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ぶっちゃけ、名刺って必要ですか?面白い名刺を使っている人に活用術を聞いてみた

面白い名刺あつめてみた
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BUSINESS

みなさん、ぶっちゃけ名刺って使ってますか?

最近は、SNSで繋がっている人から仕事の依頼をいただいたり、メールのやりとりだけで仕事が完結するなど、ネットを介して仕事を進めることも増えてきました。ご時世柄、対面で名刺交換をする機会もどんどん減ってるなあ、と感じます。

フリーランスになって3年目の私も、個人の名刺を持たずに活動してきました。「意外となんとかなるな〜」と思いつつ、やっぱり時には取材先で名刺交換会になり、気まずい思いをすることもあるんですよね……。

結局、名刺って必要なんでしょうか?

名刺を持っていた方が、より多くの仕事に繋がるんでしょうか? じゃあ、一体どんな名刺ならいいんでしょう……?

名刺のことを考えすぎて頭が痛くなってきたので、珍しいor面白い名刺を活用している方たちに「名刺活用術」について聞いてみました。

オリジナル肩書きでインパクト大!学生証風の名刺

名刺デザイン2
───「永遠の17歳」「17歳クリエイター」など、パワーワードが目立つフリーランスのゆぴさん。学生証っぽい名刺は、これまたインパクト大です。どんな方に渡すことが多いのでしょう?

ゆぴ:
イベントや交流会で出会った人がほとんどですね。こういう名刺を作ろうと思ったのも、フリーランス交流会に参加したときに、みんなが個性豊かな名刺を持っていたのが羨ましくって。自分で学生証風にデザインしました!

───ライターのほか、イラストやグラレコの仕事もされているゆぴさん。デザインもできるんですね! これまで、どんなお仕事につながりましたか?

ゆぴ:
仕事受注というよりも、認知と話題作りが目的です。

仕事の受注経路が曖昧なので、この名刺の効果なのかはわかりませんが……百発百中で覚えてもらえるし、なんといっても話のネタになります。「その名刺、欲しい!」と言ってもらえることも多いです。ただ、真面目なお仕事の場では非常に出しづらいので、これとは別に地味な名刺も持っています。TPOに応じて出し分けますね。

───特徴的な名刺を持ってると、なかなか出しづらい場もあるんですね。自分のことを一発で覚えてもらいたいけど、奇をてらいすぎるのも勇気が必要。いざってときに使いわけられるよう、複数枚の名刺を用意しておくのが良いみたいです。

色違いで4色!TPOに合わせて使い分ける名刺

名刺デザイン1
───色違いの名刺を複数枚使い分けているという、ライター・編集者の鈴木さん。少し厚めの紙を使っていて、ナチュラルな質感です。白い名刺にはエンボス加工が入っているそう。

書いてある情報はどれも同じですが、複数種類を使い分けているのはなぜなのでしょうか?

鈴木:
最初は無難な白い名刺だけだったんです。仕事柄、会社のトップの方と名刺交換する機会が多かったので。

ただ、少しずつ仕事の幅が広がっていくにつれ、農業や漁業などの一次産業に携わる方を取材する機会が増えてきたんです。そういった方々は屋外でお会いすることが多いため、濡れたり汚れたりしても大丈夫なように、厚紙を使った名刺を用意するようになりました。色合いもナチュラルな雰囲気にしています。

───渡す相手やTPOによって、名刺を使い分けているんですね! それにしても、4種類も持っている人はなかなかいない気がします。

鈴木:
ライターとして取材対象者へお渡しするほか、広告代理店や行政関係者など、お仕事をいただくクライアントにお渡しすることが多いです。

こういう名刺だとなかなか人と被ることがないので、面白がって覚えてもらえますね。弊社の代表がカメラマン兼デザイナーなのですが、ロゴメインでシンプルな名刺をお渡ししたところ、デザイン案件を受注したこともありました。代表と2人で現場に入るときには、あえて色違いを渡すなど工夫するようにしています。

───デザイン案件を受注したければ、デザイン性の高い名刺を渡す。シンプルですが効果的な活用法ですね!

想定外のトラブルが好都合に?印刷会社のミスで生まれた名刺


名刺デザイン4
───正方形でスタイリッシュな印象のハネサエ. さんの名刺。裏面には何やら手書きで修正された跡がありますが、こちらはいったい……?

ハネサエ. :
実は、印刷会社のミスで「エンリケ」という謎の外国人の情報が印字されてしまっんです。届いたときはめちゃくちゃに落ち込んだんですが、みんなエピソード込みで楽しんで受け取ってくださり、ありがたかったです。それどころか「エンリケの名刺ほしい!」と言っていただけたことも。

───それは不幸中の幸いですね……! どんな方に渡すことが多いですか?

ハネサエ. :
主にSNSで仲良くなったお友達に渡すことが多いですね。オフ会などのイベントに参加するとき、自己紹介のためにあるといいかな?と思って注文したものです。仕事用の名刺もほしいと思っていたタイミングだったので。

───クライアントや取材先などで渡すときは、どんな反応をされますか?

ハネサエ. :
お仕事の現場では、不思議な空気になります。場が温まる前にこんな謎の飛び道具出しても「はあ……大変でしたねぇ」という感じです。

なので、仕事用に無難なものを注文したんですが、子供の手の届かないところに隠したら、同じく子供の目を盗むために仕舞われたバナナとマリアージュを起こしてバナナの汁まみれになる、というオマケ付きでした。半分以上ダメになりました。名刺むずいな、と思ってます。

───名刺にまつわるエピソードが豊富なハネサエ. さん。印刷違いの名刺が届いてしまったり、バナナのおかげで名刺がダメになってしまったり……。なかなか見舞われることのないであろうトラブルですが、ネタにはなるのですこし羨ましいかもしれません。

イラスト入りで記憶に残る!シンプルさで勝負する名刺

名刺デザイン3
───フリーランスでライターをされている夏野さん。ICT教育・STEAM教育・eスポーツ関連を中心に執筆されています。イラストが可愛く、シンプルなデザインですね。

夏野:
顔出しNGで活動しているので、写真の代わりに似顔絵を載せました。かなり好感触で、「このイラストいいね」と言われることが多いです。「普段はメガネなの?いまはかけてないけど」と雑談が始まることもあります。

ただ、ペンネームしか載せていないので、大物政治家の取材に行ったときにクライアントから「さすがに本名の名刺も作りましょう」と言われました。公人や芸能人のインタビューをする方は、堅めの名刺を別途用意してもいいかもしれないですね。

───なるほど……。ペンネームオンリーだと、取材によっては不都合がある場合もあるんですね。

夏野:
もともとは、クライアント会社が社名入りの名刺を作ってくださっていたんです。信用が増すメリットはありましたが、フリーランスではなく社員だと勘違いされてしまい、フリーで仕事を受ける機会を損失している危機感がありました。そのため、フリーランスであることを強調したオリジナル名刺を作ることにしたんです。

デザインに関しては、自分のメインジャンルが教育やIT系なので、遊ばずに信頼感を与えるシンプルなものを選びました。

───それは盲点でした! 社名入りの名刺だと社員だと勘違いされる……確かに、名刺をもらう側にとってはそう思っても不自然ではないですもんね。クライアント会社から名刺をもらっているフリーの方でも、個人名刺はあったほうが都合が良さそうです。

インパクト大!強烈な一撃で相手に覚えてもらう名刺

名刺デザイン5
───ねとらぼやメシ通などさまざまなWeb媒体で活躍する少年Bさん。インパクトが強い名刺……! 一目見ただけで忘れられないとは、このことですね。どんな方に渡すことが多いのでしょうか?

少年B:
ライターや編集者など、業務上お付き合いのある方がほとんどです。取材対象者にも渡しますが、人によっては怪訝な顔をされるので、もうひとつ真面目な名刺も作ろうかと考えています。

───確かに、ドドンと全面にイラストがあるデザインは、渡す人を選んでしまいそうです。

少年B:
相手に覚えてもらうことを目的に、プロのイラストレーターさんに作ってもらった名刺なので、目的は達成されているんですが……。相手によっては、渡しても大丈夫かな?と迷ってしまうこともあります。

インパクトがある名刺なので、懇親会などで初対面の人との会話の糸口になってくれることが多いです。自然と「どういう仕事をしているの?」「あなたはどういう人なの?」と、自分に対して興味を持ってもらえるきっかけになるので、すごく役に立っています。

───結果的に、それが仕事の依頼にも繋がりそうですね。名刺は「名」を「刺」す、と書きますし、少年Bさんの名刺はまさに本来の役割に則っているともいえそうです。

情報を極限まで絞った!?名前だけの透明な名刺

名刺デザイン6
───Workshi MAGAZINE編集長のじきるうさんにも、名刺を見せてもらいました。な、なんと透明な名刺! 文字も手書きで、良い意味で手作り感がありますね。

じきるう:
名刺の存在意義ってなんだろう?と考えたときに、「相手に自分のことを覚えてもらう」だと思ったんです。連絡先などを明記することも大事かもしれませんが、まずは相手の印象に残らないと意味がない。なので思い切って、名前以外の一切の情報を省きました。台紙の色情報も省きたかったので、透明のプラ板への印刷です。フランクな間柄の人、ネット文脈をわかってそうな人に渡すことが多いですね。

───この名刺をもらった相手は、じきるうさんのことを一発で覚えると思います。それにしても、名前以外の情報を省いてしまうのは勇気が要りそうです。

じきるう:
自分は「じきるう」と名乗っているのですが、他に同じ名前の人はいまのところ確認できていません。「じきるう」でGoogle検索すると、ボクの情報しか出てこないんですよね。連絡先も出てきます。なので「詳しくはWebで検索!!」と書いてみました。

───……お、ほんとだ。見事にじきるうさんの情報しか出てきませんね! この名刺をきっかけに、お仕事につながったこともあるのでしょうか。

じきるう:
直接、仕事につながったことは多くないですね(笑)。ですが、名刺を渡すときの会話のきっかけにはなります。

これは半分ジョークですが、名刺が透明なことで「編集者として透明性の高いコンテンツ配信を心がけています」と言ったり、詳しくはWebで検索!!の表記から「検索すると自分の情報ばかり出てきます。SEOに強みを持っています」と言ったり……。この名刺交換をして会話が生まれなかった、ということは一度もないです。

ただ、デメリットもあって。この名刺を渡すの、めちゃめちゃ恥ずかしいです……。あと相手が堅めな人の場合、怪訝な顔をされるリスクもあります。なのでこの名刺とは別に、真面目な名刺も持ち歩いてますね。

───少年Bさんと同様、渡す相手をしっかり選ばないと、逆効果になってしまうこともあるんですね……気をつけないと。

名刺は人脈作りに欠かせない!使い分けられるよう複数枚持つのが吉

お話を聞かせてもらったみなさん、TPOによって使い分けられるよう数種類の名刺を用意されていました。真面目な名刺と、少しフランクな名刺。どんな方に渡すか、どんなお仕事を取っていきたいかで柔軟に出し分けるのが良さそうです。

また自分の人柄や特徴、強みをアピールした名刺にすることで、交流会などで人脈を作るときにも役立つことを知りました。

たかが名刺、されど名刺。コロナ禍によって対面する機会が減っても、自己紹介代わりにオンライン名刺などを用意しておけば新しいお仕事に繋がりそうですね。

(執筆:北村有 編集:少年B、じきるう)

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