エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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“自分が今、目にしている世界を切り取り、誰かに届けることができる” そんなカメラの世界に憧れ、一眼レフを購入する方も多いのではないでしょうか。
5年前、大好きな写真家さんの作品に感動し、筆者古性のちも、初めて一眼レフを手にしました。
…だけれど、思ったよりも明るく写ってしまったり、暗くなってしまったり、構図が決まらなかったり。はじめたばかりの頃は、そんな風に、たくさんの「?」がいっぱいで「写真ってむずかしいな…」と感じていました。
このカメラの連載では、そんな「誰かの心に残る写真を撮ってみたい。けれどいまいち上手に撮れるポイントがわからない…」と悩んでいるカメラ初心者さんに向けて、カメラの基礎知識〜少し応用したものまで、丁寧にご紹介していきたいと思います。
目次
まずは一眼レフカメラの基本のひとつ、「F値」についてお話していきたいと思います。
そもそも、F値(エフチ)とは何を指すのでしょうか。実は、F値にについてむずかしい公式を知る必要はまったくありません。(ちなみに、カメラによってF値を調整するスイッチは違うので、まずはどこで調整するかをご自身のカメラの説明書を見て調べてみてください)
覚えておくべきなのは、F値の数字が小さくなればなるほど大きくボケて、値が大きくなればなるほどボケは少なくなること。
さらにもうひとつの知っておくべき考え方は「絞り」についてです。
カメラのレンズの構造をよくのぞいてみると、そこには羽根がついています。レンズは、真ん中の穴を通して、カメラ内に光を取り込んでくれる機能をもっています。その際、このレンズ内の羽根を広げれば広げるほど、光を取り込む量が多くなり、その反対に、羽根を絞れば絞るほど、穴は小さくなるので光の取り込み量は少なくなります。
これが「絞り」の仕組みです。
一般的に、撮影時に光を取り入れるレンズの穴を大きくすること(F値を小さくする)を「開ける」と呼び、その穴を小さくすること(F値を大きくする)を、「絞る」と呼びます。(この記事では、F値を小さくする・大きくすると呼ばせてもらいます)
それでは実際にこの「F値が小さい」と「F値が大きい」で、写真にどんな違いがあるのかを見てみましょう。
まずは人物編。F値を大きくして(絞って)撮影したものです。この時F値は10、レンズの穴を小さくなっています。輪郭もくっきりと現れていて、細かい部分まで繊細に描かれているのがわかると思います。背景がくっきりしているので、どのような場所にいるのかが確認できますね。
今回の写真では女性ですが、はっきりとシャープな印象に写真が仕上がる傾向があるので、男性のポートレート撮影に、より適しているかもしれません。
こちらはその逆で、F値を小さくして(開けて)撮影したもの。F値は1.4で、光を取り入れるレンズの穴を大きくしています。ピントを合わせた部分だけが浮かび上がり、その他の部分がボケているのがわかるでしょうか。背景に関しても何となく、雪国にいるような…?と想像することができます。
どこかに際立てたい1点がある場合や、全体的に柔らかいイメージになるので、女性のポートレイト撮影などにオススメです。
ヒトの撮影に続いて、F値を意識しながら今度はものを撮ってみましょう。
……と言っても、ものを撮る場合でも写真の特徴は人物の時と同じ。F値を大きくすれば全体的にピントがあい、硬いイメージになり、小さくすれば、1点に目線が集中しその他がボケるので、ものが引き立ちます。
こちらはF値を大きくして撮影したもの。F値は8で撮っています。人の撮影でも、ものの撮影でも、基本的にはどちらで撮るべき! というルールはありません。自分が撮影したい写真のイメージによってF値を使い分けることが1番重要です。
こちらはF値を小さくして撮影したもの。F値は1.4で撮影しています。奥がボケて、手前がくっきり目立つ写真になりました。
最後に、風景写真の場合です。風景写真においてF値の違いが現れるのは、特に太陽などの強い光を写真に収める時。F値を小さめで撮ると、太陽が柔らかく、ぼんやりした印象になります。
今度はF値を大きくしてみましょう。そうすると、こんな風に光線が浮かびあがります。「どちらが良い!」という決まりはないので、あくまでも自分が撮りたい写真のイメージで調整しましょう。
大きく広大な風景写真を撮る際は、一般的にはF値を小さめで撮影するより、7~11くらいで、風景全体をある程度シャープに撮影する場合が多いとされています。
以上、F値に関係する「開放」と「絞り」の仕組みでした。今回はカメラ初心者さんに向けて簡単にお話しましたが、もっともっと、カメラにはたくさんの魅力が潜んでいます。
レンズを交換出来る一眼レフカメラを、せっかく買ったのであれば、F値による写真の出来栄えの違いをしっかり理解して、自分の思い通りの写真が撮れるようにマスターしちゃいましょう!
次回はカメラの基本その2、シャッタースピードのお話です。
(執筆:古性のち 編集:Workship MAGAZINE編集部 撮影協力:BrightLogg,inc.)