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ノーリング(knolling)写真を撮影する5つのコツ。並べて、俯瞰で、超オシャレ!

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「ノーリング(knolling)」と呼ばれる写真スタイルは、約30年前から使われている構図です。フラットレイ撮影の一種で、アイテムを規則正しく整然と配置し、上から俯瞰で撮影した写真スタイルのことです。誰でも一度は目にしたことがあるでしょう。

アートとして公開するもよし、Webサイトのキービジュアルに使うもよしのノーリング(knolling)写真を、みなさんも撮影してみたくはありませんか?

本記事では、ノーリング写真を撮影するコツや、参考にしたい実例をご紹介します。

ノーリング(knolling)写真とは?

平らでシンプルな背景にアイテムを整然と並べ、それを90度真上から撮影をしたものが「ノーリング」写真です。

バランスの取れたシンメトリーな美的感覚が魅力的で、ひとつの写真内で複数のアイテムを一度に確認できます。

ノーリング(knolling)写真を撮影する5つのコツ

1. カラースキームを決める

まずは、核となる色を2〜3つ選びましょう。こうすることで、全体的に統一感のある写真を撮影できます。背景は白や黒など控えめなものを選び、アイテムのカラーを引き立てましょう。または木製のカウンタートップやコンクリートのフロア、地面や舗装路など、テクスチャーの面白いものを背景に活用してもよいでしょう。

アイテムの選択も重要です。どんなアイテムを選び、どう組み合わせてディスプレイするかで、写真全体が発信するメッセージも変化してきます。

日曜日のランチで食べたコーヒー、果物、チーズやベーグルから、中古ショップで集めてきたアイテムを撮影するなど、アイテムの選び方はさまざまです。大切なのは、単にアイテムを並べるだけでなく、そのことによってどんなメッセージを発信したいのか、ということです。

2. ホワイトスペースを活用する

ノーリング写真を撮影する際は、複数のアイテムの中からひとつ、中心となるものを選びます。大きなコーヒーポットでも、カラフルなバター容器でも、何でも構いません。

おすすめは、一番大きなアイテムや、中心に設置されているものに視線が集まるよう配置することです。こうすることで、写真の全体の方向性やメッセージが決まります。

しかし、写真の方向性を決定づけるのは、アイテムでだけではありません。ホワイトスペースを効果的に使用することで、より説得力のあるメッセージを伝えられることがあります。

3. 構図は「奇数の法則」を意識する

写真の構図を考える際は「奇数の法則(Rule of Odds)」を意識しましょう。奇数を使用して構図を考えることで、写真により深みが出ます。

まず、メッセージの中心となる対象を決定します。その中心となるアイテムとバランスを取るために、上下左右に他のアイテムを付け足すのです。中心となるアイテムの焦点を合わせ、左右対称にアイテムを配置すると、視覚的に美しい写真に仕上がります。(「中心の1つのもの」+「その周りの対(×2)となるもの 」の組み合わせのため、奇数の法則と言われるのです)

4. 自然光を使用する

ノーリング写真の撮影には、柔らかい自然光がおすすめです。強すぎる照明を使用すると、写真は明るくなりますが、微妙なニュアンスが消えてしまいます。スタジオ照明を使用する際は、編集の際に色味や明るさを調整しましょう。

とくに朝の柔らかい自然光はおすすめです。曇りの日も、柔らかくニュートラルな写真を撮影できます。

5. 写真を編集する

撮影のあとは、編集作業を行います。細部をよりドラマチックに見せるために、フィルターを使うのがよいでしょう。

特定の色合いを強調したり、背景色そのものを変えてしまうことも可能です。まずは写真の明度をあげ、コントラストと色合いを調整します。

「その写真で何を伝えたいのか」というメッセージを意識して編集しましょう。

ノーリング(knolling)写真の11の事例

ノーリング写真とその魅力について、詳しく理解できましたか。アイテムの美しさと魅力を伝えるノーリング写真は、まさにアートであるとも言えるでしょう。

以下、ノーリング写真の素敵な事例を11個ご紹介します。

1. Strat Knolling By Electricized.Com

エレキギターのパーツを取り除き、その部品をひとつひとつ並べて一枚のノーリング写真に納めています。

2. 90 Degrees By Minimallyminimal.Com

医療用具をノーリングスタイルで撮影した作品です。ホワイトの背景にアイテムが配置され、それぞれのオブジェクトの美しさが引き立つ仕上がりとなっています。

3. Knolling Photography

カメラを中心としたガジェット類のノーリング写真。いまにも出かけたくなるワクワク感を演出しています。

4. The Art Of Clean Up By Geri Born

スイスの芸術家によって書かれた、掃除に関する本のブックカバーです。日常的なアイテムの美しさを引き出しています。

5. Herbs By Tobias Bergdahl

上から撮影する植物の写真は非常に美しいものです。特にハーブはおすすめです。

6. Classic Clothes

クラシックなコーディネートをそのままノーリング写真に。落ち着いたトーンに統一された小物と背景が赤のギンガムチェックシャツを引き立てています。

7. Carry-On Essentials By Jeff Sheldon

ノルウェー旅行に持っていくアイテムを美しく見せた事例です。アイテムのサイズに合わせ、丁寧に配置が考え抜かれています。

8. Apple Store by IFun.De

この写真もノーリングスタイルのひとつと言えるでしょう。オブジェクト一つひとつの美しさを見事に引き出しています。

9. What’s In My Bag By Stuart

カバンの中身を魅力的に撮影した事例で、バランスのとれた色使いが魅力です。

10. Neatly Organized Shot By David Weir

自身の持ち物を丁寧に並べて撮影しています。整理整頓されたナチュラルなデザインが魅力です。

11. Sandwich Food Design Knoll By Nicholas Aufiero

食べ物は、日常の美しさを表現するためによく使われる題材です。見た目にも美しく、思わず食べたくなってしまいますね。

まとめ

ノーリング(knolling)スタイルの写真の魅力は、メッセージを伝えるために計算されたアイテムの配置です。食べ物やスーツケースの中身のような日常のアイテムも、並べかた次第で非常に魅力的に演出できます。みなさんもぜひノーリングスタイルに挑戦してみましょう。

(翻訳:Sugita Mariko)

 

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