企業が運営する公式ブログ。最近はnoteで公式ブログをもつ企業も増えてきています。
一見あまり需要がなさそうにみえますが、運営コストに対してはるかに大きなメリットを持つことも。
今回は企業がブログを運営するべき6つの理由をご紹介します。
目次
1. ブログを運営する会社は信頼される
同じようなサービスをほとんど同価格で提供している企業の中で、「あまり苦労せず稼げる企業」と「新規顧客の獲得に苦労している企業」の違いは何だと思いますか?
その理由のひとつは、ブランドの信頼性です。ブログは、そんな顧客との信頼関係を築くのに活用できます。
ブログは情報発信ツールです。企業の持つ専門知識をブログ投稿という形で発信することで、人々に有益な情報を広くつたえ、同時に企業に確かな知識があることを証明できます。
ブログで発信した情報が読者にとって役立つ情報であれば、読者からは確かな信頼を得られるでしょう。「情報収集のための企業ブログ」という立ち位置を確立すれば、直接的にサービスに興味のない潜在顧客にも存在をアピールできます。
2. 低コストで続けやすいマーケティングチャネル
ブログの良さはなんといっても、始めやすく続けやすいことでしょう。もちろん、情報が埋もれてしまわないようにSEO(検索エンジン最適化)は考えるべきですし、継続的な更新も必要となります。
しかし慎重にキーワード調査を行い、しっかりとコンテンツ制作プランを立て、経過分析を怠らなければ、企業サイトへの最も安定したトラフィック源になる可能性があります。
一方でオーガニックトラフィックのセキュリティと安定性、そしてコンテンツ(記事)の質は、Google検索における評価に大きくかかわります。Googleは悪質なコンテンツやクオリティの低いコンテンツの優先度を下げるアップデートを幾度となく行っているため、ブログでもコンテンツの質が肝となります。最新の知見や経験談などのオリジナリティのある記事は「クオリティの高いコンテンツ」として評価され、自然と上位表示されるようになるでしょう。
時間がたっても色あせない良いコンテンツは、数年後にはきっとビジネスに大きなインパクトを与える資産となっているはずです。
3. ブログ以外のチャネルへ流入を促せる
企業のマーケティングは、もちろんブログだけで行うわけではありません。TwitterやFacebook、Instagramなどのソーシャルメディアや、メールマガジンの活用もユーザーのエンゲージメントを高めるために必要でしょう。
だからこそブログ運営が重要となります。ブログで自社SNSへのリンクや、メールマガジンの登録ページへの誘導を自然に行えるからです。
もし現時点でメールマガジンの登録リストを持っていなくても大丈夫。ブログ記事の一番下に、シンプルなSNSリンクやEメール登録フォームを作っておきましょう。ブログのコンテンツが好きな人が、もしかしたら他チャンネルでも企業と繋がってくれるかもしれません。
複数のマーケティングチャネルで情報発信することは、ブランドのイメージと信頼感の向上にもつながります。
4. 企業のブランドイメージ形成に役立つ
ブログは、企業のブランドイメージづくりに大きく貢献します。記事を書くときのトーンや文体などによって、顧客に自社のスタンスをどのように見せたいか決められるからです。
たとえば投資などの専門知識について書くとき。自社サービスの顧客ターゲットが「あまり投資には詳しくないけど株取引に挑戦してみたいと思っている主婦」だとすれば、あまり堅くなく、フレンドリーな口調で、わかりやすい説明を心がけることで、よりエンゲージメントを高められるでしょう。
文体だけでなく、書く内容もブランドイメージを大きく左右します。人気の分野のなかでも、非常にニッチな分野(たとえば投資分野の中でも仮想通貨「ETH(イーサリアム)」について等)についてプロフェッショナルな知識を提供できれば、その情報をピンポイントで探している人々に強烈に刺さります。競合に比べてより専門的で情報量が多ければ、必然的に企業の競争力も上がってくるでしょう。
5. 顧客との関係性づくりができる
良いブログと、そうでないブログの違いはなんだと思いますか?
例えば朝のコーヒーを飲みながら、または通勤中にサラッと読めるブログは良いブログでしょう。
面白いことに多くの人は、そのような時間帯に読むブログ記事について「誰が書いたか」は気にしません。身近な友人でも、専門知識を持つ大学教授でも、製品やサービスを宣伝する企業であっても関係ないのです。重要なのは、記事の内容が自分の抱えている問題解決に役立つかどうかです。
ただし、たとえコンテンツのクオリティが高くとも、ブログの内容はすぐに忘れ去られてしまいます。だからこそ、別のマーケティングチャネルであるソーシャルメディアやメールマガジン、プッシュ通知への導線をしっかりと用意しておくことが大切です。
魅力的なコンテンツを継続的に投稿していれば、定期的にサイトを訪れてくれる「ファン」ができる可能性もあります。これが、ブランド力を強めることにつながるのです。
6. 自社ドメインへの被リンクを集められる
ブログ運営の良さは、オーガニックトラフィックを獲得できることにもあります。そのために必要なのは、コンテンツを継続的に制作することと、慎重なSEOキーワード調査です。
Google Analyticsのデータを見てみましょう。ブログを書いている企業は、自社のWebサイトで67%以上のリードを獲得し、97%以上の被リンクを獲得していると推定されています。SEOを知っている人なら、そのリンクがどれほど価値があるかわかりますねよね。
ブログでコンテンツを公開することで、コンテンツを共有する訪問者が増え、被リンクが増加し、さらに多くのトラフィックが集まります。
まとめ
低コストで続けやすく、安定したトラフィックを獲得できる上、ブランドイメージをしっかりと形成でき、顧客からの信頼性を築ける……。
上記のブログの利点はすべて、すべての起業家にとっての最終目標のひとつを達成するのにつながるでしょう。企業によるブログ運営が、企業の収益にプラスの影響を与えます。
繰り返しになりますが、ブログが重要な役割を果たすまでになるには、コンテンツを磨く必要があります。想定する読者を定め、確かなクオリティの記事を継続的に出していきましょう。狙ったキーワードで検索エンジンにて上位表示できるようになり、ある程度の地位を築けば、きっとブログがビジネスに大きなインパクトを与えてくれます。
(原文:Amy Lee 翻訳:Klara)