エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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Webで読まれる文章を書くためには、本や雑誌とは異なる「Webならではのライティングのコツ」が必要です。
この記事では、普段Webでの文章を書き慣れていない人向けに、Webライティングのコツを8つご紹介します。
目次
Webライティングとは、インターネット上に掲載する文章を書くこと。Webと紙媒体では記事の読まれ方が異なるため、Webの特徴を踏まえた記事制作が重要です。
Web上の記事の特徴としては、以下のような特徴が挙げられます。
【Web記事の特徴】
- 流し読みをされやすい
- モバイルなどの小さな画面から読まれることが多い
- Google検索経由で読まれることがある(SEOが重要になってくる)
- SNS経由で読まれることがある(ソーシャルでの拡散性が高い)
Webで記事を書く目的も、紙媒体上の目的とは異なるケースがあります。代表的な例を以下で2つご紹介します。
「Webライティング」と呼ばれるものでもっとも期待されがちなのは、検索経由でのWebサイトへの集客です。これを意識した施策を、SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)といいます。
SEOとは、検索エンジンで自身のWebサイトの記事を上位表示させる施策のことです。Web記事の検索順位づけは、Googleなどの検索エンジンの独自アルゴリズムによって行われています。ユーザーにとって便利でためになるコンテンツを作ることで、検索エンジンでの上位表示が可能です。
2020年のSISTRIXの調査によると、検索1位の記事のクリック率は平均28.5%で、その後は二次関数的にクリック率が下がっていくという結果が出ています。検索順位が上位になると、その分だけページへの流入が増えやすくなるのは明白です。SEOを意識しつつ、ユーザーにとって役立つ記事づくりを心がけましょう。
SEOについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
本質的なSEO対策方法、珠玉の13ポイント。Googleが求めるのは「より良いユーザー体験」
Workship MAGAZINE
Webページからのコンバージョンを促すことも、Webライティングの目的のひとつです。
たとえばECサイト(通販サイト)であれば、商品ページを閲覧してもらうだけでは不十分ですよね。ページを見てもらったあとに、商品購入や会員登録などをしてもらうのがベストです。このように、ユーザーを求めるアクションに促すような文章を書くスキルも、Webライティングでは必要です。
コンバージョンを促す文章を書くためには、セールスライティングやマイクロコピーなどの知見があると良いでしょう。マイクロコピーについては以下の記事をご覧ください。
1文字の変化でCTRが倍増!? マイクロコピーセミナー参加レポート
Workship MAGAZINE
Webライティングの基本は、結論から書くことです。
執筆に慣れていない人は「こういう理由や前提があるから、こういう結果なのです。」と、「理由→結論」の順番で書くケースがよく見られます。しかしWebの文章は流し読みされることが多いため、冒頭に結論が書かれていないと、ユーザーは結論を見つけられずページから離脱してしまいます。
結論を書いた後に理由を説明することでユーザーの興味を保ち、滞在時間を伸ばしましょう。
記事全体で伝えたいことが、見出し(目次)だけでも分かるような構成にしましょう。
ユーザーは、求める情報に早くアクセスしたいと思っています。見出しだけで内容が分かる記事のほうが情報を探しやすいため、ページから離脱されにくくなります。
見出しを正しく使い分ければ、より文章構成が理解しやすくなるという利点も。以下がNGな見出しとOKな見出しの例です。(※ h2:中見出し h3:小見出し)
NGな見出し | OKな見出し |
<h2>Webライティング <h2>ポイント1 <h2>ポイント2 <h2>ポイント3 <h2>まとめ |
<h2>Webライティングのポイント3選
<h3>ポイント1. 結論から書く <h2>まとめ |
左のNG例を読んだだけでは、どのような内容が書かれているか分かりません。そのうえ見出しの階層構造も整っていないため、「記事全体がまとまっていない」イメージを持たれてしまいます。一方のOK例では、見出しを読むだけでなんとなく内容を理解できますよね。
Webライティング初心者の場合、見出しが使われていなかったり、見出しの大きさがバラバラになっていたりすることもあるため、ぜひ意識してみましょう。
冗長な表現は使わず、シンプルに書きましょう。内容が薄く、ただ長いだけの文章は読みづらく、ユーザーの離脱率を高めてしまいます。
今回は、文章を冗長にさせてしまう表現を3つご紹介します。
「ないことはない」のように、否定表現を二回重ねることで肯定文を作る文法。文章の意味が分かりにくくなるため、使用は控えましょう。
NG表現 | OK表現 |
彼は歌えないわけではありません。 | 彼は歌えます。 |
たとえば「〜ことができます」は、「〜できます」「〜られます」のように短く言い換えられます。ただし、言い換える際には「食べれます」のような、「ら」抜き言葉に注意しましょう。
NG表現 | OK表現 |
私はモモンガと話すことができます。 | 私はモモンガと話せます。 私はモモンガと会話できます。 |
「て」「で」は、前後の論理関係があいまいな文章でも使える便利な接続助詞です。しかし乱用すると、むやみに文章を長くしてしまいます。文章自体が稚拙に見えてしまうことも。使用を控えることで、冗長表現を減らしたり、論理の飛躍を防いだりできます。
NG表現 | OK表現 |
あそこのレストランはパエリアが美味しくて、また綺麗な夜景も見えるので、毎日予約が絶えないので、滅多に行くことができません。 | あそこのレストランはパエリアが美味しく、また綺麗な夜景も見えます。しかし毎日予約が絶えず、滅多に行けません。 |
最新のAI翻訳機は自動で言語を認識することができるので、相手がどの言語を話しているか分からなくてもボタンを押すだけで、日本語に通訳してくれます。 | 最新のAI翻訳機は自動で言語を認識できます。相手がどの言語を話しているか分からなくても、ボタンを押すだけで日本語に通訳してくれます。 |
PCやスマホなど、想定読者が使うデバイスにあわせて一文の長さを調整しましょう。最近はPCよりもスマホから読まれることも多いため、画面の横幅が狭くても見やすい文章に整える必要があります。
Webサイトやデバイスの設定によって異なりますが、スマホで表示される文字数は1行あたり19〜21文字です。スマホからの流入が多いWebサイトの場合は、短く簡潔なライティングを心がけましょう。
なお一文一義(一つの文に一つの情報)を意識して執筆すると、一文は概ね40字以内に収まります。
「これ」「その」「あの」「どの」など、俗に言う指示語(こそあど言葉)はなるべく控えましょう。
指示語があると、ユーザーは指示された前の単語や文章に戻らなければいけません。バックスクロールすることなく読み進められるWebライティングを意識しましょう。
改行や箇条書きをバランスよく使うことで、文章がさらに読みやすくなります。Webでは文字がつまった文章よりも、適度に余白のある文章のほうが好まれやすいです。
単語や文章が並列関係にあるときは、箇条書きを使うと見やすくなります。
NG表現 | OK表現 |
マッシュルームサラダを作るときは、マッシュルームを薄くスライスしたり、レモン汁を適量かけたりすると、さらに美味しくなります。 | マッシュルームサラダを作るときは、以下の2つのポイントをおさえましょう。
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語尾や口調がばらばらだと、一般的に読みづらくなります。いわゆる「トンマナ」は、執筆するWeb媒体の規定に合わせましょう。
語尾や口調をあわせることは、Webライティングに限らず、読みやすい文章を作るコツです。「ですます調」「である調」などはもちろん、文章のテンションや表記ルールも統一するのがおすすめ。
トンマナについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
コンテンツ制作に”トンマナ”は必須!作る時に気をつけたい11ポイント
Workship MAGAZINE
コンテンツ制作の世界では、漢字だらけの文章を「黒い」、ひらがなやカタカナだらけの文章を「白い」と呼びます。黒すぎるのも白すぎるのも、ユーザーにとっては読みづらく、推奨されません。
ひらがな/カタカナ/漢字のバランスを考慮して、執筆をすすめましょう。人が読みやすいと感じる文章は「漢字3割、ひらがな7割」とされています。
NG表現 | OK表現 |
漢字や平仮名の使用比率を調整する際は、熟語の解体に取り組むのがお勧めです。 | 漢字やひらがなのバランスを整えるときは、熟語を解体するのがおすすめです。 |
『漢字使用率チェッカー』という無料ツールもあるので、文章の漢字比率が気になる方はぜひチェックしてみてください。
今回は、Webライティングの目的と基本的な書き方についてお話しました。しかし何よりも大事なのは、ユーザー目線でコンテンツを作ることです。
「この表現は読者にとって分かりやすいか」「もっと丁寧に説明を加えるべきではないか」と、常にユーザー目線にたって文章を書くよう心がけましょう。
(執筆&編集:Workship MAGAZINE編集部)