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みなさんは、「ワードサラダ」という言葉を聞いたことがありますか?
どんなサラダ? と思うかもしれませんが、食べるサラダではありません。ワードサラダとは、SEOで使われる用語のひとつです。
今回はワードサラダの意味と、その言葉が生まれた理由、ワードサラダのリスクを解説します。
ワードサラダとは、「文法的には正しくても意味が破綻しているテキスト」のことです。もともとは統合失調症患者にみられる言語障害のひとつですが、コンテンツマーケティングの世界では主に「プログラムによって自動生成されたテキスト」を指します。
例えば、こんな文章です。
昨日君が叫んだ、フェルマーの定理が美味しい。明日になったら、ずっとやりたかった時計回りのスマートフォンが生まれるはずだ。
文法的には問題ありませんが、何が言いたいのかさっぱり分かりませんよね。
このように、複数の文章をコンピュータが自動生成した、意味をなさない文章がワードサラダです。
では、どうしてこんな不思議な文章が作られるようになったのでしょうか。それは、SEOのためです。
かつてワードサラダは、検索エンジンの評価システムの穴を突き、サイトの評価を上げるために生まれました。
ワードサラダを利用したページは、人の目から見れば全く意味を成さない無価値なコンテンツです。しかしテキストを単語に分割して解析する検索エンジンからは、「文法的に正しい文章が並んでいる」ことしか分からず、結果として「テキストコンテンツが豊富なページ」という評価を受けられます。
そしてそのワードサラダで作られたサイトは「良質なページ」と判断され、またそのワードサラダページに貼られたリンクは「良質なページからのリンク」として認識されます。結果として、リンク先のページの評価が上がる、という仕組みです。
検索エンジンもまた、ただリンクが羅列されただけのページは評価しないようになっています。検索エンジンに評価してもらうためには、被リンク稼ぎ用のサイトを「コンテンツが豊富なページ」として検索エンジンに認識してもらう必要がありますが、そのためのテキストコンテンツ作成の手間を省くために生まれたのがワードサラダなのです。
ワードサラダは「ブラックハットSEO」と言われる、不正に検索順位を上げる手法のひとつです。サーチエンジンが定めるガイドラインに反し、アルゴリズムの穴を突いた方法といえます。
なお現在は、検索エンジンはワードサラダをスパムと認識できるようになっています。そのためワードサラダを利用すると、次のような問題が生じるのです。
ワードサラダを用いたサイトは検索エンジンからスパムとして認識されるため、検索結果にインデックスされません。
ワードサラダを利用したページは検索エンジンから評価されないため、いくらリンクを貼ってもリンク先ページへのSEO効果はありません。
SEO効果を生まないどころか、逆効果になる可能性もあります。ワードサラダを利用したページから複数リンクが貼られているページは、そのリンク先サイトがペナルティを受けることもあるのです。
ワードサラダは、百害あって一利なし。現在はSEO効果がなく、むしろリンク先サイトに悪影響を及ぼす可能性もある、危険な方法です。
SEOを行ってサイトの順位を上げたいなら、アルゴリズムの変化に左右されない方法を取りたいものです。以下の記事も参考にして、SEO対策を見直してみてくださいね。
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