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2020年1月16日よりWindows Updateにて正式版がリリースされて以降、Windows10のPCに標準インストールされるようになったChromium(クロミウム)版のMicrosoft Edge。Google社がオープンソースとして公開しているChromiumと呼ばれるエンジンを搭載したことにより、画面デザインやアイコンなどが大幅に変更されました。
これまでMicrosoft Edgeを利用していた方にとっては、これまでのEdgeと何が変わったのか気になる方も多いのではないでしょうか。またGoogle Chromeからの乗り換えを検討している方には、両者の相違点や利点についても把握しておきたいですよね。
そこで今回はChromiumを搭載した新しいEdgeの特徴やGoogle Chromeとの比較について詳細に解説していきます。
目次
ブラウザとはWebサイトを閲覧するときに使用するソフトのこと。現在あなたがこのページを見るために使っているソフトこそがブラウザです。
ブラウザによってそれぞれ見た目や機能が異なりますが、それはブラウザ毎に違うエンジンが搭載されているから。エンジンとは、Webページの見た目を描写するのに用いられるもので、レンダリングエンジンとも呼ばれます。Microsoft社はこの搭載エンジンが異なるブラウザをこれまでに何度もリリースしてきました。
まずはこれまでにどんなブラウザがWindowsの純正になっていたのかご紹介します。
1995年にWindows95と同時にリリースされたのがInternet Explorer。現在でもWindowsにインストールされています。リリース当時は機能が成熟しておらず、1996年に公開されたIE3でCSS1に一部対応、1997年のIE4でHTML4.0に一部対応、CSS1に完全対応しました。
当時はNetscape Navigator VS Internet Explorerによるブラウザ戦争が勃発し、シェア争いが行われていたことも。この頃からインターネットに触れている方にとっては、懐かしく感じられることでしょう。
結末としては2000年頃にInternet Explorerがブラウザ市場のシェア9割を占めたことにより、Netscapeに勝利しました。
2015年にリリースされたWebブラウザがMicrosoft Edge。リリース当初はSpartanという名称でした。
このMicrosoft Edgeから本格的にOSの垣根を越えた普及が始まり、macOS、Androidにもインストールが可能となっています。
ページ表示速度の向上やUIの操作性など、機能面においてInternet Explorerより進化しているものの、Internet Explorerの普及率に勝ることができず、そこまで普及しませんでした。実際、2021年現在でも日本国内のブラウザシェアは1位のGoogle Chromeに次いで2位がInternet Explorerとなっています。
その背景には、Internet Explorerのみに対応していた古い技術があります。特定の専用ソフトを使用するときに、Internet Explorerを使わざるを得ないという状況が続いていたのです。
上述したWebページの見た目を描写するエンジンが、これまでMicrosoft社が独自に開発していた「Edge HTML」から、Google Chromeで利用されている「Chromium」ベースに載せ替えられたブラウザです。
Chromium版Edgeは、ソフトの機能などが記載されたソースプログラムを一定の条件のもとで利用・閲覧・修正できるようにした、オープンソースに基づいたソフト。これがWindowsの標準ブラウザに搭載されたことは、ブラウザの歴史において大きな転換と言われています。
Chromiumエンジンを搭載したことにより、使い勝手が向上したと言われているChromium版Edge。しかしこれまでのEdgeと比べ、どの様な恩恵があるのでしょうか。
Chromium版Edgeでは、これまでのEdge向けに提供されていた拡張機能だけでなく、Chromeウェブストアで配信されている拡張機能が利用できます。
こちらのページで紹介している拡張機能も、もちろんChromium版Edgeで利用可能です。
Chromium版EdgeとChromeはどこが違う?Chromeからの乗り換えはアリなのか
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Google Chromeの利点として、比較的シンプルな操作で扱えるため、PCが得意ではない方でも直感的な操作ができる点が挙げられます。
Chromium版Edgeにも同等の操作性が認められるとともに、デフォルトのWebページ(新しいタブ)の画面もシンプル。検索したいワードを打ち込めばすぐに利用できることも特徴のひとつでしょう。
Internet ExplorerからGoogle Chromeに日本国内シェアが奪われた背景には、ユーザーから最も評価された「操作速度の向上」があるのではないでしょうか。
Chromium版Edgeも、Chromiumを搭載したことにより速度が向上しています。またGoogle Chromeと比較するとメモリの利用率も少ないことから、ブラウジングの速度は現在の主要ブラウザのなかでも早い部類に位置づけられるでしょう。
Chromium版EdgeがChromiumを搭載したことにより、これまでのEdgeと比べて格段に使いやすくなっている点をご紹介しました。
シンプルにEdgeとしての進化を挙げるなら、以下のとおりです。
Google Chromeの「ショートカット作成」と似た機能で、Chromium版Egdeでは特定のページを「このサイトをアプリとしてインストール」する機能が存在します。
これは特定のページ(Webサイト)をアプリとしてインストールし、インストールしたWebページをEdgeから独立した画面で表示できる機能です。
【操作手順】
インストールしたいページを開いた状態で「・・・」-「アプリ」-「○○○のインストール」を選択します。
そうするとWindowsのスタート画面にアプリのようなアイコンが追加されます。これを開くと、Edgeとは独立した専用のページが開かれます。
専用のソフト(Enterprise Mode Site List Manager)のインストール、URLの追加、レジストリの変更、ローカルグループポリシーの変更をおこなうことで、特定のページをIEとして表示する機能があります。
未だに更新が滞っている古いWebサイトを閲覧したい場合や、技術的な問題によりInternet Explorerでしか機能しないシステムを利用する場合にも対応できるでしょう。
Webサイトを効率的に収集し、まとめて保存しておくツールとしてはPinterestが人気です。
Edgeでは純正機能である「コレクション」でサイトや画像をまとめられます。
【操作手順】
上部にあるコレクションボタンを選択し、新しいコレクションを開始します。
任意のコレクション名を指定し、お気に入りのページをこのコレクション画面にドラッグ&ドロップします。
これによりコレクションからいつでも任意のページ・画像にアクセスが可能になります。
Chromiumを搭載したことによりさまざまな恩恵を受け、さらにブラウザとしての価値を高めたと言えるChromium版Edge。
Google Chromeとの共通点としては、Chrome Webストアでの拡張機能やその他デベロッパーツール等、Chromeで可能なことはChromium版Edgeでも可能であるのが特徴です。
Google Chromeでできることに加えて、これまでのEdgeから継承してきた独自機能(コレクション等)を追加しているのがChromium版Edge。この独自機能が必要なのかどうか、その点が決め手となりそうです。
実際に長年Chromium搭載のブラウザを利用していた筆者ですが、Edgeを利用していて使いにくいと感じる部分は、やや初期設定が煩わしい点。純正の検索エンジンはBingになっており、ブックマークの表示は「新しいタブのみ」になっています。
Microsoftの純正ブラウザなので仕方がないですが、Google Chromeからの移行を考えると初期設定には手間がかかりそうです。しかし、一度カスタマイズさえしてしまえば問題ないレベルと言えるでしょう。
Microsoftの純正ブラウザの歴史と、現在の使い勝手、そしてGoogle Chromeとの比較を見ると、ユーザーの意見を柔軟に取り入れ続けてきたからこそ、現在のブラウザの形になっていることが分かります。
Google ChromeやSafariに依存せず、新しくなったEdgeを自分好みにカスタマイズして使ってみてはいかがでしょうか。
(執筆:セイタモ 編集:北村有)
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