動画制作ソフトVideoProcの評判や使い方を検証。動画投稿初心者におすすめ!
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あああああ! お金が!!! お金がねぇ~~~~!!!!!
誰か!! 誰か仕事をくれぇぇぇぇー!!!!!
このままじゃ……このままじゃ飢え死にしてしまう! 助けて~~~!!!
はっ! 夢か……!
どうもみなさまこんにちは。ただいま絶賛お仕事募集中、フリーライターの少年Bです。布団のなかから失礼いたします。
フリーランスなら誰でも抱える悩み、それはお金ではないでしょうか。
仕事をしてから請求書を書き、入金されるのは2~3ヶ月先。場合によっては半年先なんてことも……。たとえ、いまお金がなくたって、仕事をしてから数ヶ月は耐えなければいけないのです。これ、めちゃめちゃつらくありませんか???
ところが、そんなフリーランスの救世主となるサービスがあると聞きました。その名も『先払い』。yup株式会社が運営する、フリーランス向けの “報酬先払いサービス” です。なんでも、請求書を作ったタイミングですぐにお金が振り込まれるとか……!?
でも、いったいどんなシステムなの……!? 怪しくないの? 借金とは違うの……??
ということで、今回はyup株式会社の代表取締役社長・阪井さんにお話をうかがってきました。今年7月に大型の資金調達を実施したばかりのイケイケな会社だと聞いていたので、日焼けしたツーブロックのマッチョが来るんじゃないか……と内心ドキドキしていたんですが、現れたのはさわやかな笑顔がすてきな好青年でした。
yup株式会社 代表取締役社長。1989年大阪府堺市生まれ。大阪教育大学卒業後、NTTドコモ、コイニーを経て、2019年2月にyupを設立。友人のフリーランスの資金繰りの大変さに衝撃を受けたことを原体験として、フリーランス向け報酬即日払いサービス『先払い』の開発を行っています。(Twitter:@redxyz_)
少年B:はじめまして。さっそくですが、『先払い』ってどんなサービスなんですか?
阪井:僕たちが行っている『先払い』はファクタリングの一種で、請求書を買い取って報酬を前払いするサービスです。最短60分で報酬をお支払いできます。
少年B:ふぁくた……りんぐ??? 借金とは違うんですか?
阪井:はい。借入は何もない状態で「お金を貸してください」とお願いするかたちですよね。ファクタリングは本来翌月や翌々月に入ってくる、自分が働いたぶんの報酬を立て替えて前払いするというサービスなので、そこが借入や融資とは違うところです。ついでに言うと、借入じゃないのでローンの信用情報にも影響しません。
少年B:なるほど……! あくまでも借入ではなく、前払いであると。
阪井:はい。たまに「すぐお金貸してください!」みたいな問い合わせもあるんですけど、請求書がなければダメです。
少年B:で、請求書をもらってどうするんですか? 個人情報を裏ルートで売りさばく?
阪井:そんなことしませんよ! 請求書は「債権」なので、僕らはお金を受け取る権利を買っていることになります。そのため、本人や取引先に実態はあるのか、ちゃんとお金が入ってくるのかを審査しています。実態確認は銀行さん並みに強固です。そして無事に審査を通った方にのみ、報酬を先払いしています。
▲請求書 = 債権 = ◯円いただきます!と約束した権利
少年B:ファクタリングは、法的には問題ないんですか?
阪井:はい、問題ありません。ただ悲しいことに、他社さんでいろいろあって「あれは違法だ」「ファクタリングやばいんじゃないか」みたいな話も出てるんですが……。ファクタリングそのものの仕組みは、1990年代から法人向けに注目されてきたものなんです。
少年B:そうなんですか。なんとなくやばそうなサービスなのかと思っていました。
阪井:僕たちとしても、ユーザーさんに安心して使っていただきたいので、定期的に金融庁さんによってサービス・業界のあるべき姿について認識合わせをしてもらっています。
少年B:なるほど、徹底していますね。
阪井:ただ、やっぱり合法性が疑わしい会社やサービスもたくさんある業界です。大手の健全な企業さんでもファクタリングサービスを提供しているところはあるので、そういうところと一緒にファクタリング自体の啓蒙活動もやっていきたいと考えています。
少年B:借入ではないってことは、保証人もいらないんですか?
阪井:そうですね。借入だと連帯保証人や不動産などの担保が必要になりますが、ファクタリングでは請求書そのものを売買する形になるので、それ以外のものは必要ありません。
少年B:でも、請求書を買い取りという形になると、取引先にばれたりしませんか? 「あいつ金ないのか?」みたいに思われたらちょっと困るんですけど。
阪井:ええと、ファクタリング事業者がお金を回収する取引先に「少年Bさんがこういうサービスを使うので我々がお金を回収します」と通知する「3社間ファクタリング」というモデルが一般的ではあるんですが……。
少年B:わー! やっぱり通知がいくんだ!!
阪井:最後まで聞いてください。サービスを提供する前にユーザーさんにリサーチをしたんですが、やっぱり取引先にばれてしまうことに対するネガティブな反応は多かったんです。そこで僕たちは「2社間ファクタリング」というスキームを取ることにしました。
少年B:にしゃかん……ファクタリング???
阪井:順を追って説明しますね。まず3社間ファクタリングの場合、事業者からすると、取引先から直接お金を回収するので未払いのリスクがかなり抑えられます。そのぶんユーザーさん側の利用料がリーズナブルになるメリットがありますね。
少年B:うーん、安いんだったらそっちのほうがうれしいですねぇ……。
阪井:ただし、この場合は取引先に通知がいくので、サービスを利用している事実は知られてしまいます。儲かっているのに、財務状況も健全なのに、どうしても資金繰りのずれが発生することってありますよね。残念ながら、ファクタリングは日本ではまだまだ知名度の低いサービスなので、「ファクタリングを使っている=経済的に不安があるのではないか」という印象を取引先に持たれてしまうことを、みなさん恐れているようです。
少年B:うっ、そうか……。「あいつお金がないぞ、やばいぞ」って思われるのはやっぱり嫌だなぁ。
阪井:また3社間ファクタリングだと、取引先に通知をして、承認をもらって……といった手続きがあるので、最短でも2~3営業日はかかります。そこからお金が振り込まれるのにまた1営業日プラス、みたいな状況になることが多いんですよね。また3社間ファクタリングを提供されている企業さんって、銀行の子会社など、お固めのところが多いんです。それもあって、手続きがやや大変なケースがあります。
少年B:手続きが苦手な人にとっては難しいですね……ちょっとハードルが高いなぁ。
阪井:そうですね、僕もそういう手続きがとても苦手なので……。そこで、2社間ファクタリングなのです!
少年B:おっ、詳しく教えてください!
阪井:2社間ファクタリングでは、ユーザーさんが取引先から支払われたお金を、僕たち事業者に返してもらう、という形をとります。取引先を挟まずにやり取りするため、審査にかかる時間が短く、入金のスピードもかなり早いんです。
▲2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違い
少年B:ユーザーにとってはうれしい仕組みですね!
阪井:また『先払い』の場合は、請求書の写真を撮るだけというシンプルな手続きを採用しています。
▲「先払い」なら請求書の写真を撮って送るだけ!
少年B:そんなかんたんでいいんですか!? すごい!! 逆に、2社間ファクタリングのデメリットはあるんですか?
阪井:2社間ファクタリングは、ユーザーさんが後から事業者にお金を振り込む仕組みなので、たとえばユーザーさんがお金を振り込み忘れたり、最悪の場合逃げられてしまったりなど……事業者側にとってはリスクの大きい仕組みなんです。なので、3社間と比べてどうしても手数料が高くなりがちですね。
▲2社間ファクタリングと3社間ファクタリングのメリット/デメリット比較
少年B:ちなみに『先払い』では、最短60分でお金が振り込まれるとのお話がありましたが……!?
阪井:そこが他の会社さんとの一番の違いです。僕たちのチェック体制はほとんど機械化されているので、最短60分で審査を完了できます。
少年B:爆速すぎません!?!?
阪井:いや、僕としてはまだまだ時間がかかってるなって印象で。できれば請求書をアップロードした瞬間に審査が終わって、1分後にはお金を受け取っている、みたいなスピード感にしていきたいと思っています。
少年B:1分!? それが実現したらすごいですね……! 同じ取引先の請求書を何度も利用していると、審査が早くなったりするんでしょうか?
阪井:そうですね。継続して仕事を受注されているなどのデータがあると、僕たちとしても審査スピードが格段に早くなります。1回目よりも2回目、3回目と使っていただいた方がスピードは速くなるかなと。
少年B:なるほど。ちなみに取引先が倒産してしまって入るはずのお金が入らなかったとか、そういうこともあると思うんですが……。
阪井:業者さんによっては、取引先が潰れたらお客さんからお金を回収する……なんてこともあるそうです。しかし『先払い』の場合、取引先の支払いが遅れたり、そもそも入金されなかったりといったケースでも、リスクはすべて僕たちが負っています。返金していただく必要はありません。
少年B:えっ、ユーザーからしたらめっちゃラッキーじゃないですか。すごい。
阪井:僕たちとしては本当にリスクが高いんですが、まさにいまCOVID-19の影響でフリーランスへの支払いがスムーズにされていないケースが出ています。そういった場合はご連絡をいただいて、取引先との詳細なやり取りを提出してもらえれば、入金期限を延長しています。
少年B:あ、期限も気になっていたんです。取引先からの振り込み期日は請求書に書いてあると思うんですが、振り込み日から何日後までに『先払い』さんに入金すればいいんですか?
阪井:期日プラス3営業日後まで、という形でやっています。他の業者さんだと「振り込みの当日中に入金してください」というケースも多いんですけど、それだとスケジュールがタイトなので。
少年B:金曜日振り込みだと、翌週の水曜日までか……。けっこう余裕があるのでありがたいですね。
少年B:ここまで話を聞いて、ちょっと安心してきました。で、お金の話なんですが、利用料とか月額の手数料とかはあるんですか?
阪井:月会費や初期費用などは一切かかりません。いまは一律で「前払いした金額の10% 」がサービス利用料としてかかります。従来の2社間ファクタリングだと20%~30%の利用料が当たり前だったので、そこをまず下げたいと思いました。
少年B:えっ!? よその半分以下なんですか!?
阪井:はい。それくらい使いやすくないと、ファクタリングは一般に普及していかないなと思っていまして。
少年B:あと、請求書の額面が100万円だけど、「10万円だけ先払いしてほしい!」って時もあるじゃないですか。
阪井:請求書の一部だけでも大丈夫ですよ。100万円の請求書で100万円すべてをファクタリングしなきゃだと、ちょっと使いづらいですから。
少年B:めっちゃ便利ですね! でも、価格も下げて、利用枠も融通が利いて、そのうえすごくリスクを負ってるって状態じゃないですか。それは『先払い』さん的には大丈夫なんですか……?
▲少年Bの疑問に真顔になる阪井さん
阪井:そう……ですね……。大丈夫ってわけじゃないんですけど、ここまでやらないとなかなかサービスとして扱いづらいものになるので。リスクを負ってでも、このサービスを提供する価値はあると思っています。
少年B:ありがたい……。でも、それだけユーザーに有利なサービスなら、実在する会社宛ての架空の請求書を作ってしまえば利用し放題ですね! 帰ったらさっそくWorkship MAGAZINE宛の請求書を作りまくろう!!
阪井:ちょっと! それは犯罪なのでやめてください!! あと、このサービスは『先払い』なので、ちゃんと後で返してもらいますからね!
少年B:だめかぁ~! そういうウソを見抜く仕組みもあるんですか?
阪井:たとえば「業種と請求書の宛先に関連性があるか?」というチェック項目がありますよ。建設業をされてる方が出版社の請求書を出しても、そこはちゃんと弾くようなシステムになっています。
▲カメラマンとして同行していたWorkship MAGAZINE編集長が真顔になった瞬間でした。
ごめんて
少年B:でもぶっちゃけた話、『先払い』さんって儲かってるんですか? いいサービスを提供していても、潰れてしまったらユーザーは困りますよね。
阪井:現状はまだぜんぜん儲かってないんですけど、僕たちとしては裏側のオペレーションを自動化しているのが強みなので。そこを現在よりもさらに自動化できるようになると、手数料が10%以下でも事業として成り立つ見込みです。
少年B:そうなんですね!
阪井:他の会社さんだと、オペレーターのコストや対面での営業コストもかかりますが、僕たちにはそれがありません。できるだけコストを抑える仕組みを作って、ユーザーさんの手数料を下げられるようにしたいと思っています。正直、10%でも僕個人としては高いと思ってるので。
少年B:本当ですか!?
阪井:また、今後はほかのサービスも出そうかなと考えていて。そこである程度売上を立てることができれば、『先払い』の利用料をもっと下げて、売り上げよりも顧客満足度を上げる方向にシフトしていきたいですね。
少年B:『先払い』でガンガン売り上げていこうって感じじゃないんですね。
阪井:正直、こういうサービスを使い続けていくっていうのは、あまり健全ではないなと思ってるんです。困ったときに「そういえばこういうサービスあったな」って思い出してもらえるような、一時的に資金繰りのずれを解消するとか、スポットで使ってもらうとか。大変なときを乗り越えて、飛躍してもらうためのサービスにしていきたいなと思っています。どこかのタイミングでユーザーが卒業してくれればうれしいなと。
▲困ったときにはyupの『先払い』を思い出してほしい
少年B:「こういうものがあるんだ!」と知っているだけでも、心の余裕が違いますね。
阪井:僕たちは『先払い』のサービスを、 “借りない資金調達”って呼んでます。ファクタリングがなかったころは選択肢がめちゃくちゃ限られていて、「①友達にお金を借りる」「②親に借りる」「③消費者金融で借りる」の3択だと思うんですよ。それはちょっときついなって。
少年B:サラ金でお金を借りるのはちょっとハードルが高いですね……。
阪井:かといって、親や友達にお願いするってのもなかなかしづらいですよね。なので『先払い』で借入をせずにお金を調達して、飛躍してくれる人がすこしでも増えたらうれしいですね。
どんなサービスなんだろう? 怪しくないのかな? 本当に大丈夫なの? そんな思いで臨んだ取材でしたが、最後の「ずっと使い続けてほしくない」という阪井さんの言葉に、このサービスに込められた想いを感じました。
このサービスを使わなくてもいい。でも、自分を追い込まないでほしい。だから、多くのフリーランスに『先払い』のことを知ってもらいたい。
決して後ろ向きではなく、『先払い』を使ってユーザーに飛躍してもらいたい。そして、いつかすべてのユーザーに『先払い』が不要になるときがくればいい。
そんな想いで阪井さんが提供している『先払い』は、資金繰りに悩むフリーランスの心の拠りどころになるサービスかもしれません。
(執筆:少年B 撮影/編集:じきるう 図解:北村有)
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