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SEO対策で意外と知られていない落とし穴「カニバリゼーション」をご存知ですか?
カニバリゼーションとは、同サイト内の複数のページが、同じ言葉をSEOキーワードとして使用した際に「どのページを上位表示させるべきか」検索エンジンが判断できなくなり、いずれのページも検索上位に表示されなくなってしまう現象です。文字通り、同サイト内でキーワードを「共食い(cannibalization)」してしまっている状態ですね。
特に何千何万もの商品を販売するEコマースサイトや、定期的に多くの情報を発信するニュースサイト、ブログを頻繁に更新する企業サイトなどを運営しているばあい、このカニバリゼーションが知らず識らずの間に発生してしまうことがよくあります。
今回はカニバリゼーションの問題点を把握した上で、その見つけ方と対処方法をご紹介します。
同一サイト内で重複したコンテンツをつくり、カニバリゼーションが起こること自体は、Googleのペナルティ対象とはなりません。しかし検索エンジン上でのサイト品質とオーソリティを落とすため、それが原因で検索順位が著しく落ちてしまうことがあります。
やみくもにWebサイトのコンテンツを増やすのではなく、一つひとつのコンテンツを充実させることに力を注ぎましょう。
キーワードの重複するページがいくつもあるばあい、検索エンジンはどのページがより重要であり、ユーザーにとって価値のある情報なのか判断しづらくなってしまいます。
検索エンジンのアルゴリズムは、ユーザーの検索したキーワード(クエリ)により近く、関連性の高いものを表示する仕組みになっています。そのため、どの情報が重要かわからないサイトから複数のURLを引っ張るよりも、他サイトの記事をより確実に上位表示することが考えられるのです。
カニバリゼーションの起こっているページは「関連性の高いページ」として表示されるかもしれませんが、順位はあまり高くない傾向にあります。
カニバリゼーションが起こっているサイトに混乱するのは、検索エンジンだけではありません。ユーザーにとっても、自分の知りたい情報が色々なページに分散しているのは不便ですよね。そもそもSEO対策は、ユーザーに適切な価値を提供できなければ意味がありません。
低いUXは、主に想像力、アイディア、創造性の欠如から来ています。カニバリゼーションは、ユーザーにとっても有害なのです。
カニバリゼーションが起こるということは、検索エンジンがあなたのサイトURLを無意味にクロールし、本来上位表示したいページではないものがインデックスされてしまう恐れがあるということです。
小規模な個人ブログなどではあまり問題ないでしょうが、ビジネスとして運営されているECサイトなどでは致命的です。
他のウェブサイトから被リンクを獲得する「リンクビルディング」。SEO対策をするうえではかなり重要なポイントとなりますが、カニバリゼーションはこれも弱めてしまいます。
重複したコンテンツがいくつもあるばあい、被リンクが分散してしまいページを強くする機会を逃してしまうでしょう。
自分のサイトでカニバリゼーションが起きているかを確認する方法は、実はあまり難しくはありません。
以下で紹介する3つの方法を試してみましょう。
もし自サイトに「サイト内検索」の機能があるばあい、ターゲットとするSEOキーワードを入れてみてください。
もしキーワードに関連した記事がすでに存在するなら、そのキーワードで新しく記事を作るのは避けたほうが良いでしょう。
Googleの検索エンジンには、ウェブサイトを解析するためのコマンドがいくつかあることをご存知でしょうか。
たとえば「site:」の後にURLを入れると、サイトの中でインデックスされているページのみを表示してくれます。
そして「site:URL + “キーワード”」のように、「site:URL」のあとにキーワードやフレーズを入力すると、サイト内でキーワードが使われているページを表示できます。
もしあなたのサイトに似たようなページがいくつもあるとしたら、一度それらのページがユーザーニーズを満たせているかどうかを再考してみる必要があるでしょう。
SEO担当者御用達のGoogle Search Consoleを使うのも良いでしょう。方法は以下のとおり。
ここからはカニバリゼーションが起こっていたばあい、どのように対処すればよいかを解説します。
サイトのコンテンツ量やサイズによって、以下のメソッドを使い分けてみてください。
ベストなのは、ひとののキーワードに対してひとつの高品質なページを作ることでしょう。
インデックスされるページ数は減りますが、UXを考えると内容が充実したページを一つひとつ作るべきでしょう。
一つのページにリダイレクトされり仕組みをつくる方法もあります。
まずは、『SEMrush』や『Ahrefs』などのツールを使って、サイト内で特にオーソリティを持つページを見つけましょう。次に複数ページで書かれている情報を、オーソリティの高いページに集約します(記事統合)。
最後に、オーソリティの低いページにユーザーがアクセスすると、自動的に一番オーソリティの高いページにリダイレクトされるよう設定します。通常ではページそのものを消去してしまうと、SNSや検索などからアクセスがあったときには404エラーに飛んでしまうのですが、見せたいページのURLをリファラー制御することでリダイレクトできるようになります。
ユーザーにとっては一つのページで知りたい情報がすべて見つかるため、そのようなUX改善はGoogleにポジティブな印象を与えます。さらにリダイレクトされたURLは、そのオーソリティをメインのページに引き継ぐことになるため、オーソリティの強化にもつながります。
キーワードのカニバリゼーションに対する比較的手軽な対処法は、2つ以上のURLのどちらが最も適切であるかをGoogleに伝えるため、ページから別のページへの内部リンクを貼ることです。オーソリティが低いページから、より強力なURLへ内部リンクを追加しましょう。
逆にひとつの強力な「親記事」から、オーソリティの弱い「子記事」へ内部リンクを貼るのも効果的です(ただし、子記事は親記事の詳細を説明する内容である必要がある)。
この方法は、リダイレクトを制御できないクライアントのブログなどを管理するばあいに適しています。
CanonicalはHTMLの属性タグです。Google検索に複数の類似コンテンツがあるばあい、正式なURLを検索エンジン側に提案する「URLの正規化」の役割を果たします。
ただし、この方法は301リダイレクトとは異なり、その検索クエリに関連のあるURLにオーソリティが引き継がれないという欠点があります。
さらに、Canonicalの使用は検索エンジンに対する「提案」でしかないため、確実ではありません。
eコマースサイトでは「赤のスニーカー」「緑のスニーカー」「白のスニーカー」など似たようなキーワードを複数の商品説明に使うことがあるため、カニバリゼーションが起こりやすい傾向にあります。
ファッション関連の商品を扱うサイトは「色の違いだけで形は一緒」ということがあるため、なおさらでしょう。
ここでは、Canonicalタグが役に立ちます。
たとえば同じスニーカーでも赤色をメインのページにしたいならば、すべてのページに赤いスニーカーのURLを参照するタグを入れます。これにより、赤のスニーカーがこの製品のメインページであることをGoogleに認識させられるのです。
またすべてのページをインデックスするのではなく、カテゴリーページだけをインデックスさせてカニバリゼーションを防ぐ方法もあります。
インデックスさせたくないページには、”no-index”タグを使いましょう。このタグが入ったページを検索エンジンは追跡しないので、カテゴリーをうまくラインクインさせることにエネルギーを使えるでしょう。
カニバリゼーションはあまり知られていないからこそ、知らず知らずのうちにサイトのオーソリティに影響を与えてしまう恐れがあります。
自分のサイトでカニバリゼーションが起こっていないかを確認し、適切に対処しましょう。
(原文:Sergio Arboledas 翻訳:Klara 編集:じきるう)
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