【漫画】フリーランスは“103万円の壁”にどう向き合うか?
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「新しいフォントを買った」というツイートがTwitterで大きな話題になっています。
ツイートを投稿したのはデザイナーのsabakichi|Domain ✍︎(@knshtyk)さん。一見なんてことのない例文に見えますが、ツイートの2枚目にはあまりにもつらいメッセージが。
新しいフォント買いました pic.twitter.com/vMB6D6TW2A
— sabakichi (@knshtyk) May 11, 2021
このメッセージにTwitterでは「周りに言われてるので辛い」「めちゃめちゃ暖かくて可愛いのにキツい」といった声が寄せられています。
また、「この例文、胸が締め付けられやしませんか」というリプライにsabakichiさんは……。
「本当のことなので仕方がないですね」と返しています。
このフォントは鈴木メモさんが制作し、DesignPocketにて販売している「花とちょうちょ」。ペンで右上がりに書いた文字がベースのリアル系手書きフォントで、商用利用も可能です。
Workship MAGAZINE編集部の少年Bが、フォントを購入したsabakichiさんにお話をうかがいました。
少年B:
この「花とちょうちょ」のことは、一体どこで知ったのでしょうか。
sabakichi|Domain ✍︎さん(以下、sabakichi):
もともと鈴木メモさんの『パンダベーカリー』という書体が好きで、以前から使っていました。作者さんのブログをチェックしていて、こちらの書体を制作していることを知りました。
書体の制作過程やデザインの意図なども公開されておられるので、読み物としてもおもしろく、非常におすすめです。
花とちょうちょに関しては、書体の販売先であるDesignPocketさんのメールマガジン経由でリリースや販売開始を知りました。
少年B:
ずっと気になっていたということですが、このフォントを知ったのはいつごろなんですか?
sabakichi:
リリースされたばかりの時期にTwitterかどこかで流れてきたのを見た記憶があります。
その後DTP Transitさんの記事などで紹介されたり、「やたらリアルな手書き書体があるな〜」くらいに思っていました。
少年B:
そこから、思い切って購入に至った心境も気になります。なぜ購入されたんですか?
sabakichi:
商用利用可能な品質のフォントとしては比較的安価ではあるのですが、基本的にこの手の特殊な書体は仕事ではなかなか使う機会に恵まれないため、仕事の道具として購入するまでには至らないことが多いです。
ただ近年手書きの書体をスキャンした題字などが流行していることもあり、品質の高い手描き書体を所有しておきたいなと思って「花とちょうちょ」を入手することにしました。手書きを配置する予定の部分に差し込むなど、ラフデザインなどでも重宝しています。
少年B:
なるほど……。では、購入した「花とちょうちょ」の魅力を教えてください。
sabakichi:
なにより「手書き文字としてリアリティがある」ところだと思います。
「花とちょうちょ」はただ打ち込んだだけでも、きちんと字間や文字サイズのプロポーションのバランスが取れていて、「手で書いたように見える」本文用としてしっかりと機能するんです。
手書き風書体は多くのフォントベンダーさんがリリースしていますが、「本当に手書きに見える」というよりは手で書いたニュアンスを文字単位で表現したものが多く、実際に手書きに見えるように使用するためにはいくつかの工夫が必要になってきます。
文字単位で整えすぎず、全体として個性がでるように、かつフォントとして汎用性高く仕上げる、という高度なトライは、インディー市場で活躍されておられる書体制作者さんならではの魅力だと思います。
これをメモ用紙に印刷してすこし紙をくしゃっとしたら、おそらく本当に書いたものと見分けがつかなくなるかもしれない……と考えると、この書体のユニークさとおもしろさがよくわかります。
それにしてもこの作者さんは字が上手です。見習いたいです。
少年B:
最後に、ツイートでは胸が締め付けられる例文を載せていましたが、伊藤(み)さんはどのような後輩なのでしょうか? もし設定があったら教えてください。
sabakichi:
語るより想像する方が楽しいと思いますので、読んだ方が想い描く後輩の伊藤さんを、脳内で存在させて楽しんでいただければと思います。
手紙を読む限り、「伊藤さん」という名字の方は社内に二人以上いて、とても真面目そうな美しい字を書く方のようです。
受け取った側としてはとても厳しい内容ではありますが、問題になりそうだったり、悪い部分をこうしてきちんと指摘してくれるというのは、ありがたいことだと思います。女性スタッフを代表して伝える役目を任される、もしくは伝えようとしてくれるというのは、それなりに人望のある方なのかもしれません。こんな後輩がいてくれるといいなと思います。
鈴木メモが販売する「花とちょうちょ」は13,200円(税込)。商用利用可能なフォントとしては比較的安価なので、手書き風のチラシなどを作るデザイナーはぜひ購入してみてはいかがでしょうか。
(執筆:少年B 編集:じきるう 取材協力:sabakichi|Domain ✍︎さん)
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