エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年3月末に予定されていた新型iPhone発表イベントが中止となりました。そんな不遇の新型iPhoneの呼称について、さまざまな憶測が飛び交っています。はたして「iPhone SE」なのか「iPhone 9」なのか……。
ところで、Appleは「iPhone 9」を飛ばして「iPhone Ⅹ」を発表しました。そしてWindowsにも「Windows 9」はありません。こうした「9飛ばし」は、偶然なのでしょうか?
今回は、数字が持つ特性に注目。それぞれの数字が人の心理に与える影響について解説します。
ドイツの神学者であるサン・ヴィクトルのフーゴーは、数字について以下のように説明しています。
「10は ”信仰の誠実さ” をあらわし、10の前にある9は ”完全性の欠如” を、11は ”計り知れない逸脱” をあらわす」
私たち人間は、個々の数字に特定の意味を結びつけているということが、ウェスタンオンタリオ大学の神経科学者であるダニエル・アンサリ氏の研究をはじめ、数多くの研究で明らかになっています。
数字は、宗教や文化、信仰と強い結びつきを持っているのです。
『Alex through the Looking Glass』の著者であるアレックス・ベロス氏は、人が数字をどのような意味と関連付けて考えているかを探るため、3万人以上に調査を行いました。
以下はその結果導きだされた、数字の1、2、3の印象です。
アムステルダム大学のマリスカ・ミリコウスキ氏の調査では、人は小さな奇数を見ると興奮し、大きな偶数を見ると落ち着くことが分かっています。
偶数が落ち着くというのは、なんとなく分かる気がしますよね。
KFCの代表的な料理であるフライドチキンのオリジナルレシピには、11種類の秘密のハーブとスパイスが使われています。
前述のフーゴー氏によると、11があらわすのは「計り知れない逸脱」。10種類の秘密の材料、といわれてもあまり神秘的な印象は受けませんが、数字がひとつ増えて11になるだけで、なんとなく神秘的な印象になります。
マリスカ氏も11には、人を興奮させる力があると指摘していますね。
英語圏において、マーケティングや営業に携わる人は99という数字を戦略に組み込んで活用してきました。$200や$2000のかわりに、$199や$1999がいたるところで使われています。
いま、同様の傾向が5にも見られます。5は99に比べると小さい数字ですが、自己完結型で重要そうなイメージを与え、広く普及しています。
インドのNetflixの初月の料金は、たった5ルピー(約7円)。画面には「100%のエンターテイメント。最初の30日を5ルピーで」という文章が書かれています。画面上の数字の並びに注目すると、100、5、30という3種類の数字が、巧みに使われていることが分かります。
100という数字は、ユーザーにインパクトを与える迫力のある数字として使用されています。また30日は1ヶ月と同義ですが、あえて30という数字を採用していますね。
これが仮に「無限のエンターテイメント。最初の1ヶ月を5ルピーで」だったとしたら、数字によって演出されていた魅力が失われてしまいます。
10の倍数は、メッセージを簡単に伝達したいときに有効です。
「Fortune 500」「Global 500」「40 under 40」「Future 50」などなど、10の倍数を使っている例は数えきれません。
インドのGoogle Play ストアの映画の価格も、10の倍数をうまく活用しています。
基本的には、
といったイメージになりますが、小さな奇数はさらに神秘的な力を感じさせるものもあります。「マジック3」「ラッキー7」「アンラッキー13」などがその例です。
こうした性質を理解していると、世界的に有名なビジネス書である『7つの習慣』が、なぜ人をひきつけるのか分かりますね。
一方でiPhone 9やWindows 9が(いまのところ)発表されていないのは、9という数字の不完全なイメージが関係しているのかもしれません。
私たちの生活に溢れている数字ですが、だからこそ特徴を理解することで、プロダクトの印象をある程度操作できるかもしれないのです。
(執筆:Ajayraj 翻訳:Nakajima Asuka 編集:Sato Mizuki)
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