こんにちは! Workship MAGAZINE編集部のゆーみんです。

いきなりですが皆さん、新しいコンテンツを制作することばかりに力を入れていませんか?

コンテンツマーケティングにおいて、質の高い記事をイチから生み出すことはもちろん大切です。しかし既存のコンテンツを継続的に「リライト(書き直し/書き加え)」することで、より効率的にSEOで成果を出すことができます。

今回は約1年、Workship MAGAZINEの既存記事のリライトをやり続けてきた私が、

  • リライトするべき記事の見つけ方
  • 無料のSEOツールを使ったリライト方法

を具体的にお伝えいたします。

コンテンツはどうやったら評価される?

Googleが検索順位を決める基準は非公開となっていますが、200以上にのぼると言われています

情報量や被リンクの多さ、ドメインパワーの強さなどが有名ですが、私自身がとくにリライトの際に意識していることは「オリジナリティ」と「ユーザビリティ」です。

オリジナリティ

2019年9月にGoogleが「1次情報が掲載された記事」を優先するアルゴリズム変更を発表しました。つまり「その記事でなければ知り得ない1次情報」を提供する記事が高く評価されるようになったのです。

また1次情報はあとから書かれた競合記事には真似できない(1次情報になり得ない)ため、アルゴリズム変更に惑わされない強い記事を作れます。

ユーザビリティ

たとえば堅苦しい文字ばかりの記事と、図解や見出し分けがきちんとされた記事なら、どちらの方が読みやすいでしょうか? ユーザビリティを意識した記事を作ることで、ユーザーの直帰率・離脱率を下げ、平均滞在時間をあげることに繋がります

SEMrushが2017年に行った調査では、Googleの検索ランキング要因として第2位に「平均滞在時間」、第4位に「直帰率」が挙げられています。ユーザビリティを上げることで、これらの数値を改善できるのです。

では、具体的にどのような記事であればオリジナリティやユーザビリティが高いと評価されるのでしょうか。ここでは、Workship MAGAZINEで実際に行ったリライト例を2つご紹介します。

Workship MAGAZINEで実際に行ったリライト事例

コワーキングスペースまとめ

上の記事は、東京都内にあるコワーキングスペースを紹介した記事です。

以前は東京都内にあるコワーキングスペースの情報を網羅的にまとめただけでしたが、リライトで以下の項目を変更しました。

  • コワーキングスペースを取材したレポートへの内部リンク十数記事分を追記
  • 住所/電話番号/アクセス/営業時間/ドロップインの有無などを表にして追記

このように「実際に行ったからこそ分かる情報」を提供しオリジナリティを上げ、ユーザーが求めていそうな情報を表にして見やすくまとめることでユーザビリティの向上に努めました。

ラズパイ比較

上の記事では、リライトの際に各Raspberry Piのスペックや価格などを1つの表にまとめました。

一目で各Raspberry Piを比較できる競合記事がなかったため、このリライトを行いました。その結果、「ラズパイ できること」での検索順位を4→2位に上げることができました。

オリジナリティにはこれといった正解がありません。「ユーザーが求めている/あったら便利な情報はなんだろう?」と模索し続け、その記事だからこそ提供できる情報をぜひ追記してみてください。

リライトの手順

ここからは、具体的なリライトの手順をご紹介します。

1. リライトする記事を選ぶ

リライトする記事を選ぶ基準はさまざまですが、ここでは

  • 検索ボリュームが月間100件以上のキーワード
  • そのキーワードでの検索順位が現状11〜30位(2〜3ページ目)

のものをおすすめします。

検索ボリュームは、無料SEOツールである『Ubersuggest』で簡単に調べられます。

Ubersuggest

キーワードを入力すると、検索ボリュームをグラフ付きで確認できます。

検索ボリュームが100未満の記事は、効果が測定しづらく需要もそれほどないため、リライトする記事の検索ボリュームは基本的に月間100件以上が望ましいです。

検索結果はGoogle Search Consoleで確認できます。

Search Console

Google Search Consoleはデータを表示するのに2, 3日かかるので、最新の順位を知りたい場合は実際に検索して目視するのがよいでしょう。

Google Chromをシークレットモード(Shift + command or ctrl + N)にしてキーワードを検索すれば、パーソナライズされた検索の影響をあまり受けない検索順位が分かります。

30位より下の記事はそもそもGoogleからの評価があまり高くないので、ランキングを伸ばすには大きな労力が必要となります。一方で、すでに1ページ目の検索上位にある記事は、現状のままでもGoogleに高い評価を受けているので、手を加えないほうが良い場合も多いです(どうしても1位を取りたい場合は除く)。

対して11〜30位、つまり検索結果の2,3ページ目の記事はGoogleから一定の評価を受けているものの、上位記事に劣る「何か」があるから1ページ目に表示されません。逆にいうと、その劣る部分見つけてリライトすれば、ランキング上位にいく余地があるのです。

2. リライトする記事を分析し方針を決める

リライトする記事を決めたら、Google Search Consoleを使って記事公開後の情報を集めましょう。

「検索結果」→「+新規」→「ページ」で記事のURLを入力すると、サイトの掲載結果に関する指標が表示されます。

その中でも、リライトの際に注目してほしい項目は

  • クエリ
  • 検索順位
  • CTR

の3つです。

クエリを元にしたリライト方針

Search Console クエリ

クエリとは、その記事に検索からたどり着いたユーザーが使った検索ワードを指します。つまり「クエリ=ユーザーの求めている情報」です。

したがってコンテンツ内にクエリに関連する内容が少ない場合は、それに関する言及を足してリライトを行いましょう。目安として、クエリに含まれるキーワードを本文中にそれぞれ5〜10個程度入れるのが望ましいです。

常に狙ったキーワードでユーザーが流入するとは限らないので、記事の公開後にクエリを確認&修正を繰り返すことが大切です。

検索順位とCTRを元にしたリライト方針

以下はInternet Marketing Ninjasが2017年に公開した、検索順位とCTRの関係を表したグラフです。SEOの世界ではかなり有名な調査結果ですね。

CTRと検索順位の関係

▲出典:Internet Marketing Ninjas

この調査結果が完全に正しいとは言い切れませんが、参考値にはなります。

このグラフの数値と比較して、検索順位とCTR(クリック率)を調査することで、既存記事は大きく以下の4種類に分けられます。

  • 検索順位 高/CTR 高 記事
  • 検索順位 高/CTR 低 記事
  • 検索順位 低/CTR 高 記事
  • 検索順位 低/CTR 低 記事

それぞれのリライト方針を詳しく解説します。

【検索順位 高/CTR 高 記事の場合】

検索順位 高/CTR 高

良記事。基本的にリライトの必要はないでしょう。

ただし ”季節要因” がある記事は、時期を逆算してリライトを行ってください。詳しくは後ほど説明します。

【検索順位 高/CTR 低 記事の場合】

検索順位 高/CTR 低

タイトルもしくはディスクリプション(検索結果に掲載される概要欄)の改善をしましょう。

コンテンツ自体はGoogleに評価されていますが、タイトルやディスクリプションが魅力的でないためCTRが低くなってしまいます。

このタイプの記事はタイトルとディスクリプションをリライトするだけでも成果を上げられる可能性があるため、積極的にリライトしましょう。

【検索順位 低/CTR 高 記事の場合】

検索順位 低/CTR 高

CTRは高いため、タイトルとディスクリプションは興味を引くものであることがわかります。一方で実際のコンテンツが伴っていないため、Googleの検索順位が低いと考えられます。

コンテンツを拡充することで、掲載順位を上げられる余地があります。

【検索順位 低/CTR 低 記事の場合】

検索順位 低/CTR 低

検索順位もCTRも低い場合は、全てに改善余地があることを意味します。新記事作成なみの労力やコストがかかるのでリライトには不向きです。

それぞれのリライトの優先順位をまとめると、以下のようになります。ぜひ参考にしてみてください!

リライト優先順位

3. 記事をリライトする

ここからは具体的なリライト方法の一例をご紹介します。

タイトルの左側に記事のキーワードを入れる

検索画面におけるアイトラッキング

▲出典:irep

Yahoo!とGoogleどちらの検索画面でも、左上を起点として目線の移動が行われています。

したがって「あなたが探している情報はこのサイトの中にありますよ」と瞬間的に伝えるためには、記事のキーワードを左に寄せるのが基本です。

インターネット上での目線に関する詳しい記事は、以下をご覧ください。

タイトルを30字以内にする

Google検索結果 タイトル

デバイスにもよりますが、おおよそ30字を超えた文字は検索画面で「…」と表示されてしまいます。タイトルは30字以内に(少なくとも重要な箇所が30字以内にはいるように)するのがおすすめです。

Google検索結果に表示されるタイトルは「文字数」ではなく「固定幅」です。詳しくは以下の記事をご覧ください。

ディスクリプションにキーワードを加える

ディスクリプションは、Googleの判断要素には含まれていないとされるため、検索順位への影響は大きくありません。しかし、CTRには影響します。

ディスクリプション内にキーワードを入れると、ユーザーが検索したときにそのワードが太く表示されるので、ユーザーから注目される可能性が高くなります。

以下は「コワーキングスペース 東京」と入力したときの検索結果です。

Google検索結果 ディスクリプション

上記のディスクリプションでは「コワーキングスペース 東京」だけでなく、「都内」「おすすめ」「ドロップイン」「個室」「価格」といったキーワードも意図的に入れています。

これらはUbersuggestのキーワードアイデアで検出されたキーワードです。

Ubersuggest キーワードアイデア

キーワードアイデアは、サジェストキーワードを検索ボリューム順に並べてくれる機能です。表示されたキーワードをディスクリプションに入れれば、ユーザーの目に止まる確率が上がるでしょう。

なおUbersuggestには、検索ボリューム調査やキーワードアイデア以外にもSEOに役立つさまざまなサービスが搭載されています。「Ubersuggestの使い方をもっと詳しく知りたい!」という方は以下の記事を参考にしてみてください。

ディスクリプションは120字以内に重要な情報を入れる

Google ディスクリプション120字

タイトルと同じく、検索画面においてディスクリプションは約120字を越えると「…」と表示されます。おおむね120字以内であれば表示されるため、重要箇所は120字以内に入るように気をつけましょう。

検索ランキング1位〜10位の競合と比べて足りない内容を補完する

11位以降に表示されているのは、上位記事と比べてなにか足りない要素があるからです。

検索ランキング1位〜10位の記事を分析し、足りない要素をリライトで補完しましょう。

各記事の「見出し」を参考にリライト方針を決めると効率良くすすめられます。

ユーザーの検索意図&インサイトをクエリから再考して、必要な内容を補完する

Google Search Consoleのクエリを確認し、ユーザーの検索意図を把握しましょう。その際にユーザーのインサイト(隠れたニーズ)まで深掘るとよいでしょう。

たとえば「ドリル 通販」と検索するユーザーの検索意図は「ドリルを買いたいから」です。

しかし、そもそもなぜドリルが欲しいのでしょうか。それは「ドリルを使って穴を開けたい」からでしょう。したがって「穴を開けたい」というのがユーザーのインサイトです。

クエリで検索意図を確認して、それをもとにユーザーのインサイトを推察し、それにあったリライトを行えばコンテンツの質はより高まるでしょう。

季節系キーワードを繁忙期に上位表示させる方法

季節系キーワードとは、「クリスマス」「お正月」「入学式」「夏休み」など、時期によって検索ボリュームが大きく変動するものを指します。

季節のキーワードを含む記事は、ピークの3ヶ月前からリライトを始めるのがベストです。なぜならユーザーがある行事への関心を持ち始めるのが、おおむね3ヶ月前だからです。

Google トレンド クリスマス

たとえば「クリスマス プレゼント」で上位表示を狙う場合、12月に最も検索されますが、9月ごろから徐々に検索ニーズが高まってくるため、9月にはリライトを済ませておきましょう。

季節系キーワードを狙う際は、いかに計画的にリライトを始めるかが肝になります。

記事のリライトでやってはいけないこと

キーワードを乱用する

キーワードを記事に詰め込みすぎると、ユーザーにとって読みづらい文章となってしまいます。

また検索順位を上げることのみを目的とした行為は、Googleのガイドラインに抵触する恐れもあります。その場合、検索順位が急落したり、そもそも検索結果に表示されなくなるといったペナルティがあるので気をつけてください。

繰り返しになりますが、大事なのは「オリジナリティ」と「ユーザビリティ」です。キーワードなどのテクニックを使うこと自体は問題ありませんが、それに寄りすぎると本質を見失う可能性があります。

キーワードを欲張る

キーワード 複数追い

こちらの記事はもともと「筆 フォント」のキーワードで上位にいたのですが、リライトの際に「漢字」の文言を追記しました。その結果、キーワードが分散してしまい「筆」や「和」などでの検索順位が落ち込んでしまいました。

二兎を追う者は一兎をも得ませんね。キーワードの欲張りすぎには十分気をつけましょう。

基本は「1記事1キーワード」です。

おわりに

リライトについての知識は深まりましたか?

今回ご紹介したリライト方法は、私たちが行っているもののほんの一部です。

トライアンドエラーをどんどん繰り返して、コンテンツをより良いものにしていってください!

なお現在、Workship MAGAZINE運営元の株式会社GIGでは、Webメディア/オウンドメディアを運用したい企業さま向けに【コンテンツ制作・運用体制立ち上げ支援研修】を提供しています。

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(執筆:木村 優美 編集:内田一良@じきるう)

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