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いくら楽しくやりがいのある仕事でも、働きすぎると疲労が蓄積します。とはいえ目の前の仕事から逃げるわけにもいかず、エナジードリンクに頼って仕事をしている方も多いのではないでしょうか。
そう思いながら無理して働いている方は、一度立ち止まって本記事を読んでいただきたいです。数か月前に倒れた私と同じ道をたどらないためにも。
本記事はフリーランス8年目のライター兼ディレクターのしろ(@siro3460)が「無理しすぎて体を壊した話」「倒れたあとに実施したこと」「同じ道をたどらないための教訓」をまとめました。
目次
数か月前の私は、約90名ほどのチームを束ねていました。ライター、編集者、ディレクターを含めた記事制作メンバー約60名と、オンライン秘書メンバー約30名のチームです。
よく「フリーランスでこんなに大きな組織って少ないのでは?」と言われるほどには大きな規模で、知らず知らずのうちに気持ちも大きくなっていたのかもしれません。いま考えれば頭がおかしいんじゃないかなと思うほど、いろいろなことをやりすぎていました。
実際にやっていた仕事の例は、以下のとおりです。
▼月に進めていた仕事の例
- オウンドメディアのディレクション(月40~50記事)
- 記事執筆(月5記事前後)
- 記事編集(月7記事前後)
- 書籍執筆支援
- Instagram運営
- YouTube運営
- Notionコンサルティング(月3社程度)
- Notion関連のイベント立ち上げ(月1回程度)
- チームのフォローアップMTG(1on1MTG、グループMTGなど)
もはや自分で管理できないほどにタスクが膨らんでしまい、オンライン秘書さんにタスク管理をお願いするほどでした。効率化ガチ勢と情報発信していた私が、まさかの「タスクを管理できない状況」にまでなっていたんです。
月にこなしていたタスクは約400件程度。また体感ですが、毎日12時間〜15時間程度働いていました。
でも、こんな状況でも当時の自分は「たのしい。やばい。今すごい波が来ている気がする」と勘違いしており、謎の全能感を持っていたんですよね。
自信満々だったので、さらなる新しい仕事にガンガン挑戦し始めました。忙しくタスクも爆発していたにもかかわらず「たくさんメンバーもいるし、たぶん大丈夫」と思っていたんです。
経験があまりない業務も積極的に挑戦していて、いくつかは成功していました。ある意味クライアントには貢献していたのかもしれません。しかし、ある日突然体が動かなくなりました。
最初の症状は盲腸。入院を経て復活するかと思いきや、次々に体が悲鳴を上げて記憶が飛びました。
かなりセンシティブな内容になってしまうので詳細は割愛しますが、おぼろげながらチャットでメッセージを送りつつ、なんとか報酬の支払いだけはせねば、クライアントに連絡だけはせねば……と思っていたのを覚えています。
それでもしばらく連絡が途絶えてしまったのもあり「飛んだ」と思ったクライアントもいたかと思います。
という想いが強すぎて、毎日絶望していました。くよくよしてる場合じゃなかったのかもしれませんが、無気力で何もやる気が起きず、毎日死んだ目で過ごしていたんですよね……。
セルフブラックに陥らないために~フリーランス、どう働くか問題~
Workship MAGAZINE
しかし、迷惑をかけてもなお、手を差し伸べてくださるクライアントがいました。「まずはゆっくり仕事をしてみたら」と言ってくださり、いろいろなものを手放して「ライター」のみの案件だけを受けることに。
効率化ガチ勢だったのもあり、記事の執筆にはそこまで時間がかかりませんでした。かわりに時間ができたので、自分と向き合う日々が始まることに。
この2点について、かなりの時間をかけて向き合いました。ひどいときでは1日中考えていた日も。
「向き合って思いついた施策をひたすら試し、良かったものは継続。微妙だった場合は別の施策を実行」。ひたすらこの流れで過ごし、気づいたら健康的な料理のレパートリーが100を超えていました。毎日家庭的な料理をつくるようになり、娘から感謝されることに(笑)。
ほかにも以下のようなことに向き合いました。
▼ほかに考えたことの例
- 睡眠の質を高めるにはどうすればいい?
- ストレスをためない働き方を実現するにはどうすれば?
- ストレスや稼働時間の超過をチェックする方法は?
- ストレスがたまったときはどうやって吐き出す?
- 稼働時間が自然と上がりすぎないようにするには?
- 自分のパフォーマンスが最大限に発揮できる仕事は?
- 稼働時間を抑えてある程度の収入を担保するには?
- 角を立てずに仕事を丁寧に断る方法は?
すべてがいきなり好転するわけではなかったんですが、確実に好転してきてるものも多いので、向き合う時間をくださったクライアントと家族に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。
体調不良で連絡が途絶えてもなお、連絡し続けてくださるライターさんが2人いました。当時の私は返信をするのすら億劫だった(何と声をかけていいかわからなかった)んですが、ついに根負けしてメッセージを返すことに。
健康的な食事や睡眠で体に力がみなぎっていて、だんだんと気持ちの整理がついてきたタイミングでした。LINEでやりとりしてありがとうを伝えた人、一緒にゲームしながら話をした人の2人です。
2人と話していると「みんな元気にしてるかなぁ」と思うところがあり、以下のツイートをしてみました。
おはようございますー!
ここ数ヶ月色々ありすぎて更新止めてたけど、生存報告のためツイートしてみましたー!笑みんな元気にしてるかな、、、?
前と働き方がだいぶ変わって、今は割とゆるーく仕事してますーーー!!
(健康が一番大事なことに気づいた、、、😭)— しろ | SaaSとAIが得意なマーケター (@siro3460) November 1, 2023
「さすがにもう数か月以上経ってるし、忘れてる人も多いかな……」と思っていたんですが、想像以上にあたたかい言葉が届いてリアルに泣きました。むしろ心配をたくさんかけてしまっていたことがわかり、いまではその点も反省しています。
かわりにと言っては何ですが、そこからはX(旧:Twitter)もしっかり更新していこうと決めて、毎日ツイートしています。(趣味みたいなものなので、義務感はそんなにないんですが!)
最後に大事件を起こしてしまった私が思う、やってはいけない働き方を3つ紹介します。ここが鬼門、ここがベルリンの壁、ここが関所です。ここだけは見て欲しい。
- 休憩そっちのけで働き続ける
- エナジードリンクがぶ飲みで仕事する
- 忙しさにかまけて健康的な食事を怠る
最大にしてもっとも守らねばならぬ部分が「稼働時間」です。とくに休憩をそっちのけで働き続ける生活を続けていくと、確実にガタが来ます。
最初は風邪のような小さな症状かもしれませんが、体に異常を感じたら働き方を考え直すべきです。どんなに忙しくても休憩時間を取ることをおすすめします。
ちなみに私は、休憩と称して以下のような時間をとっています。
▼私が実践していること
- 半身浴をしながら元気の出るstand.fmを聞く
- 眠たいと感じたら積極的に昼寝する
- 定期的に元気の出る人と話す(mocri、親友と話すなど)
- 土日と夜はなるべくチャットのレスを返さない
当時の私は、エナジードリンクを箱買いしていました。たまーに飲むには良いかもしれませんが「つかれたときに飲む」などの飲み方はおすすめできません。
無理して働くぐらいなら、仕事の整理をすべきです。もしくはその働き方を避けるにはどうすべきか、見つめなおすことをおすすめします。
仮にどうしても飲まないといけない日があるとしても、カレンダーなどに「飲んだ日」の記録をつけておきましょう。そして、飲みすぎないように本数をチェックし、抑制できるよう毎月振り返ることをおすすめします。
▼私が実践していること
- エナジードリンクは基本的に飲まない
- 飲まないとやってられない場合は仕事の仕方を見直す
- 負荷が上がりそうな案件は早めに調整する
忙しいと「カップラーメン」「レトルトカレー」「フードデリバリー」などに頼ってしまいがちですが、健康的な食事をとれていなければ栄養が足りずに体調不良になるなど、何らかの影響が出てきます。
食事はとても重要なので、だまされたと思って健康的な食事を食べるようにしてください。ちなみに私はクラシルのアプリを使っており、日々健康的な食事を心がけています。
とくに、以下の3点は意識的に取り入れています。
- 旬の野菜を取り入れること
- 体を芯から温めて健康を維持すること
- プロテインやビタミンなどの栄養素をしっかり取り入れること
プロテインはビタミンなども豊富なKOREDAKEを飲んでいます。味も美味しいのでおすすめです。
▼私が実践していること
- ショウガのすりおろしを入れた鶏ガラスープを3時間寝かせてから飲む
- クラシルアプリを駆使して健康的な料理をチョイスする
- スキマ時間でできる仕込みは可能な限り終わらせておく
- お腹がすいたらKOREDAKEのプロテインを飲む
数か月前の鬼忙しくて頭がおかしくなっていた時期も、周りから見れば「うらやましい」と思われていたかもしれません。
それぐらいには調子が良く感じており、幸いなことに素敵なメンバーに囲まれていたので「できる」と勘違いしていました。
ただ実際には働きすぎると体にガタがきますし、無理を続けると誰でも倒れます。念のためお伝えすると、私はフルコンタクト空手(極真空手のようなもの)で日本チャンピオンになるほどには体が丈夫です。それでも倒れるときは倒れます。
いま忙しすぎる働き方をしている方は、一度振り返ってみて欲しいです。
何かしら不満があるのであれば、仕事を一部抑えてでも、働き方を見直したほうがいいと思います。すぐに答えが出ないときもありますが、考えただけでも前進です。
誰でも働きすぎたら詰むので、無理だけはしすぎないでください。もしもお困りのことがあれば、いつでも私のX(@siro3460)までご質問ください。少しでも働きすぎて体を壊す人が減り、楽しく過ごせる人が増えますように。
(執筆:しろ 編集:北村有)