被リンク(バックリンク)ってどれくらい効果があるの?相関分析してみた

MARKETER

Stone Templeでは、被リンク(バックリンク)がどれくらいGoogleの検索ランキングに関係するのか、4年間にわたり研究してきました。2018年に行った最新の調査では、過去最大となる27,000件のクエリを分析しています。

この研究では、主に下記の要素について検証します。

  • リンクの合計数とページランキングの相関
  • リンクのMoz DAとページランキングの相関
  • リンクのMoz PAとページランキングの相関

さらに、下記のサブカテゴリについても検証を行いました。

  • 情報収集目的の検索と購買目的の検索で相関に差があるか
  • 医療・金融・テクノロジー・その他の分野ごとで相関に差があるか

分析手法としては、MozLink Explorerを利用してクエリごとのデータを収集し、各要素ごとにスピアマンの順位相関係数の二乗平均を計算しました。以下、本記事ではこの値を「相関スコア」と呼びます(詳しい計算方法についてはこちらを参照)。

相関分析についての説明

ここで、相関分析について確認しておきましょう。相関分析とは、2つのデータが関連しているか、また関連していないかを検証する統計分析の手法です。2要素の関連の高さは、相関係数という数値を計算することで表されます。

ひとつ重要なポイントとしては、相関関係は、因果関係を証明するものではないということです。因果関係がないのに相関関係がみられることは多々あります(疑似相関)。

疑似相関について説明する際によく出てくるたとえ話として、「アイスクリームの消費」と「溺死」の相関関係があります。「アイスクリームの消費量が増えると、溺死者数も増える」という話です。しかし、これは一方がもう一方の直接の原因になってはいません(=因果関係はありません)。本当の因果は暑さです。暑いからアイスクリームをたくさん食べ、暑いから海やプールで泳ぐために、この2つの数値が上がるのです。

では、被リンク(バックリンク)とGoogleのランキングの関係はどうなのでしょうか? これについては、Googleが「被リンクは重要である」と主張している事実が重要です。悪質なリンクビルディングに対して、Googleはペナルティを課します。これだけGoogleがリンクに手間を費やしていることが、リンクとランキングの因果関係を裏付けていると言えるでしょう。

相関係数の見方

相関係数についても説明しておきます。

相関係数とは「2つのデータ間にどれだけ相関関係があるか」を数値で表したものです。-1から1までの範囲で表され、スコアが1であれば、2つのデータは完璧に相関していると言えます。2つのxy変数があるとして、xの数値が増えるとyも増える傾向があるとき、相関係数はプラスの値を取ります。

逆にスコアが-1のときxが増えるときyは同じだけ減ります。相関係数がマイナス、つまり一方が増えるともう一方は減る傾向があることを逆相関と呼びます。また、相関係数が0の場合は、2つの要素の間に相関関係は全くありません。

とはいえ、Googleはページの評価に200以上の要素を使っていると主張しています。これだけの要素があると、何か1つの要素が独占的にランキングに影響するとは考えにくいです。実際、この調査で高い相関係数が出ることはほとんどありません。

本調査における相関スコアについては、0.2以上あればランキングとの相関を示唆すると考えます。

評価結果

それでは、結果を見てみましょう。まずは、27,000件の検索クエリ全体についてです。

Total Queries


相関スコアは0.293です。Googleのランキングアルゴリズムの複雑性を考慮すると、1つの単体の要素でこれだけの相関スコアが出るということは、被リンク数と検索ランキングにはとても強い相関関係があると言ってよいでしょう。

次に、Moz DAMoz PAの関係性の関係性を見てみましょう。

Moz DA and Moz PA

DA、PAどちらも強い相関性があり、先ほど見たリンクの合計数と比較すると、それよりも大きなスコアとなっています。興味深いことに、リンクされたサイトの権威性と、リンクされたページそのものの権威性の両方が影響していました。

実はこの研究をしていた4年間で、DAPAの相関スコアが、リンク数の相関スコアよりも高かったのは初めてです。2019年からGoogleは、権威性をより重視するようになったと考えられます。被リンク(バックリンク)戦略としては、より権威性の高いサイトからリンクを得ることに注力すべきでしょう。

最後に、サブカテゴリとして紹介した以下の2つの結果をみてみましょう。

  • 情報収集クエリと購買クエリで相関に差があるか
  • 医療・金融・テクノロジー・その他の分野ごとで相関に差があるか

まずは情報収集クエリと購買クエリの違いです。

面白いことに、購買目的の検索よりも情報収集目的の検索の方が、被リンクとの高い関係性が見られます。

1つの解釈の仕方として、単にショッピングページはリンクされることが少なく、Googleが他のページほど重要視していない可能性があります。しかし、もしこれらのページがリンクをより多く獲得しようとすれば、その効果は大きいかもしれません。

次に、クエリの分野ごとの違いです。特に金融分野で、被リンク(バックリンク)の効果が圧倒的に高いことがわかりました。

Types of Queries

まとめ

分析により、被リンク(バックリンク)とランキングには依然として大きな関係性があることが明らかになりました。

Stone Templeでは、被リンクに関する統計分析についての詳細を公開しています。詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

(原文:Eric Enge 翻訳:Akiko Ogita)

 

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