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フリーランス、意識しないと怠けちゃう問題。

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みなさまこんにちは、フリーライターの少年Bです。

わたしは、いまとっても強く思っていることがあります。それは……

就職した~い!

なんでなんで? フリーランスとして活動できてるんですよね? フリーランスのほうが自由でいいじゃないですか。

そういうこともよく言われるのですが、個人的にはフリーランスってデメリットも多いなと思っています。

この連載では、ゆるゆるフリーライターのだめだめな悩みごとを書かせていただこうと思います。よろしくお願いいたします。

少年B
少年B

たのしいことからふざけたことまで書くゆるゆるフリーライター。文章を書くのが得意ですが、食べることと寝ることはもっと得意です。(twitter:@raira21

仕事スイッチを入れるのは自分

前回の記事でも書いたんですが、フリーランスの仕事は「やるもやらないも自由」なわけです。つまり、仕事モードの切り替えスイッチは自分の手に委ねられています。

たとえば会社員なら、朝起きて→着替えて→食事をして→出勤して……といったルーティーンがあります。プライベートでいやなことがあったけど、会社に着いたら「あ〜!もう!仕事仕事!」と気持ちを切り替えられたり、仕事が終わってネクタイをゆるめた瞬間にオフに切り替わったり、という経験はみなさまあるかと思います。

いまはリモートワークなんかもありますが、基本的に会社員は「業務時間中は拘束される」ものですよね。フリーランスはそれがありません。「あー、もう休憩終わりか……!だるいけどやるかぁ」なんてことはないし、買い物に行くのも、お昼寝をするのも自由です。自発的に自分でスイッチを入れなくてはならない。これは実にむずかしいことです。

フリーランスの友人から聞いた話ですが、彼は毎朝、かならず決まった時間に30分散歩をするそうです。そして、帰ってきたらそのまま即パソコンに向かい、仕事を始めるんですって。つまり、これが彼にとっての「出勤」なわけですね。毎日の行動を自分でルーティーン化して、強制的にスイッチを入れているわけです。

わたしだったら「今日は寒いからやめよう」とか「雨が降ってるからやだ」とか考えちゃうなぁと思うんですが、稼げないのはそういうところなんでしょう、たぶん。

稼げないフリーライターの特徴3つ

わたしのようなゆるゆるなフリーライターにはいくつか特徴があります。今回は3つご紹介しましょう。

まずひとつめは「余裕を見すぎる」こと。フリーランスにとって、締め切りは絶対です。約束を守れないフリーランスが、クライアントからの信頼を得られるわけがありません。しかし、「なんとしてでも締め切りに間に合わせる」を優先させた結果、3日で書ける記事に1週間の納期を見込む……なんてことが、昨年はよくありました。ここまでわたしの文章を読んでいただいたかたは「締め切りまで1週間あっても、どうせ最初の4日は遊んじゃうんでしょ」とお気づきかと思います。

次に「仕事を入れない」こと。これは自分ができる仕事量を理解していなかったり、そのときによって書ける分量にムラがあるのが原因なのですが、締め切りを恐れるあまり、あらかじめ「その時期はいそがしいので……」と断ってしまったり、締め切りを先に先に設定してしまいがちでした。どうせ余裕があっても遊んじゃうなら、ちょっと多めに仕事を入れればよかったなぁと反省しています。これも「強制的にスイッチを入れる」の一環ですよね。

最後は「やる気になるまで時間がかかる」こと。これに尽きます。だらだらTwitterをやって、動画を見て、ちょっとだけ文章を書いて、またTwitter。本気になるのは締め切りの2日前から。本気でやればなんとかなるのをわかっているだけにたちが悪い。この怠惰な性格、ほんとなんとかなりませんかね。

自分で書いてても思うのですが、「そりゃあ稼げるわけがないよね!」ってなりますよね。この3つはリンクしていて、締め切りが心配で「余裕を見すぎる」から「仕事を入れず」、結果「やる気になるまで時間がかかる」わけです。上流から対処をしておかないと、根本的な解決はむずかしいので、今年はちょっとだけきつめのスケジュールでがんばってみようかなぁ……と思います。

会社を利用すればいい

フリーランスで稼ぐための方法は、よほど高単価の案件を多数抱えていない限りは「短い時間で集中して数を仕上げる」ことになるんじゃないかなと思います。まぁ、言うのはかんたんなんですけどね。

これ、ひとつ思うのが「じゃあ副業じゃだめなの?」ってことです。「本業がいそがしくて副業の時間が取れない……だからフリーランスになりたいんです!」って意見をたまに聞くんですが、ひとつの記事あたりの時間をかけてられないの、だいたいのフリーランスもそうだと思いますよ。だって稼げないもの。逆に本業でしっかりと収益の柱があれば、安心して副業で月に2~3本の取材記事は書けると思いますよ。

あと、「もっと本数を書いてスキルアップしたいんです!」って声もたまに聞くんですが、会社を利用して文章を書くこともできます。たとえば社内報だって、立派な文章の仕事ですよね。読者の対象を絞り込んで、テーマを決めて、反響もいちばんに分かるじゃないですか。あえて会社を辞めてイチから勉強するよりも、会社にいて、お給料をもらいながら文章の勉強ができるの、すごくよくないですか。

わたしの場合は、前職の工務店勤務時代に始めた趣味のブログがきっかけでライターになったわけですが、じつはブログ開設前にも会社で文章を書くことがありました。中小工務店で社員が少なかったので、2ヶ月に1度ポスティングで配るチラシの中に自分の連載コーナーがあったんです。比較的高齢のお客さまが多かったので、温泉の記事を書いていました。当時はやりたくて書いていたわけじゃなくて、面倒くさい仕事が増えたなぁと思っていたんですが、結果的にいまの仕事に繋がっていたな、と思います。

まとめ

フリーランスって、気楽に自分のペースで仕事ができるよなぁ、と思われがちですが、実際にそんな感じでゆるゆるやってきたところ、「稼げない」という比較的シャレにならない結果がついてきました。意外とみんな、しっかりガツガツ働いてるんですよね……フリーランス仲間のみんな、えらすぎです。

ということで、今回のまとめは「フリーランスになりたいあなた、無理に会社を辞めなくてもできることはあるよ!」ということにさせてください。まずは会社を利用して、副業として少しずつ始めてみたらどうでしょうか。取らなくてもいいリスクは、そのまま寝かせておいていいのです。

ああ、就職した〜い!

(執筆:少年B 編集:はつこ イラスト:内田一良@じきるう)

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