エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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会社に属さず、ひとりで働くフリーランス。とはいえ、同業の仲間や友達は欲しいものですよね。
今回はフリーランスの交流会と、仲間の作り方について、フリーライター歴6年の少年Bがお伝えします。
介護士、建築士を経て、2018年からフリーライター。ふざけた記事からマジメな記事まで、さまざまなジャンルで執筆中。ぶどうマニアとしてTV出演やイベント登壇も行うなど、活動は多岐にわたる。(X:@raira21)
目次
友達を作りたい……と思ってSNSやインターネットを検索すると、ちょこちょこ「フリーランス交流会」やら「ビジネス交流会」みたいなワードが出てきます。
でも「知らない人のなかに飛び込むのはちょっと怖いな……」とか「怪しくないの?」なんて心配になる人もいますよね。ぶっちゃけわたしも最初はそう思っていました。
そこで、フリーランスが交流会に行くメリットについて考えてみましょう。
個人的に「人脈」という言葉はあまり好きじゃないんですが、付き合う人が増えると世界が広がります。もちろん、その後の仕事やプライベートでのお付き合いも期待できますよね。
とはいえ、その場で盛り上がって一気に仲良くなることはまれ。だいたいはSNSで繋がって、そこからなんとなく人となりを知って……という流れが多いような気がします。いきなり爆速で距離を詰められても怖いですしね……。
参加するだけで、いますぐに仕事に繋がる……ことはそんなにないので、あまり過度な期待を持たないほうがいいと思います。「ゆくゆく仕事に繋がればいいな〜」くらいの軽い気持ちがベストな気がします。
とはいえ、人材不足やちょうどその業種が必要なタイミングだと、すぐに仕事に繋がることもあります。たとえば「ちょっとしたイラストを描いてほしい」とか「このジャンルの記事が書けるライターが足りない」みたいなパターンですね。
上で書いたように、交流会に参加してすぐではなくても、数ヶ月~数年経ってから仕事が舞い込むこともあります。またフリーランスの世界では、ライターが編集・ディレクションに回るなど、同業者が上流の仕事をすることもよくあります。
逆に言えば、自分が上流工程に関わることもあるということ。いまは直接関わりがない方でも、将来ご縁が生まれるかもしれません。
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同業者とSNSで繋がると、リアルな最新情報が回ってくることがあります。たとえば業界のニュースなんかもあるでしょうし、業界の飲み会やイベントのお知らせが回ってくることもあります。
これが地味にけっこう大事なんですよね。フリーランスは人付き合いが狭くなりがち。入ってくる情報も限られてくるし、なかなか自分から情報を取りにも行きづらい……。だからこそ、同業者やフリーランス仲間が回してくれる情報が大事なんです。
まずはこれがなくちゃ始まりません。交流会の場で「あの人おもしろかったな~」と思ってもらえても、必要なタイミングで名前や連絡先がわからなかったら意味がないですよね。
副業の場合は、今後どれだけ仕事をしていきたいのかにもよりますが、個人的には交流会のために名刺を作ってもいいぐらいだと思います。
じゃあ、いったいどういう名刺を作ればいいのか。それはこちらの記事を参考にしてみてください。
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せっかくの交流会なら、なるべく多くの方と話をしておきたいところ。じっとしていても、ただ時間が過ぎていくだけです。
とはいえ、見知らぬ人にいきなり話しかけるのはなかなかハードルが高いもの。初心者ならなおのことですよね。じゃあ、どうすればいいんでしょうか。
人が話しているところにいきなり割り込むのは難しいですし、失礼なので、会話の終わりを狙って話しかけてみましょう。辺りを見回して、ひとりでいる人を見つけて声をかけるのも鉄板です。見知った人がいれば、その人に話しかけたり、一緒に動いてみたりするのもアリですね。
どうしても交流が苦手……という方は、同業者の友達と一緒に参加してみるのもひとつの手です。いざとなったら友達と話せばいいですし、友達を介して新たな知り合いができるかもしれません。
ただし、ずーっと友達と話をしていると「何のために交流会に来たんだろう……」という結果にもなりかねないので、頼りすぎないように注意が必要です。
せっかくいろいろな人たちと話をしていても、話がまったく盛り上がらなかったら意味がありません。
自分の話に興味がなさそうで、どんな話を振っても「はい」か「いいえ」でしか答えてくれない……せっかく交流会に来たのに話した相手がそんな人だったら、ちょっとイヤですよね。
「話を盛り上げるために、テンションを上げよう」と思っても加減が難しいですし、場合によっては「うるさいやつだな」とマイナスイメージになってしまう可能性もあります。
じゃあ、どうすればいいのかというと、大事なのは「相手に興味を持つ」こと。別に、常に他人に興味を持てというつもりはないですが、少なくとも交流会の場においては、相手に興味を持っているような振る舞いをしたほうがいいでしょう。
「職業は何なのか」「どういう仕事をしているのか」「働き方は」「なぜその仕事に就いたのか」など、相手についていろいろと聞くのがいいと思います。
とはいえ、自分の話を一切しないのも問題。わたしの場合はついつい話しすぎてしまうので、相手に話を振るのを7、自分の話をするのを3ぐらいでイメージしておくと、気付けば半々ぐらいの割合になっています……たぶん。
まずは運営元を確認しましょう。その運営元がどのような事業を行っているのか、またどのような規模の会社なのかを調べることで、ある程度の判断ができます。
会社の規模が大きければいいというわけではありませんが、業界内で評判のいい会社が運営している交流会なら、ある程度安心して参加ができますよね。また、そのような交流会がどれぐらいの頻度で、何回ぐらい開催されているのか、もチェックポイントです。
イベント名やハッシュタグを追って、参加者の口コミを確認しておくのもいいでしょう。
口コミをチェックすることで、どういう属性の人が来るのかもわかります。たとえばライターなのに、エンジニアばっかり集まる交流会に行っても、あまり意味はなさそうです。
ちょっと気になったイベントだったとしても、誰も感想を上げていなかったら……ちょっとヤバそうな雰囲気がしますよね。そこは、慎重に判断しましょう。
見知った人が参加しているかどうかも大事なポイントです。別に知人友人である必要はありません。「こちらが一方的に知っている、著名なフリーランスが参加している」でも充分です。
身近な人が参加しているなら安心できますが、なぜ一方的に知っているだけの人が参加しているだけでもいいのか? という声が聞こえてきそうですね。なぜかというと、そんな人と直接話せる機会はなかなかないからです。
交流会にゲストとして呼ばれていたり、「この交流会に参加するよー!」ってSNSの投稿を見つけたら、勇気を出して参加してみるのもいいかもしれません。
わたしも先日「#ライター交流会」というイベントにゲストとして参加してきました。あくまでライターという職業にフォーカスした会なので、フリーランス限定ではないんですが、まぁ同じような交流会ということで……。
「#ライター交流会」は、有限会社ノオトという、老舗の編集プロダクションが定期的に開催しているライター・ライターを目指す人たちの交流会です。わたしはノオトさんと仕事の取引もあるので、安心して参加できました。
今回はゲストが最初の45分間、決められたテーマについてのトークを行い、その後に交流するというパターン。今回、わたしは初めてゲストというかたちで登壇させていただきました。大勢の人の前で話すのは緊張したんですが、楽しかったです。
さて、そんな会に参加してまず思ったのは、「名刺、めっちゃ必要」ということ。一般参加者は50名と、かなり規模の大きな会だったんですが、運営スタッフやほかのゲストの方なども含めると、総人数はもうちょっと多かったんですよね。
途中で名刺が切れてしまい、「もう少したくさん持ってくればよかった……」と後悔しました。交流会に行く前に名刺入れを整理して、ちょっと多めに名刺を詰めておいたほうがよさそうです。
今回はゲストという立場もあってか、多くの方から話しかけていただき、懸念していたぼっち状態になることはありませんでした。内心ほっとした。
参加者のなかには「自分なんかがゲストと話してもいいんだろうか……」と思う方もいるかもしれませんが、ゲストの立場からすると「自分の話なんか誰も興味がなかったらどうしよう……」と不安だったので、話しかけてもらえたのはめちゃめちゃ嬉しかったです。
とくに相手がゲストなら「先ほどこうお話しされていたと思うんですけど」「こういう状況のときどうしますか?」みたいな質問もしやすいので、積極的に話しかけてみるといいと思います。
あなたが不安に思っているように、ほかの方も不安に思っているかもしれません。
たとえば、Googleに「フリーランス 交流会」と打ち込めば、イベント検索サイトが出てきます。ビジネス交流会や異業種交流会などという名前のこともありますが、おおむね同じようなものだと考えても差し支えないでしょう。
ただイベント検索サイトの場合、誰でも簡単にイベントを登録できてしまうので、運営元の信頼性については疑問も残ります。事前にしっかりチェックをしておきましょう。
たとえばオンラインサロンなどに加入していると、そのサロン内で交流会が開催される場合があります。とはいえ、オンラインサロンに入るのもなかなか勇気がいるもの。でも大丈夫。コミュニティはほかにもあります。
たとえば、わたしが参加した「ライター交流会」は編集プロダクションのイベントでした。あとはよく行くコワーキングスペースとか、ちょっとしたコミュニティはいろいろなところにあります。SNSで同業者とゆるっと繋がっていると、なんとなく「界隈の人」と見なされてお誘いがくることも。
そういう人とのつながりを持っておくのも大事です。
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「そういう繋がりがないから交流会に参加したいんだよ~!」という方もいるでしょう。そういう場合は、SNSで情報を収集してみましょう。とはいえ、片っ端から参加するのは考えもの。場合によっては高額な情報商材を売りつけられる可能性もゼロではないからです。
大事なのは、情報発信している人をよく見ること。「この人はフォロワー数が多いから、しっかりしている人だ」などと考えていると、いいカモになってしまうかも……。
人であれば「どういう仕事をしているか発信している」、企業の場合は「公式Webサイトがあり、事業内容が確認できる」ことが大事になってくるでしょう。
あとは、自分が知っていて、憧れている人が主催・参加する会であれば飛び込んでみるのもいいかもしれません。
フリーランスは交友関係が狭くなりがち。ひとりで働くのは気軽でいいものですが、かといって相談できる人がいなかったり、休日もひとりだと寂しいですよね。最悪の場合はメンタルに不調をきたしてしまうケースもあると聞きます。
もちろん、信頼できる友達がいればいいんですが、仕事の相談はなかなかしづらいもの。そういうときに同業者の友達が少しでもいれば、頼りになるし、メンタルも安定しやすくなります。
そういう友達を見つけるために、交流会は非常にいい手段だと思います。
ただし、交流会はあくまでも手段であり、目的ではありません。むやみやたらに参加すればいいわけじゃないし、交流会に頼らなくても、友達を作る方法はたくさんあります。
大事なことは、「信頼できるいい仲間を作ること」。もし「わたしには向いていないかも……」と思うなら、無理に交流会に参加しようと思わなくてもいいんです。この記事があなたに役立つことを願っています。
(執筆:少年B 編集:北村有)