FREENANCE Ad

フリーランスエンジニアはブログを書くべき? 何を書けばいい?

フリーランスエンジニアはブログを書くべき?
FREENANCE Ad

IT人材の需要が高まる昨今、フリーランスエンジニアの求人も多く見受けられます。ですが、条件のいい案件は競争率も高く、受注するのは容易ではありません。

ほかのエンジニアと差をつけるためにも「自分のエンジニアとしてのキャリアやポートフォリオ、プログラミングスキル、知識などを証明できるブログを作ったほうがいいのでは?」と、考える方も多いでしょう。

発信が収入にもつながる現代、エンジニア経験や知識を自分自身の中だけで消化させておくのは非常にもったいないことです。

今回は、フリーランスエンジニアがブログを書くメリットからブログの内容、参考になるブログについて解説します。

フリーランスエンジニアがブログを書く4つのメリット

まず、ブログを書くメリットについて解説します。

メリット1. 案件受注につながる(ポートフォリオになる)

フリーランスエンジニアの方がブログを書くべき一番の理由は、案件受注のためです。知人や前職のつながりで案件受注できていても、いま受けている案件がいつストップしてもおかしくないのが、フリーランスの常です。

そこで新たな案件獲得のツールとして、ブログをおすすめします。ブログを続けていれば、検索流入やSNS経由での仕事が得られる可能性があります。またブログ経由で仕事が得られれば、クライアントと直接契約になるため、中間マージンが発生せず、収入アップも望めます。

クライアントの目に留まるほど成長させようと思えば、ある程度の時間と手間が必要となってきます。コツコツと記事をアップし続けて信頼の置けるブログ作りを心がけましょう。適当に作っていては、適当なクライアントしか呼び込めません。

メリット2. 広告収入やアフィリエイト収入が得られる

もうひとつ、フリーランスエンジニアの方がブログを書く理由として多いのが、広告収入・アフィリエイト収入です。

ブログ内に広告を貼って、訪れたユーザーがその広告をクリックすれば報酬が発生します。ほかにも、サービスや商品をブログ内で紹介し、ユーザーがそれに登録・購入すれば報酬が発生するアフィリエイトという広告プログラムもあります。

最初は少額の報酬しか得られませんが、ブログの更新を続けて読者が増えてくると基本的に広告収入やアフィリエイト収入も増加します。すると、どうやったらもっと読者の目に留まる記事を作成できるかと真剣に取り組むようになり、ビジネスセンスも磨かれていくでしょう。

メリット3. 知識の整理&シェアができる

技術系のブログでよくあるのが、日々の業務や趣味で行なった開発を記事としてまとめたものです。その多くは、開発した内容の振り返りや知識の整理を目的としています。

開発内容を文章としてアウトプットすることで、自分がどのような手順で開発を行い、どこが上手くいってどこが難しかったかを”見える化”できます。それにより知識や開発方法を整理でき、今後の開発に活かせるでしょう。

また同じような開発を行なっている人が、自分のブログをみて開発方法を学ぶこともあるかもしれません。さらに自分のブログ記事を読んだ人が記事に技術的なコメントをくれることで、自分の知らなかった&気付かなかったポイントを見つけられることもあります。

ブログを書くことで、エンジニアとしてよりステップアップするチャンスを多く得られるのです。

メリット4. エンジニアとしてセルフ・ブランディングができる

かつては「どんな論文を書いた」「どんな特許を書いた」「どんな製品の開発に関わった」といったことでしか、自分をブランディングできませんでした。しかし最近は「自分が開発したものをネットで公開→解説をブログで公開」など、ブログを活用することでエンジニアとしての自分の能力をアピールし、自分を簡単にブランディングできるようになりました。

ブランディングと書くと「知名度が高い」というイメージが強いかもしれませんが、ブランドには「信用を担保する」意味もあります。

話題になるような記事を書いて「有名人」になる必要はありません。あなたに興味を持ったエンジニアがあなたのことを調べたときに「この人はちゃんと勉強しているな」「勉強だけでなく自分で手も動かしているな」と思ってもらえることが重要です。

そのためにも、日々学んだこと、自分で作ったものなどを文章でまとめておくことはとても有意義です。

セルフ・ブランディングを活かした「Twitter転職」

近年、セルフブランディングを活かして、Twitterを使った転職活動をしている人が散見されています。

「Twitter転職」とは、求人サイトを経由した一般的な転職活動ではなく、Twitterを使って企業と求職者がマッチングする転職活動です。数回の面接や書類審査のみで行われる転職活動とは異なり、求職者がTwitterやブログなどで発信している内容をポートフォリオ代わりにして転職活動が行われます

Twitter転職を成功させるには、日頃からTwitterやブログで自分の成果物をアウトプットすることが重要です。

転職を考えている人は、技術ブログを定期的に書き、Twitterでシェアするのも一つの手でしょう。

フリーランスエンジニアはブログで何を書くべき?

エンジニアブログ

いざブログを始めてみようと思っても、いったい何を書くべきなのか、迷う人も多いでしょう。

ブログは誰かに見られてこそ生きてくるものです。「フリーランスエンジニアが運営するブログ」を読む人がほしい情報は何か?といった部分に焦点をあてて、内容を考えてみます。

テーマ1. フリーランスエンジニアへのなり方

フリーランスエンジニアになりたいと思っているサラリーマンエンジニアの方、けっこういます。

「どうやってフリーランスになれば良いのだろう?」と思った方が見るのが、同じような境遇からフリーランスエンジニアになった人のブログです。

そのため「自分自身がどのような過程を経てフリーランスになったのかという体験談」「フリーランスエンジニアになる前の心構えや準備」などをブログに載せると、これから目指そうとしている方にとっての道しるべとなるはずです。

テーマ2. フリーランスエンジニアとしての成功談や失敗談

  • 「本当にフリーランスエンジニアになって収入アップするの?」
  • 「案件を獲得するためには、エージェントは活用すべきなの?」

フリーランスエンジニアになる前の方にとって、こういった悩みは尽きないものです。とくに収入の事情や案件獲得の成功談や失敗談は誰もが知りたい事柄。

自分の経験から書く内容だと文章も進むはずですし、リアルな経験談は真似できないため、ほかのブログとの差別化にもつながります。

テーマ3. プログラミングなどの自分のスキル関連

自分自身の習得スキル関連の情報も載せておきたいところです。Webエンジニアならば、過去にどういったWebサイトを作ってきたのかをアピールするポートフォリオとしても使えます。クライアント先が特定の技術に理解がある方を探している場合には、ブログ経由で仕事をお願いされることもあるでしょう。

それに現役プログラマーにとっても、サンプルコーディングなどが記載されたサイトは非常にありがたいもの。また、現場が変わったときの自分自身の備忘録にもなります。学習している知識をアウトプットする場としても利用できるでしょう。

フリーランスエンジニアにおすすめのブログプラットフォーム4選

フリーランスエンジニアがブログを始めるなら、『WordPress』『note』『Qiita』がおすすめ。ブログ運用の目的や発信内容を考えて、自分に適したものを選びましょう。

また自分の知見を文章にして販売するプラットフォームとして、『BOOTH』も合わせてご紹介します。

1. WordPress

WordPress

▲出典:WordPress

収益化を目的としている方や、デザインをカスタマイズしたい方は、WordPressが断然おすすめです。WordPressとは、全世界のWebサイトの約43%で使われているCMS(コンテンツ管理システム)です。

WordPressを活用してブログを作れば、すべて一から作るよりも簡単にWebサイトを作成できます。ブログに適したデザインを簡単に実装できる「テーマ」や、機能を追加できる「プラグイン」が多数用意されています。もちろん、自分でコードを書き、カスタマイズすることも可能。この高い柔軟性がWordPressを利用する最大のメリットです。

広告を掲載するのにもWordPressが適しています。ほかのプラットフォームではそもそも広告掲載ができないものも多いですが、WordPressであればそこは個人の自由。好きな場所に好きなデザインで、広告を設置することが可能です。

その一方、ブログを始めるまでの手間は若干ながらかかります。ドメインを取得し、レンタルサーバーを借り、サーバーにWordpressをインストールし、テーマやプラグインの導入するなどして、実際に記事を公開するまでにはある程度の工数がかかるでしょう。

WordPress

2. note

note

▲出典:note

noteは、2014年にサービスを開始したコンテンツ配信用のプラットフォームです。

手間をかけずに情報発信を始められるのが、noteのようなブログサービスを利用するメリット。そのなかでも、いまからブログ始めるなら、利用者数が多くコミュニティも活発でSNSにシェアされやすいnoteをおすすめします。

WordPressと違い、noteなら無料会員登録をするだけで簡単に記事を投稿できます。有料記事の販売もできますので、副業として利用する方法も十分にあります。

note

noteを活用した技術チュートリアル販売


実際にnoteを使って、技術系の有料記事を多数販売しているDaiさんの例をご紹介します。「LINEに画像を送ったら文字起こししてくれるサービス(文字起こし君)」の開発者として有名です。

有料noteの内容はさまざま。Daiさんが初期の頃に取り組んでいたのは、以下のような流れの記事コンテンツ販売戦略です。

無料でサービスを公開してバズらせる(文字起こし君など)

有料でソースコードや技術解説のチュートリアルを販売

エンジニアが自分の知見をお金にする、とてもよい流れですね。

Daiさんが販売している有料noteの中には、「技術チュートリアルのコンテンツ作成・Web集客・マーケティング術まとめ」「技術ブロガーの新しい収益の立て方」など、エンジニアが文章を書いて収入を得るための方法を書いた記事コンテンツもあります。気になる方はぜひ購入して読んでみましょう。有料noteを執筆する際にヒントとなる知見が得られるかもしれません。

3. Qiita

Qiita

▲出典:Qiita

プログラミング経験のある方でしたら、どこかで一度はQiitaを聞いたことがあるでしょう。Qiitaとは、エンジニア同士がスキルを共有することができるサービスです。

エンジニアにとって最新のスキル情報を収集することは必須です。Qiitaはエンジニアにとっての情報共有プラットフォームであると同時に、エンジニア同士の交流を深めるコミュニティとしての側面があります。

フリーランスエンジニアにとって他のエンジニアと交流し、情報を共有しあうのは重要なこと。記事を読んで交流するだけでもいいので、ぜひ登録しておきましょう。

Qiita

4. BOOTH


BOOTHとは、クリエイターによる創作の総合マーケットと称されているとおり、自分の制作物を販売できるオンラインプラットフォームです。

ブログプラットフォームとは少々勝手が違いますが、GOROmanさんが始めた「マッハ新書」という取り組みが興味深いため、紹介させてください。12時間以内に自分の知見を文章にまとめて電子書籍として販売するものです。リリース後のアップデートを前提とし、まずはとにかく出してみることをコンセプトにしています。現在までに多くのマッハ新書がリリースされています。

リリースされたマッハ新書の中には『変わるロケーションベースVR状況』『Makeと半導体の過去と未来』『AIは電気羊の夢を見ない』といった、技術的なテーマで書かれた作品も多数存在します。

自分のエンジニアリングの知見をアウトプットしマネタイズするのに、BOOTHを利用したマッハ新書は検討する価値があるでしょう。

このように、エンジニアが文章を販売する手段は、近年ますます増えてきています。開発業務以外で収入を増やしたい方は、自分の知見を文章にして販売してみてはいかがでしょうか。

フリーランスエンジニアがぜひ参考にしたいブログ

最後に、これからブログを始めてみようと思っている方におすすめのブログをいくつか紹介します。どれも作りこまれているブログのため、参考になるはずです。

1. manablog

▲出典:manablog

フリーランスエンジニアのブログと言えば、マナブさんが運営する『manablog』です。

マナブさんはエンジニアよりブロガーとしての知名度の方が高い方ですが、フリーランスエンジニアの経験も豊富にある方。その発信内容は参考にできるものばかりです。

PV数は月間170万を超えており、月間500万円以上の収益を生み出すブログのため、お手本として最高の教材になるはず。

manablog

2. ロボット・IT雑食日記

ロボット・IT雑食日記

▲出典:ロボット・IT雑食日記

大学生の間にフリーランスエンジニアとして独立した迫佑樹さんが運営されているブログです。

運営者の迫さんが現在プログラミングスクールを運営しているという背景もあり、プログラミングとビジネスを融合させた非常に勉強になるブログだと思います。発信内容に迷った際は、ぜひ参考にしてみてください。

ロボット・IT雑食日記

3. プログラミングライフ

プログラミングライフ

▲出典:プログラミングライフ

現役フリーランスエンジニアのYutoさんが運営されているブログです。

プログラミングスクールの体験談やフリーランスエージェントの活用方法など、フリーランスエンジニアを目指す人に役立つ情報が集まったサイト。アフィリエイトなども上手く活用されているため、収益化を目指す人はぜひ一度覗いてみてください。

プログラミングライフ

4. give IT a try

give IT a try

▲出典:give IT a try

本記事でご紹介したqiitaでも、数々の有料記事を執筆してバズっている伊藤淳一さんの技術系ブログです。

RubyRuby on Railsといった言語で開発されている方、将来的に勉強することを検討している方は、ぜひ目を通すことをおすすめします。

give IT a try

おわりに

今回はフリーランスエンジニアのブログについてまとめました。

フリーランスエンジニアで働くうえで、自分のポートフォリオとして使えたらと思ってはじめたブログが、あれよあれよとひと月で何万PVを稼ぐまで成長し、ブロガーが本業になってしまったなんてことも十分にありえます。

継続は力なり。ブログも続けていれば、すばらしい案件につながる可能性も高くなりますので、今日からでもブログをスタートして、コツコツと記事をアップしてみてはいかがでしょうか。

(執筆:S-KAYANO 編集:泉)

SHARE

  • 広告主募集
  • ライター・編集者募集
  • WorkshipSPACE
エンジニア副業案件
Workship