エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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カメラの基礎知識から少し応用したものまで、初心者さん向けに丁寧にご紹介しているこちらのカメラ連載。前回の「シャッタースピードの話」、そして前々回の「F値のお話」に続いて、第3回目は「露出のお話」をさせていただこうと思います。
目次
そもそも露出とはいったい何でしょうか? 露出は、もともとフィルム等の感光物に与える光の量を指しますが、分かりにくいので今回は「光を写真に取り込む量」と覚えてしまいましょう。
写真の見た目が明るければ露出過多(オーバー)、暗ければ露出不足(アンダー)という言い方をします。
「適正露出」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? これは、カメラに露出メーターがついている場合(最近のカメラはほぼ確実についています)の明るすぎず、暗すぎず、最も最適な露出のことを指します。ですが、「最適」と呼ぶとはいえ、別に明るすぎる写真や暗すぎる写真が失敗ということになるわけではありません。
適正露出が、あとで編集ソフトで加工がしやすいのは事実ですが、ここでも大切なのは、自分の撮りたかったもののイメージに近い表現を、きちんと自分で選べることです。
写真は、先日長野で撮影したもの。ふんわりと優しい空気感が伝わってきます(ちなみにわたしが、雪の中で髪を切ってもらっている不思議なワンシーン)。
前回までの記事にしている「シャッタースピード」や「F値」と同じく、露出も基本的なルールを知っておけば、あとは写真を撮る人の感性の世界になります。なので、自信をもって「自分はこんな写真が好きなんだ!」と言えることが大事なのかもしれません。
次に、露出とシャッタースピードとF値の関係について、簡単に説明していきたいと思います。(シャッタースピードに関してはコチラ、F値に関してはコチラを参照して下さい)
まず覚えておきたいのが、シャッタースピード・F値・露出・の3つは、連動している、ということ。
露出を明るく(オーバーに)したり、暗く(アンダーに)したりすると、カメラの中でシャッタースピードやF値が自動で変更されています(撮影モードによっては手動で変えます)。
またはその逆もあって、シャッタースピードやF値を変更するだけで、もし自分で露出メーターを変更しなければ、その写真は明るく写っていたり、暗く映っていたりと変化していきます。
感の鋭い方は気づいているかもしれませんが、これは、シャッタースピード、F値、露出メーターのどれかを変更することで、カメラ内に取り込む光の量が変化するため関係しているのです。まずはこのことを知っておくのが、撮影の上達への近道です。
何事もやってみるのが一番の近道! 実際に露出を段階を変えて撮影してみましょう。シャッタースピードかF値のどちらか一定にしたまま、どちらかを段階的に変えて撮影をして、まずは出来上がる写真のイメージを見てみます。
いかがでしょうか。写真から受ける印象が、だいぶ変わりますよね。
プロのカメラマンでも、ものや風景や人を撮影する際はこんな風に露出を段階的に撮影しておく場合があります。それほどに、写真の露出の要素は写真のイメージにダイレクトで影響してくるんです。
自分の好みにあわせて露出を決めて撮影すれば良いかというと、実はすべての場合がOKではありません。露出過多(オーバー)気味で撮影する際は白飛び、露出不足(アンダー)気味で撮影する際は黒つぶれに注意して撮影しましょう。
白飛びや、黒つぶれと言われる現象が発生してしまうと、撮影のあとに写真編集ソフトなどを使っての修正ができなくなってしまいます。
例えば、よくあるのが風景を撮る際の空です。肉眼でも分かる通り、空は当然他よりも明るいので、白飛びが発生しやすくなります。少し露出を抑えて撮り、後で加工する方法がよく使われます。
どうすれば、写真が白飛びや黒つぶれしていないかを確認するには、カメラ内の撮影した写真のヒストグラムを見れば可能なのですが…! 今回はちょっとむずかしいお話になってしまうので、その説明は省略させてください。
まずは「一体どうすれば白とびしないかな…」と考えながら、いろいろ試してもらえたら嬉しいです!
露出とシャッタースピードとF値の関係性。これを頭でしっかり覚えようとするとなかなかむずかしいのは事実です。それに、実はもっと細かい数字が関係するお話がカメラのこれらの基本にはあったりもします。
まずは楽しみながらこれらの要素を自分でいじってみて、感覚でその変化を知ることが、写真上達のはじめの1歩かなと思います。
「少しカメラにも慣れてきたかなあ」と思う方は、日ごろから一眼レフの「マニュアルモード」で撮影することをおすすめします。はじめはなかなかうまくいかないので戸惑うかもしれませんが、シャッターを切れば切るほど、その関係性の感覚が身についてきて、写真の世界を拡げてくれると思います。ぜひ、楽しんでみてください。
次回はいよいよ「ISO」についてのお話。おたのしみに。