エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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いま、バーチャルYoutuber(通称:Vtuber)関連のサービス&アプリが各社から続々とリリースされています。Vtuberとは、3Dキャラクター(バーチャルキャラクター)を使って動画や生放送の配信をする人のことです。2017年の末頃からネット上で話題になり、現在Vtuberの総数は5,000人を突破しています。
Vtuber人気は高まっていますが、一方で「どのようにしたらVtuberになれるかがわからない」「Vtuberになるのはなんとなく難しそう」といったイメージを抱いている方も多くいるのではないでしょうか。
そこで今回は、Vtuber向けスマホアプリ&サービス9つと、Vtuberになるまでのステップをご紹介していきます。
筆者の独断ではございますが、それぞれのアプリについて使用難易度を初心者向けから上級者向けの5段階で表しました。合わせてご参照ください!
まずはスマホ一台でアバター作成から配信までできるアプリケーションをご紹介します。どのアプリも直感的な操作と使いやすいインターフェイスが特徴で、特別な機材を用意しなくともスマホでアプリをダウンロードするだけでVtuberになれます。
最初にご紹介するのは、ドワンゴとS-courtが共同開発し2018年10月3日にリリースされたスマホアプリ『カスタムキャスト』です。スマホ一台でキャラクターのカスタマイズから動画配信まですべて完了できるので、簡単にVtuberデビューが可能です。
モデルがあらかじめ内蔵されていますが、顔のパーツやヘアスタイル、コスチュームやアクセサリーなど細かい部分までカスタマイズできるのが魅力です。また、スマホをシェイクすると美少女キャラクターをランダムに生成してくれる機能も搭載されています。新感覚のガチャのようでおもしろいですね。
フェイストラッキング機能はiPhone Xのみの対応ですが、スマホのインカメラを使用して自身の表情や顔の動きを3Dアバターに反映させられます。さらにAR対応もしており、キャラクターの背景をプリセットの背景でなく現実の環境にすることが可能です。
動画配信をするには、『カスタムキャスト』とは別に『nicocas(ニコキャス)』などの動画配信アプリをダウンロードする必要があります。『カスタムキャスト』と連携させ、生配信しましょう。ちなみに『nicocas』では、視聴者から配信者へ『ギフト』という名のアイテムが送られることがあり、これは換金が可能です。人気Vtuberになり、たくさんの『ギフト』をもらうのをモチベーションにしてもよいかもしれません。
対応デバイス | ・スマートフォン(iOS、Android) |
推奨環境 | ・iPhone X ※iPhone 8、Amdroidではフェイストラッキング機能やAR機能に非対応。音声認識によるトラッキングは全対応 |
費用 | ・無料 |
事前準備 | ・『カスタムキャスト』のダウンロード ・『nicocas』のダウンロード(iPhone / Android) |
できること | ・3Dキャラクターの作成 ・フェイストラッキング、音声認識 ・VR動画の作成 ・動画配信(『nicocas』との連携が必要) |
難易度 | 初心者向け←★★☆☆☆→上級者向け |
『カスタムキャスト』の公式ページで、アバターのカスタマイズ、配信準備方法から配信の様子まで、詳しいやり方が動画で解説されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
次にご紹介する『ホロライブ』も、スマホ一台で3Dアバターを動かし動画配信までできるアプリケーションです。
選べるキャラクターは2Dと3Dがあり、全4種類(女性キャラ3種、男性キャラ1種 ※男性キャラは2Dのみ)用意されています。
キャラクターカスタマイズの自由度は先ほどご紹介した『カスタムキャスト』の方が高いですが、髪の毛や瞳の色は自由に変更できます。直感的なアプリ操作ができる点でおすすめです。
スマホのインカメラと音声認識を使ったフェイストラッキング機能は、iPhone X以降の機種のみ対応しています。 iPhone X以前の機種は、目の開閉は自動、口の開閉は音声認識での対応です。またAndroidでは、目の開閉は自動かつ口の開閉は表情に合わせる仕様になっています。
配信するには、『ホロライブ』の他に動画配信アプリと連携が必要です。動画配信アプリには、『Youtube』や『nicocas』、『Mirrativ(ミラティヴ)』といったものがあります。
対応デバイス | ・スマートフォン(iOS、Android) |
推奨環境 | ・iPhone X ※iPhone X以外では目の開閉は自動、口の開閉はリップシンクで対応。 |
費用 | ・無料 |
事前準備 | ・『ホロライブ』のダウンロード ・動画配信アプリのダウンロード |
できること | ・3Dキャラクターの作成 ・フェイストラッキング、音声認識 ・VR動画の作成 ・動画配信(動画配信アプリとの連携が必要) |
難易度 | 初心者向け←★★☆☆☆→上級者向け |
『パペ文字』は、美少女キャラクターだけでなく、コミカルで個性的なキャラクターも多く取り揃えられたVtuber生成アプリです。こちらはiPhone X以降の機種のみ対応となります。
キャラクターは2Dと3Dの両方に対応しており、人型のキャラクターだけでなく、動物や個性的なキャラクター、黒目線、その他画像ライブラリから読み込んだ画像も使えます。顔だけでなく腕の動きもつけられるので、さまざま表現が考えられます。手軽に他人と被らない3Dキャラクターを使って動画配信をしたいと考えている人にオススメのアプリです。
なお、目や口の開閉や腕の動きはスマホのインカメラを通じてキャラクターに反映されます。目や口の動作認識は先述の『カスタムキャスト』や『ホロライブ』よりも優秀で、非常にリアルなVRキャラクターを生成できます。背景はプリセット背景から選べるほか、AR対応しているため現実世界を使うことも可能です。
配信にあたり、『パペ文字』の他に動画配信アプリをダウンロードしておく必要があります。
対応デバイス | ・iPhone X |
推奨環境 | ・iPhone X |
費用 | ・無料 |
事前準備 | ・『パペ文字』のダウンロード ・動画配信アプリのダウンロード |
できること | ・3Dキャラクターの作成 ・フェイストラッキング、音声認識 ・VR動画の作成 ・動画配信 |
難易度 | 初心者向け←★☆☆☆☆→上級者向け |
スマホも手軽だけれど、やはりPCを使って3Dモデルやモーションをもう少し作り込みたいと思う方もいるのではないでしょうか。ここからは、PC向けのVtuberアプリを6つご紹介します。
最初に、ブラウザ上でVR動画を作成しダウンロードできるアプリ『FaceVTuber』をご紹介します。
使い方はいたって簡単です。まず、「Start」ボタンを押すとWebカメラを通して上記画像で赤く囲んだ画面に、自分の姿が写ります。「Set」ボタンを押しフェイストラッキングされていることを確認したら準備は完了です。
次に「Rec(録画)」ボタンを押し、配信したい動画を作ります。動画を撮り終わったら「Stop」ボタンを押してください。録画した動画は自動的にダウンロードされます。
もともと内蔵されている3Dモデルは変更可能です。MMD形式(pmd,pmx)、FBX形式(fbx)、VRM形式(vrm)に対応しているので、自作のキャラクターをすでに持っている方は『FaceVtuber』にインポートすれば使用できます。キャラクターの背景は無地のグリーンとブルーから選ぶ仕様です。
配信するには、各動画配信サービスを使い先ほど作った動画をアップしてください。
対応デバイス | ・PC ・スマートフォン(iOS、Android) |
推奨環境 | ・Google Chrome推奨 |
費用 | ・無料 |
事前準備 | ・なし |
できること | ・フェイストラッキング、音声認識 ・VR動画の作成 |
難易度 | 初心者向け←★★☆☆☆→上級者向け |
『Hitogata』は、3Dキャラクターやモーションの作成ができるアプリです。
3Dキャラクターを別ソフトで作る必要がなく、内蔵されているキャラクターの目や髪の色を変えてカスタマイズが可能です。また、別ソフトで作ったFBX、VRM形式の自作3Dモデルを読み込むこともできます。
Webカメラを使うことでフェイストラッキングができるようになりますが、Webカメラなしでも音声認識でキャラクターの口をパクパクと動かせます。
動画作成にあたって、背景はプリセットの背景のほか、写真や動画も利用可能です。作った動画はダウンロードして、動画配信サービスにアップすることで配信できます。
対応デバイス | ・PC |
推奨環境 | ・Windows Vista以降のバージョン ※Mac非対応 |
費用 | ・無料 |
事前準備 | ・『Hitogata』のダウンロード |
・3Dキャラクターの作成 ・フェイストラッキング、音声認識 ・VR動画の作成 |
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難易度 | 初心者向け←★★★★☆→上級者向け |
『VRoid Studio』は、pixivが提供する3Dキャラクターの作成に特化したアプリケーションです。
特別な3Dモデリングの技術がなくても、誰でも無料で本格的な3Dモデルを作れます。顔のパーツやヘアスタイル、体型について、直感的な操作とレイヤーを利用したデザイン描画で細かいところまでカスタマイズできるのが魅力です。作成した3Dキャラクターは、VRM形式でエクスポートできます。なお、商用利用も可能です。
以下の記事は、『VRoid Studio』のダウンロード方法から使い方まで、実際に操作しながら解説した記事です。興味のある方はぜひお読みください。 3Dアバター作成アプリ『VRoid Studio』の使い方・つまずくポイントを徹底解説!初心者が実際に使ってみた感想付き Workship MAGAZINE
対応デバイス | ・PC |
推奨環境 | ・Windows7以降 ・MacOS 10以降 |
費用 | ・無料 |
事前準備 | ・『VRoid Studio』のダウンロード |
できること | ・3Dキャラクターの作成 |
難易度 | 初心者向け←★★☆☆☆→上級者向け |
『Vカツ』はゲームプラットフォーム『Steam』で配布されている、3Dキャラクターの作成に特化したアプリケーションです。『Vカツ』の最大の特徴は、女性キャラだけでなく、男性キャラや、ロボットなど人以外のキャラが作成できる点です。表情や顔のパーツ、ヘアスタイルのカスタマイズの自由度は非常に高く、衣装やアクセサリーなど装飾ツールも豊富です。また、背景はデフォルトで10種類入っていますが、画像を差し替えることもできます。
IVR SHOPで5,000円分のチケットを購入すれば、作った3Dキャラクターを『ニコニ立体』や『バーチャルキャスト(次の項目で解説します)』内で利用できるようになります。
デバイス | ・PC |
推奨環境 | ・Windows7以降 |
費用 | ・無料 ※『ニコニ立体』や『バーチャルキャスト』で利用するには5,000円 |
事前準備 | ・『Steam』のインストール ・『Vカツ』のダウンロード |
できること | ・3Dキャラクターの作成 |
難易度 | 初心者向け←★★☆☆☆→上級者向け |
『バーチャルキャスト』は、VR動画の配信に特化したアプリケーションです。VRヘッドセット『HTC Vive』や『ニコニコ生放送』との連携、配信ソフトである『Niconico Live Encoder』を準備する必要があります。
『バーチャルキャスト』では、VRヘッドセットを使って自身がVRスタジオ上で3Dキャラクターになりきって配信します。自分のスタジオにほかのキャラクターを招いたり、ほかの配信者のスタジオに遊びに行けたりします。なお、VRヘッドセットをお持ちでない方は配信を行えず、他の配信の視聴のみとなります。
配信方法は、まず『ニコニコ生放送』と連携設定し、バーチャルキャストを起動します。次に配信ソフトの『Niconico Live Encoder』を起動し『バーチャルキャスト』の画面キャプチャを配信設定します。その後ヘッドセットをつけて配信開始ボタンを押せば完了です。
対応デバイス | ・PC |
推奨環境 | ・Windows10以降 |
費用 | ・無料 |
事前準備 | ・VRデバイス『HTC Vive』 ・『バーチャルキャスト』のダウンロード ・「Niconico Live Encoder」などの配信ソフト |
できること | ・VR動画の配信 ・VR動画の視聴、コメント |
難易度 | 初心者向け←★★★★☆→上級者向け |
『cluster』は、VR動画の配信を支援するアプリケーションです。バーチャル空間のイベント会場など、3Dキャラクターが集まるための場所を作れます。バーチャルで「集まる」感覚を得られたり「盛り上がり」を共有できるために人気を集めています。
使用シーンの一例をあげると、企業のプレゼン会場があります。VR画面上のスクリーンにPDFや画像を投影できる機能や、視聴者のコメントを掲示板のようなところで共有する機能があるため、実際にプレゼン会場にいるのと変わりありません。
『cluster』には、ユーザーが自作の3Dアバターをアップロードできます。そのため、オリジナルアバターでのイベント主催、参加が可能です。
対応デバイス | ・PC |
推奨環境 | ・Windows10以降のバージョン ・MacOS 10以降のバージョン |
費用 | ・無料 ※有料チケットイベントに参加するばあい有料 |
事前準備 | ・『cluster』のダウンロード |
できること | ・VR動画の配信 ・VR動画の視聴、コメント |
難易度 | 初心者向け←★★★☆☆→上級者向け |
Vtuberになるには、3Dキャラクターの作成から配信まで、おもに4つのステップがあります。それでは順番に、Vtuberになるためのステップを解説していきます。
まず最初のステップは、画面に映る3Dキャラクターの作成です。キャラクター作成は、プリセットされている3Dモデルの顔パーツやヘアスタイルなどを自分好みにカスタマイズしていく方法が一般的です。カスタマイズの度合いは、使うアプリケーションによって異なります。アバター作成に特化したアプリケーションを使えば、より自分好みのアバターを作れるでしょう。
作った3Dキャラクターを別のアプリケーションで使うために、書き出し(エクスポート)や読み込み(インポート)といった作業が必要なこともあります。
次に、カメラや専用の機材で自分の顔の動きや表情を認識し、キャラクターに反映させます。これは「フェイストラッキング」と呼ばれていて、自分の動きに合わせてキャラクターがまばたきをしたり口をパクパクしたりして表情豊かに動くことが可能になりました。
また、iPhone Xから内蔵カメラにフェイストラッキング機能がつきました。そのため、iPhoneX以降の機種向けにVtuberに適したアプリが多数リリースされています。一方で、iPhoneX以前の機種やAndroidスマホでも、マイクを使った音声認識によって3Dキャラクターが人間と同じように話しているように見せるアプリもあります。
続いて、作成したキャラクターに動きをつけて動画を作りましょう。スマホのインカメラやWebカメラを使って、自分の姿を映し出しながらキャラクターに反映させる方法が一般的です。
またキャラクターの背景は、プリセット背景から選ぶ、写真や動画を使う、動画作成アプリケーションがAR対応のばあい現実世界の景色を使うなどの方法があります。
いよいよ動画配信です。作成した動画を生配信するパターンと、作り込んだ動画をアップするパターンがあります。動画配信には、『Youtube』や『ニコキャス』、『Mirrativ(ミラティヴ)』などの動画配信アプリケーションを使うことが多いです。
以上が、Vtuberになるための4つのステップでした。Vtuber向けの各アプリケーションを使って何ができるのか知っておき、できることに応じて使いわけたり組み合わせたりしてください。
今回は、スマホとPC向けのVtuberアプリケーションを9つご紹介しました。
VR動画の配信は、アプリやWebサービスを使うことで案外簡単にできるのです。
VR/AR市場規模は、全世界で2017年の140億ドルから2022年には2,087億ドルまで成長すると見込まれています(参考記事)。この先、一人ひとりが3Dアバターを持ち、VR空間でコミュニケーションをとるのがあたりまえの時代がくるかもしれません。
VR/ARに興味のある方はぜひ今のうちに、アプリやサービスを使ってVtuberへの一歩を踏み出してみてください。