやマネジメントなどデザイン以外のソフトスキルは、ディレクション関係のセミナーへの参加で強化することが可能です。

Webデザイナーのスキルアップ戦略

Webデザイナーは転職など環境を変えてスキルアップする人が多い職種です。環境を変えるのも良いですが、働きながらでも効率よく新しいスキルを身につけることはできます。

Webデザイナーのスキル習得の方法

Webデザイナーが仕事を続けながら、スキルを習得するには参考書やオンライン講座がおすすめです。通勤時間やランチタイムなどの隙間時間で学習できます。1度見ただけでは習得はむずかしいですが、オンライン講座なら何度でもくり返し視聴できるため、理解を深めることが可能です。

参考書や書籍は、1つの分野を深く掘り下げて解説しているものが多いため、じっくりと学ぶことができます。平日はオンライン講座、休日は書籍でじっくり学ぶなどライフスタイルにあわせて学習計画を立ててみましょう。以下の記事では社会人でも学べるオンラインスクールを紹介しています。働きながら新しいスキルを身につけたい方はチェックしてみてください。

新しい案件に挑戦してスキルを磨く

学習で得た知識やスキルを新しい案件に挑戦して試してみましょう。挑戦できるかどうかは、クライアント次第です。挑戦させてもらえる関係性を築いておくことで、新しく身につけたスキルの実務経験を積むことが可能です。

ただし、トラブルなどのリスクもあるため、事前にスキルレベルの説明をしてクライアントから理解を得ておきましょう。

理想のWebデザイナーを目指して必要なスキルを身につけよう

Webデザイナーは転職でスキルアップをする人が多く、理想のキャリアを築くまで長くかかる人もいます。事前にキャリアパスを描いておくことで、必要なスキルを身につけていくことが可能です。

フリーランスとして独立を目指す人や現役のフリーランスのWebデザイナーでも、しっかりと学習計画を立てることで効率よくスキルを身につけることができます。ある程度、学習時間を確保するには、収入を安定させておくことも大切です。

定期的に案件を確保できるようになると、収入の見通しが立ちやすくなり、新しいスキルの習得に向けた時間を確保しやすくなります。そのためにも案件獲得の経路は複数もっていると便利です。

フリーランスデザイナー専門のエージェントサービス『クロスデザイナー』は、登録デザイナーのスキルレベルにあわせた案件を紹介しています。エージェントからサポートを受けられるため、安心して業務を進めることが可能です。

また、クロスデザイナー関連サービスである『Workship』にも登録しておくと、より安定して案件を獲得できます。

▲出典:Workship

公開案件の80%以上がリモートOKと働く場所を選ばず、エンジニア、デザイナー、マーケター、ディレクター、編集者、ライター、セールス、人事広報など、さまざまな職種の案件が紹介されています。

さらに、トラブル相談窓口や会員制優待サービスの無料付帯など、安心して働ける仕組みがあるのも嬉しいポイント。時給1,500円〜10,000円の高単価な案件のみ掲載しているため、手厚いサポートを受けながら、良質な案件を受けたい方におすすめです。

(執筆:吉永 ゆくら 編集:猫宮しろ)

SHARE

  • 広告主募集
  • ライター・編集者募集
  • WorkshipSPACE
週2日20万円以上のお仕事多数
Workship