エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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カメラの基礎知識から少し応用したものまで、初心者さん向けに丁寧にご紹介しているこちらのカメラ連載。
ラスト第4回目は「ISO」のお話。前回よりも、ちょっとややこしい&むずかしいお話なので、お時間がある時に読んでいただけると嬉しいです。
目次
まずは「ISOって何?」のお話から。「よく耳にはするけれどいまいち分からない……」なんて方も多いのではないでしょうか。ISOは「いそ」と読みます。これは国際的に定められた、カメラのフィルムの感度の呼び方なんです。
デジタルのISO感度の設定幅は100~25600くらいまであり(カメラによって差がある)、写真を撮影する際は基本的にはどんな撮影でも、この数字が低ければ低いほど良いとされています。
「数字が低ければ低いほど良い」とされているのは、写真の粒子が細かくなり、より鮮明な写真を撮ることができるからです。
まずは写真の違いをみて、まずはその粒子(一般的にはノイズと呼びます)を見てみましょう。
下の写真は、それぞれのISO感度で撮影した時のノイズの出方を、UPしたものです。普通は黒い部分(写真の中で暗い部分)にノイズができやすいので、今回は写真の中でズームアップして見てみましょう。
拡大して比較すると、ISO感度が高くなれば高くなるほど、ノイズが多くなっているのがわかりやすいかと思います。その時の場所の明るさを見て、なるべく低いISO感度で撮影が出来るような数字に設定しておくのがベストの選択です。だいたいのISO感度の設定基準値についてはあとで説明します。
細かく見ないと気づきにくい場合もありますが、写真をプリントしたり、何か紙に大きく印刷する場合などは意外と目立ってしまう場合もあるので、気にしてあげてください。
ISOはその他のシーンでも力を貸してくれる場合があります。
例えば「シャッタースピードを早くして写真を撮りたい。けれど、暗くてシャッタースピードがあげられない…」なんて困った場面に出くわした時。そんな時に、ISO感度を調整することで、解決できることがあります。
上の写真のように、ISO感度をあげると暗い場所でも明るく撮ることができます。
少しむずかしい話になってしまいますが、「暗い場所を明るく撮ること」ができれば、同じ場面で撮影する時に、ISOを上げることで自然とシャッタースピードを早くすることができるんです。
時代とともに、ISO感度はどんどん進化してきました。みなさんがお使いのスマートフォンで夜間の撮影をした時に、画像が劣化した経験はありませんか…? あれが、カメラのISO感度の性能の違いです。
一般的にISO感度は、高級機であればあるほど性能が高くなる傾向があるので、もし暗闇でも綺麗に写真を撮りたい場合は、思いきって性能の良いカメラを買ってしまうオススメです!(お財布との相談は、もちろん必要ですが…!)
ちなみに「これ以上F値(もしくはシャッタースピード)を変えたくない!」となった時。ISO感度をあげて撮影するべきシーンをざっくりとあげてみると…
- ボケやシャープさを考えたときに、自分で決めたF値での撮影が必須なとき
- 暗い場所での撮影で、もっと全体を明るく撮影したいとき(フラッシュがない場合)
- 早く動く物の瞬間を、極端な高速シャッターでとらえたいとき
などが考えられます。
そしてその反対に、なるべくISO感度をあげずに撮影をするのに必要な道具が「三脚」です。三脚は、カメラを三本の脚で固定して、手で持たずに撮影ができる道具のひとつ。
三脚はおもに、物撮りとして物をしっかり撮る時や、風景、夜景の撮影で良く使われるアイテムです。レンズにもよりますが、1/60以下のスピードになると手ブレが発生しやすくなります。それを防ぐことも三脚の得意技。
三脚を使えば低速シャッタースピードによる「手ブレ」を防ぐことができます。
最後に、あらゆるシーンでのだいたいのオススメISO感度をあげてみました。あくまでも目安ですが、初心者の方は参考にしていただければ嬉しいです!
- 屋外での撮影や、スタジオでのストロボ撮影など:ISO100~ISO300
- 屋内や曇り空の日影など:ISO300~ISO800
- 薄暗い屋内の撮影など:ISO800~ISO1600
- 夜景やかなり暗い室内など:ISO1600~
マニュアルでの撮影の場合、慣れてくれば、だいたい周囲の明るさを見てまず最適なISO感度を設定しましょう。その後にF値、シャッタースピード、露出を決めていきます。
カメラの基本を全部で4回に渡り解説してきました。
はじめこそ、自在に操るのはむずかしく感じるかもしれませんが、徐々に必ず慣れてきます。実際に撮ってみて、何度も復習して、感覚的にこれらの要素を使いこなし、自分だけの写真を撮影できるようにもっとレベルアップしていきましょう!
それでは、素敵なカメラライフを♪
(執筆:古性のち 編集:Workship MAGAZINE編集部 撮影協力: Brightlogg,inc)