エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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こんにちは、Workship MAGAZINE編集長のじきるうです。自分で ”編集長” って名乗るの、まあまあ恥ずかしいですね。
先日「じきるうはどうやって編集を学んだの?」と聞かれました。
じつは現在Workship MAGAZINEは、インターンを除くと編集者ボク一人で運営しています。先輩編集者から編集のアレコレを教わる、といったことは、チーム内ではできません。
しかしボクはツイ廃(Twitter廃人:Twitterにハマりすぎてるやべぇやつ)です。なのでTwitterで編集者を片っ端からフォローし、そこから編集ノウハウや考え方を学んできました。これがツイ廃の編集学習術だっ!
この記事では、ボクがいつも学ばせていただいている編集者/ライターのTwitterアカウントを9つご紹介します。編集を学びたい人は、ぜひフォローしてみてください。
目次
最初にご紹介したいのが、株式会社WORDS代表取締役の竹内俊助さん。『メモの魔力』(前田裕二)や『実験思考』(光本勇介)などの書籍編集をされた、敏腕編集者さんです。
たしかな経験に裏打ちされた編集&ライター系のノウハウや、コンテンツ論の発信が多く、いつも参考にしています。
【原稿に集中できる必勝法】
①ちゃんと寝とく
②ネット環境から離れる
③作業を小分けにする
④そもそも長く集中できないと知っておく
⑤気分が乗らないときは散歩する
⑥適度にざわざわした場所にいく
⑦終わったらやりたいことを決めておく
⑧締切日を宣言する
⑨質より終わらせることを優先させる— 竹村俊助 | 株式会社WORDS代表 (@tshun423) January 6, 2019
文章が書けない人は自分に期待しすぎなんだよね。頭んなかに名文が浮かんでそのままスラスラ書けるような人は一部の天才だけ。普通は自分から出てきた文章?のクオリティの低さに絶望するんだよね。ぼくもそう。でも、そっからが勝負。出てきた粘土をこねくり回して、なんとかカタチにしていくんだよ。
— 竹村俊助 | 株式会社WORDS代表 (@tshun423) March 19, 2019
また竹村さんのnoteマガジン『WORDSの文章教室』では、無料で質の高い編集ノウハウが公開されています。書籍化も検討しているようなので、個人的にとても楽しみです。
竹村俊助さん (@tshun423)
編集者界の匿名インフルエンサー、たらればさん。犬のアイコンがトレードマークです。
編集者ということ以外は謎に包まれていますが、ウィットに富んだ編集ノウハウツイートが優しくつぶやかれています。
これは本当にその通りで、だから成功者とかにインタビューするときに「なぜ成功したんですか?」と聞くとかなりバイアスのかかった回答になるけど、「なぜ続けられたんですか?」と聞くと、わりと具体的な方法論を語ってくれたりする。 https://t.co/cAU4PZstIk
— たられば (@tarareba722) December 20, 2019
テクニックだけではなく、文章に対する思いや考え方など、マインド部分でも学ぶところが多いです。
作家さんや担当編集者が、自分の関わった作品を何度も何度も告知するのは、それが売れて欲しいからだとか儲かりたいからというよりも(もちろんそうした動機でもよいのだけど)、【せめて読みたいな、あれどうしたっけ、と思っている人には届いてほしい】という気持ちなんだよな、と実感する。
— たられば (@tarareba722) December 6, 2019
なお熱心なFGOユーザー(Fate/Grand Order)としても知られ、FGO関連のツイートも多めです。
たらればさん (@tarareba722)
NAVERまとめ編集長であり、LINE第1メディア局局長の桜川和樹さん。
マーケターや広告関係者にも役立つ、Web記事の作法や編集ノウハウを発信しています。
推敲のとき、いかに客観的に見れるかってのは、スキルとして重要すぎるくらい重要。ここに桜川流「推敲十則」を置いていきます。 #勝手に編集講座 pic.twitter.com/bT9n6BbNsK
— 桜川和樹/PR・編集@VC (@sakucchi) March 25, 2018
編集は総合技術。
①情報収集②企画③取材④構成⑤ライティング⑥ビジュアル⑦流通⑧分析。
それぞれの技術が高いレベルで要求される。
⑤までの技術はもちろん、⑥以降の技術がWEBには求められる。文章のみならず、UI・UXまで考えられると強い #勝手に編集講座 pic.twitter.com/fuGJF0qY3s
— 桜川和樹/PR・編集@VC (@sakucchi) December 13, 2018
また桜川さんは「#勝手にタイトル講座」など、記事タイトルに関するノウハウ発信も多く、リアルイベントとしてタイトルワークショップを主宰されることもあります。
Twitter使ったタイトル力の養成法を考えた。フォロワーの数や嗜好、元記事のタイトルに影響はされるけど、ある程度は自分の感覚と世間のズレみたいなものが簡易的に確認できるかも。 #勝手にタイトル講座
Twitterアナリティクス→https://t.co/2HiRdOU4Wo pic.twitter.com/tiWLFs1gVj
— 桜川和樹/PR・編集@VC (@sakucchi) January 17, 2019
タイトルワークショップにはボクも参加したことがありますが、再現性が高く非常にタメになる内容でした。
次回開催されたら、ぜひ参加してみてください!(こちらのnoteにも、ワークショップの内容が書かれているようです)
桜川和樹さん (@sakucchi)
BuzzFeed Japan創刊編集長の古田大輔さん(現在は独立)。
メディアの影響力や価値、責任などに関する発信が多く、メディアに携わる人にとっては考えさせられるものばかり。
早稲田の学生がAbemaTVでの竹田恒泰氏の「沖縄が米軍基地の70%を負担というのは数字のマジック」という発言を誤りと指摘。学生が調べたらわかるレベルの誤りが番組や記事で拡散した。ぜひ、こちらのファクトチェックの方がより広く拡散して欲しいhttps://t.co/uwrFFQmrGK
— 古田大輔 / Daisuke Furuta (@masurakusuo) October 8, 2018
とりわけファクトチェック(ニュースなどの情報が正しいか真偽検証すること)に関するツイートが古田さんならでは。ボク自身も身が引き締まる思いで古田さんのタイムラインを追っています。
「情報を広める仕事」をしている人は、ぜひ古田さんをフォローしてみてください。
古田大輔さん (@masurakusuo)
ナイル株式会社所属の編集者、寺田祐也さん。
SEOからSNSまで、コンテンツマーケティング全体にかかわる幅広い編集ノウハウを発信しています。
オウンドメディアは、ニュースサイトのように毎日毎週と更新し続ける必要ないと思ってる。キーワード戦略で必須な50~100記事を構築したあとは、月1~2本の最新情報発信と、既存記事のメンテナンス、CVRの向上を粛々と実施していくので十分。更新のために薄い記事を量産し続けたって、誰も読まない。
— 寺田祐也|編集×マーケ@Nyle Inc. (@yatera1979) August 21, 2019
SEOライティングで具体的になにをどうしてるのかを、全部まとめて記事にしました。関係者必読。
コンテンツをリライトして成果を高めるのは、Web運用の必須タスクだと思ってます。
半年で検索流入7倍!記事リライトで成果を出すSEOライティング実践編 @cont_hub_com https://t.co/emHizK8NXP
— 寺田祐也|編集×マーケ@Nyle Inc. (@yatera1979) February 20, 2019
なお、ナイルさんは個人的にSEOのイメージが強かったのですが、最近はSNSも強化してるようで、Twitterマーケティングに関する言及も散見されます。
寺田祐也さん(@yatera1979)
ダイヤモンド社の編集者、中村明博さん。
おもに書籍の企画から編集、マーケティングに関する発信をされています。
【原稿整理のコツ】
①コンセプトに沿っているか?
②論の流れはわかりやすいか?
③抽象論で終わっていないか?
④事例・エピソードは面白いか?
⑤音読して突っかかるところはないか?
⑥読者の問題解決に役立つか?
⑦さらに読み進めたくなるか?不足があれば、ネタが出るまで著者に確認しまくる
— 中村明博(編集者) (@naka727) January 9, 2020
【企画会議で話し合われること】
①その企画の何が面白いのか? 読者に何を提供するのか?
②その著者は、そのテーマを語るに足る実績があるのか?
③類書はあるか? あるならどう売るのか? また類書がないなら、そのテーマにマーケットはないのではないか?
①と②は大体意見が一致します。
— 中村明博(編集者) (@naka727) January 9, 2020
書籍に限らず、Webでも通じる精度の高い知見が多いです。いつかお会いしてみたい!
中村明博さん (@naka727)
デイリーポータルZ編集長の林雄司さん。「急に毛色変わったな!」と思ったアナタ、鋭いです。
デイリーポータルZは2002年設立の老舗おもしろ系メディア。林さんご自身も、日常の中のちょっとしたおもしろネタをTwitterで発信しています。
凝ったデザインの名刺作ったけど、印刷屋で「チケットですねー」と言われた pic.twitter.com/szrh60CvZ9
— 林 雄司 (@yaginome) June 19, 2019
例えばおしっこするときにVRゴーグルで渋谷の交差点を見せられたらできるだろうか。
慣れてできるようになったとき、今度は渋谷の交差点でおしっこしてしまわないだろうか。
そんなことを考えた企画です。https://t.co/vXFbkNSgV1#DPZ— 林 雄司 (@yaginome) January 13, 2020
林さんのタイムラインからは、「その発想はなかった……!」「そんなところに注目するのか……!」といった新しい発見を次々に得られます。
記事企画に悩んだら、ぼんやり眺めるようにしています。
林雄司さん(@yaginome)
言わずと知れたTwitter番長、編集者兼コピーライターの澤山モッツァレラさん。「急にいかつい名前の人出てきたな!」と思ったアナタ、そのとおりです。
編集の概念をより抽象化した、 ”広義の編集ナレッジ” を発信しています。
■編集者が見る「わかりやすい文」を書く方法
・骨格となる論旨を箇条書きする
・それをガイドに書き始める
・一旦、思うがままに筆を走らせる
・一通り終えたら以下の通り推敲する
・形容詞を削る
・形容詞を削る
・形容詞を削る
・形容詞を削る
・形容詞を削る劇的にわかりやすくなります。ぜひ
— 澤山モッツァレラ@AI編集者 (@diceK_sawayama) September 4, 2018
また編集に限らず、仕事や人生において大切なことも発信しています。
何ら他人に強要はしませんが、
・褒めるのは皆の前で
・ダメ出しは1on1で
・褒めるのは大声で
・ダメ出しは小声で
・褒めるのはやや大げさに
・ダメ出しは細かく具体的にあたりはマネジメント、どころか人間関係の基本のキだと思いますよー。
— 澤山モッツァレラ@AI編集者 (@diceK_sawayama) July 21, 2019
個人的に好きなのでいつも見てます。
澤山モッツァレラさん (@diceK_sawayama)
最後に、編集者ではありませんが、毎日新聞 校閲センターのTwitterアカウントをご紹介いたします。
文章でよくあるミスや、日本語の作法など、言葉に関する精度の高いナレッジを発信しています。
しばしば見かけるのが「……にも関わらず」。「かかわる」は多くの場合「関わる」などと書けますが、逆説の連語「にもかかわらず」は漢字では「にも拘わらず」と書き(新聞はひらがな)、「関わらず」とは書きません。https://t.co/M1yJIEzUSA
— 毎日新聞 校閲センター (@mainichi_kotoba) July 13, 2019
また漢字の読み方クイズや、言葉にまつわる豆知識など、誰でも楽しめるコンテンツも。
#読めた 76%
書に淫する(しょにいんする)度を越して読書にふけること。ほぼ同じ意味の「書淫」という熟語もある。ちなみに「淫書」はわいせつな本。https://t.co/DpJB2gyTeZ
— 毎日新聞 校閲センター (@mainichi_kotoba) November 4, 2019
編集者でなくても、思わず「へぇ〜!」と唸ること間違いなしです。
毎日新聞 校閲センター (@mainichi_kotoba)
正直、9人だけを選ぶのはとても迷いました。
もちろん、今回ご紹介できなかった編集者さんやライターさんからも多くのことを学んできましたし、これからも学びたいと思っています。
Twitterは最新のナレッジを得られる、最強の学習ツールです。もしTwitterを使っていない方は、この機会にはじめてみてはいかがでしょうか?
最後になりますが、ぜひボクのTwitterアカウントもフォローしてくれたら嬉しいです。編集や執筆のアレコレや、コンテンツマーケティング、メディアに関することを発信しています。
カニなどといった甲殻類は
➡︎ カニなどの甲殻類はカニを食べることができます
➡︎ カニを食べられますカニといえるのではないでしょうか
➡︎ カニです冗長表現を減らすだけで文章がすっきする上、説得力も増します。
ぜひお試しください。#カニ食べたい🦀— じきるう 編集者 (@zikilluu) February 26, 2019
好きな生物はカニです。よろしくお願いします。
(執筆:内田一良@じきるう 編集:はつこ)
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