有給取得の理由23選!有給の仕組み&会社を休む理由のアウトとは?

BUSINESS

「有給休暇を取るにはどうしたらいい?」
「有給休暇取得の理由を会社に伝えるべき?」

そんな有給休暇への疑問を抱える方へ。この記事では、有給休暇取得の一般的な理由23個をご紹介します。また、有給の仕組みや、会社を休む理由のアウトについてもお伝えします。

有給休暇の理由はなくてOK!

法律上、有給休暇の取得理由を明示する義務はありません。

なぜなら、労働基準法39条で有給休暇について、下記が定められているからです。

会社は、雇入れの日から6か月間継続的に勤務し、全労働日の8割以上出勤した労働者に対し最低10日の年次有給休暇を与えなければなりません
(労働基準法第39条第1項)

有給休暇の取得理由を明示するかは任意事項です。「私用」や「病気」などと明示しても良いですし、明示しなくても違法ではありません。

会社から取得拒否される場合はあるの?

会社の繁忙期に有給休暇を取ろうとしたとき、会社から拒否される可能性があり、これは合法です。

なぜなら、会社は『時季変更権(有給休暇の時季を変更できる権利)』を持っているので、有給休暇の取得時季を会社の事情で変更できるのです。

使用者は、前各項の規定による有給休暇を労働者の請求する時季に与えなければならない。ただし、請求された時季に有給休暇を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合においては、他の時季にこれを与えることができる。

(労働基準法第39条第5項)

この時季変更権が認められるのは、”事業の正常な運営を妨げる場合”のみです。

  • その労働者にしかできない業務があり、期日が迫っているなどの理由がある
  • 繁忙期や決算期なため、今の時期に有給休暇を取られると業務に多大な支障が出る

これらの理由がなければ、有給休暇は自身が申請した時季に取得できるので安心してください。

また、『時季変更権』はあくまでも有給休暇の取得時季を変更する権利です。申請した有給休暇が適用されなかったとしても、有給休暇そのものが取れなくなったわけではありません。

退職時には時季変更権が認められない

時季変更権は、変更可能な時期を指定できないばあいに行使できません。したがって、時季変更権は退職予定日を越えての行使が認められないのです。

例えば、退職予定日まで1か月しかなく、仮に労働日すべての有給休暇申請を出したばあい、会社はこの申請を拒否できません。

退職日を決める際は、有給休暇の残り日数を踏まえて決めるのがおすすめです。

有給休暇を拒否された場合の対処法

1. 業務上の必要性や変更できる時季を確認する

有給休暇の取得が拒否されたばあいは、まず具体的な理由を尋ねましょう。

  • 業務上やむを得ない理由か(期限が迫っている業務がある、代わりの人材がいない、繁忙期であるなど)
  • 具体的にいつの時季なら取得していいのか

上記のようなポイントを意識して、上司に有給休暇を承認してもらえない理由を確認してみてください。

2. 社内窓口や労働組合に相談する

社内にコンプライアンス窓口や労働組合などがあるか確認しましょう。

コンプライアンス窓口に相談する際は、匿名で相談をできるため安全性が確保されます。

また労働組合に加入すれば、会社に環境や待遇の改善を求める「団体交渉」や、それが得られない場合にストライキなどの行動を起こす「団体行動」が可能になります。

一人で解決できないばあいは、一度社内のコンプライアンス窓口や労働組合に相談してみましょう。

3. 労働基準監督署に相談する

「うちの会社には有給はないよ」といった理由で有給を拒否する行為は、パワハラに該当するケースもあります。

社内で解決しそうにないばあいは、各都道府県に設置されている労働基準監督署に相談しましょう。

労働基準監督署とは、労働基準法にのっとって全国の会社を監督・指導する行政機関です。労働基準監督署に相談すると以下のような対処をしてくれます。

  • 立入調査を行う
  • 会社に対して是正勧告(改善命令)を出す
  • 再三の是正勧告に従わないばあい、経営者を訴える

ただし、労働局や労働基準監督署に申告してしまうと、少なからず会社と争うことになってしまいます。できるだけ穏便に解決したいばあいは、社内で解決するのが望ましいです。

有給の取得理由23選

有給休暇を取るときに、おすすめの取得理由23個をご紹介します。法律上、有給休暇の取得理由を明示する必要はありませんが、取得理由をきちんと説明することは、上司や会社との信頼関係を丁寧に築くことにつながります。

自分に関わること

1. 私用

冠婚葬祭や健康上の事情以外の、個人的な用事があるときに使います。

「私用」は、免許更新や市役所の手続きなど社会生活に必要な事情から、趣味のイベントやライブの参加、愛犬の世話などプライベートな事情まで含みます。

2. 通院のため

健康上の問題を抱えているときや、定期的に通院が必要になるときに使います。

一定期間の通院が必要になるばあいは、有給休暇取得を申請する前に、上司に相談しましょう。職場で急に体調が悪くなったばあいの対応を話し合うことは、健康な体で働くためにとても大切です。

3. パスポートの取得・更新

海外出張のためにパスポートを取得したり、更新したりするときに使います。

パスポートの申請には手続きが多いので、早めに申請しましょう。有給休暇の取得申請も早めにしておくことで、自分もまわりも気持ちよく有給休暇の日を迎えられます。

4. 運転免許の取得・更新

運転免許を取得したり、更新したりするときに使います。

仕事で車を使う人は、免許更新は必須です。免許証の種類と、更新にかかる時間をまえもって調べておきましょう。免許証のレベルによって、免許講習にかかる時間が違います。

5. 国際免許の取得

国際免許を取得するときに使います。

国際免許は、住民票が存在する地域の運転免許試験場や運転免許センター、警察署の運転免許課で取得できます。勤務地と、住民票が存在する地域が離れている人は、有給休暇の取得期間に移動時間を含めて申請しましょう。

6. 車検

車で通勤している人や、仕事で車を使う人は、車検で有給休暇を取得できます。新車の有効期間の満了日は、購入した日から3年後で、2回目以降の車検は2年ごとです。事前に有給休暇の取得日程を申請しておきましょう。

7. 銀行・役所への書類提出

銀行や役所への書類手続きのときに使います。

市役所や銀行が開いている時間帯は、平日の昼間です。平日昼間に仕事をしている人は、有給休暇を取得して手続きに行きましょう。

また年度末は、市役所も会社も忙しいので、早めに有給休暇を申請して手続きを済ませましょう。

 8. クレジットカードの手続き

クレジットカードの紛失時に、再発行の手続きで使います。

有給休暇取得の理由になりうるのは、不注意でクレジットカードを紛失してしまった場合のみです。新規クレジットカード入会・発行の手続きなどは、休日でもできるのでNGです。

9. 引っ越し

引っ越しで、家の片付けや荷造りをするために使います。

転勤などで新生活を始めるとき、有給休暇を取得できます。転勤は突然決まることが多いので、有給休暇の事前申請は絶対ではありません。しかし、引っ越しシーズンの2月や3月は年度末で、会社も忙しくなります。会社や上司とうまくコミュニケーションをとりながら、有給休暇の取得申請をすすめましょう。

10. 家の修理や点検

新居の工事や修理、点検の立会いなどで使います。

新居に越してきたばかりのころは、テレビ回線の工事やお風呂の点検など、立会いが必要な工事が緊急で入ることは少なくありません。インターネット回線やガスの開通など、社会的な生活に必要な工事は有給休暇取得の理由になりえます。

11. 町内会の会議や役割

町内会議に出席したり、町内会の重要な役割を担って式典に出席したりするときに使います。

町内会で重要な役割を任された場合、平日にどうしても休みが必要ということがあります。会社と町内会の優先順位は、会社の状況や個人の考え方によります。個人でよく考えて判断しましょう。

12. 資格取得

資格取得試験で使います。

会社で優先的に案内されている資格取得試験や、昇進に必要な資格取得試験で、有給休暇を取得できます。特に会社から優先的に案内されている資格試験は、会社も後押ししているので、拒否されることはほぼないでしょう。

13. 他社の勉強会・セミナー

他社の勉強会やセミナーに参加するときに使います。

他社へ学びに行くのを良しとしない会社もありますので、有給休暇取得理由として明示しないほうがいい会社もあります。しかし、積極的に社外に学びに行くことで個人の生産性のアップにつながるかもしれません。上司とのコミュニケーションのなかで、他社の勉強会はアウトなのかセーフなのか、明らかにしましょう。

家族や友人に関わること

14. 家族や友人の結婚式

家族や親類、友人の結婚式で使います。

結婚式は土日が多いので、近くに住む友人の結婚式であれば有給休暇をとる必要はないかもしれません。しかし、地元が職場から離れている場合は、金曜日に有給休暇を取って土日の結婚式の準備をすることも可能です。

15. 葬儀

親族や親しい人の葬儀で使います。

会社で「忌引き休暇」が適用される会社は、有給休暇をとる必要はありません。有給休暇とは別で、「忌引きで休暇を取っていいよ」と会社が休暇を設定しているからです。忌引きが適用されない会社では、有給休暇を取得しましょう。

16. 法事

四十九日や三回忌などの法事で使います。

忌引きと違って、法事はまえもって日程が決まっている場合がほとんどです。有給休暇の取得申請ははやめにおこなうと、怪しまれずに取得できます。

17. 出産

出産の立会いで使います。

パートナーが妊娠している場合、出産に立ち会うために有給休暇を取得できます。しかし、出産予定日が決まっていても、その日に必ずこどもが産まれてくるとは限りません。こどもが産まれそうになるタイミングで休暇を取らせてもらえるよう、会社の上司と普段からコミュニケーションをとっておくことが重要です。

18. 介護が必要な身内への対応

身内の介護や施設へのお迎えなどで使います。

身内に介護が必要になった場合は、有給休暇の取得で対応することもできますが、状況によっては長期休暇をもらうことも可能です。いずれも上司に相談したり、社内でしっかりとコミュニケーションを取って、休暇の取り方や今後の働き方を決めていきましょう。

19. 子どもの入学式・卒業式・参観日など

子どもの入学式や卒業式、参観日に出席するために使います。

平日に多い学校の参観日や入学式・卒業式は、事前に日程が決まっています。有給休暇を取得するときは、はやめに取得申請をおこないましょう。

20. PTA

学校のPTAに参加するために使います。

PTAの会議は平日昼間という地域が多く、有給休暇を取得してPTA会議に出席する人がいます。しかし、有給休暇のすべてをPTA活動だけに費やすのは、「休暇」の意味がありません。(PTA活動が楽しくて仕方がない方は別ですが。)PTAの方たちとコミュニケーションをとりながら、適度にPTA活動に取り組みましょう。

21. 愛犬・愛猫の病気

飼っているペットの病気や通院などで使います。

ペットの突然の病気や看病で有給休暇を取得するときは、「ペットを家族の一員だと思っていて、大切に世話をしたい」ということを、きちんとまわりに説明しましょう。

22. お見合い

大切なお見合いで使います。

通常のお見合いやデートであれば有給休暇取得の理由になりえません。しかし、お世話になった人の紹介でどうしても断ることができない場合や、この人を逃したら絶対に幸せになれないと判断した場合、社内の理解が得られれば、有給休暇を取得できるかもしれません。

23. 旅行

旅行やレジャーの時に使います。

有給休暇で旅行に行ったり、レジャーに出かけたりして、疲れた体や気持ちをリフレッシュさせる人は多くいます。事前に有給休暇の取得申請をして、旅行に出かけましょう。

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