エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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TikTok(ティックトック)は2016年にサービスがスタートした短編動画の共有アプリです。
スマホひとつでハイクオリティで賑やかな動画が撮影でき、また気軽にシェアできることから、10代を中心に大ヒット。FacebookやTwitter、Instagramに次ぐ巨大プラットフォームへと急成長し、クリエイターやマーケターから熱い注目を集めています。
この記事では、前半でTikTokの基本的な情報やその勢いがよくわかるデータなどをご紹介し、後半で筆者がTikTokで12万人にフォローしていただくに至った経緯をお伝えします。ぜひ、最後までご覧ください!
◆ 筆者のTikTokアカウント » Mr.TATE ‐ TikTok
目次
TikTokはAppStoreにおける2018年のダウンロード数ランキングにて、日本と中国で1位を記録。米国とインドでは6位、メキシコでも7位にランクインするなど、多くの国や地域で急速に普及が進んでいます。
またブルームバーグの報道によれば、その企業価値は750億ドルであり、未上場のスタートアップ企業では世界最大とのこと。日本では10代の若者を中心に大ヒットし、『TikTok』というアプリ名が流行語大賞の候補にもなるなど、社会現象として広く知られる存在になっています。
TikTokを運営しているのは字節跳動(英文表記:ByteDance、読み:バイトダンス)という中国北京を本拠地とする企業です。
インターネットで流れる動画広告はハイテンションで賑やかなものが多いため「ノリと勢いで成長した企業」と誤解されている向きもあるようですが、その実態は機械学習、映像や自然言語認識、ビッグデータ解析などを行なうAIラボを有し、Forbesが選ぶ「最もイノベーティブな企業リスト」のトップ50にも選出されている技術志向の企業です。
実は、TikTokには2種類のアプリが存在することをご存知ですか? 中国国内向けの抖音短視頻(Douyin)と、中国以外の全世界向けのTikTokです。
どちらもバイトダンス社が運営する短編動画の共有サービスで、インターフェースのデザインや機能はほぼ同じですが、サービスとしては分断されています。そのため中国版のアプリ(アカウント)からグローバル版のユーザーやコンテンツを見ることはできませんし、その逆も不可能です。
なお2つに分かれている理由は、中国の法律と規制にあわせるためです。
TikTokは、動画視聴者・投稿者どちらにとっても非常に魅力的なプラットフォームです。
筆者はその理由を、大きく分けて2つあると考えています。
TikTokの革新性は、撮影・編集経験の乏しい人たちでも、ハイクオリティな動画を作れる“クリエイター”になれる点にあります。アプリを使えば手軽に撮影できるだけでなく、ノリのいいBGMや見栄えのする映像エフェクトを動画に簡単に追加できます。さらに、美顔や小顔効果のあるフィルターをかけて自撮りをすることも可能。このような作業をPCで行おうとしたら複数のソフトウェアや専門スキルが必要です。
またTikTokはこのような優れた動画制作ツールを提供するだけでなく、アプリ内のアシスタントが「いまこのネタ(ハッシュタグ)が流行っているから、あなたも撮影してみない?」とメッセージを送っててくれる機能も備えています。クリエイターにとっては動画の内容を考えるのも苦労のひとつであるため、ネタ探しのサポートが受けられるのはとてもありがたいです。これにより、クリエイターはコンスタントに動画をアップロードできるようになるでしょう。
このように、撮影から編集、ネタ探しまで、徹底的にクリエイターをサポートしてくれるのがTikTokなのです。いつ見てもおもしろい動画が豊富に投稿されるという状態を維持しているのは、TikTokの大きな強みのひとつでしょう。
TikTokのユーザーの目にふれる機会が多いコンテンツは「おすすめ」としてTikTokのAIが選んだ動画です。
FacebookやInstagram、Twitter、YouTubeでは、ユーザーがフォローしているアカウントのコンテンツが優先的に表示されます。一方TikTokは、フォローしていないユーザーのコンテンツであっても、どんどん表示される仕組みになっています。そのため仮にフォロワー数がゼロであっても他のユーザーの目に触れるチャンスが生まれ、誰もが「投稿した動画が誰かに見られた!」ということに喜びを感じられるように設計されています。
これからお話しする内容は「フォロワー獲得必勝マニュアル」のような内容ではありませんし、再現性のある手法でもありません。しかし筆者が体験した出来事をありのままにお話しすることで、これからTikTokを始めようと思っている方のインスピレーションになれば、という思いでこれまでの出来事を書き連ねていきます。
なお、このような話には決まって「フォロワー数を自慢したいだけだろう」というコメントが寄せられることがあります。ただ筆者は、TikTokのプラットフォームとしての勢いをお伝えしたいのであって、フォロワー数を誇りたいという意図ではありません。いろいろとお手柔らかにお願いします。
筆者が初めてTikTokに投稿したのは2018年の9月。Appleが『iPhone XS』を発売した翌日でした。「iPhoneを買って喜びすぎた男」という説明が付いた動画で、かつて一世を風靡(ふうび)した6秒動画共有サービス『Vine』でよく見かけたような雰囲気の内容です。
iPhoneという話題性のあるプロダクトを絡めた効果もあってか、この動画は公開してすぐに視聴回数が12万回を超え、ちょっとしたヒットとなりました。同じ動画がTwitterでは5万回程度の視聴回数であったことと比べると、TikTokの“爆発力“を強く感じる結果でした。
これに気をよくした筆者はTikTokで流行っていた「#全力顔」「#1秒変身」などのハッシュタグを使った動画を投稿しました。トレンドのハッシュタグをつけて投稿すれば、新規の視聴者の流入があるだろうという目論見です。しかし、これは再生回数的には失敗でした。
これで「あぁ、最初の12万再生はビギナーズラックだったのか」と思い、少し熱が冷めたような気分に。その後は特にTikTokウケしそうなネタを選ぶこともなく出張先で見た風景などを不定期でポツポツと投稿していました。ですから、視聴回数もそれぞれ数百程度、フォローしてくださった方も300名程度という状況でした。
そんな調子で特にトレンドを意識することなく、自分が興味を惹かれたモノをiPhoneで撮影してTikTokに投稿する中で、取材先で見つけた「折りたたみできるスマートフォン」の動画を公開。既にウェブメディアの記事や別の方のTwitter投稿で話題になっていたものであり、特に凝った編集したものでもありませんでした。
ところが、この動画は投稿されると視聴回数がみるみる増え、120万再生を超えました。
結局、この動画はその後も延々と再生され続け、公開から約1カ月の時点で3,500万回以上再生され大ヒットとなりました。日本語での説明が一切ない動画だったことも功を奏して世界中で視聴され、インドやバングラデッシュ(?)などからも大量のアクセスを集めています。
その結果、フォロワー数の増加を示す通知が「99+」を示し続ける勢いで増加し、約1ヶ月で12万人以上の方にフォローしていただけました。
この結果に至った理由は、本当のところ偶然やタイミングの妙、運とでも呼ぶべきモノなのかもしれません。少なくとも、筆者はその後同じ再生回数の動画をつくれていないわけですから、「千万単位の視聴を生む必勝法」がわかると言ったらウソになるでしょう。
とはいえ、他の投稿との比較や、これまでSNSを使用してきた経験から、バズる(話題になる)動画になった理由はいくつかイメージできました。今回はそれをご紹介します。
身近な物事と、そこに重なるギャップに「興味深さ」を感じるのはどこの国の人も共通です。「曲がるスマートフォン」の動画は、世界共通の身近なアイテムであるスマホが「グニャ」と曲がるというわかりやすさと意外さのコンビネーションが多くの人の興味をつかんだのだと思います。いくらすごくても日常とかけ離れすぎているとあまりバズらない、というのが筆者の観測範囲で得られたTikTokのイメージです。
バズる動画に必要な要素として、動画の開始直後に大きなフックがあることが挙げられます。TikTokはサクサクと動画を切替えられるユーザーインターフェースのため、ちょっとでも「つまらない」と思われたらスキップされてしまいます。そのためできるだけ速い段階で「この動画を見たい」というフックを提供することでバズる確率を上げられそうです。
そして何より一番大事なことは、打席に立ち続けることだと筆者は思っています。ともかく打席に立たない限りは、ヒットもホームランもありえないわけです。私の場合も、TikTokをはじめて約半年は大きくバズることはありませんでしたが、「自分が興味を惹かれたモノゴト」と「TikTokのユーザーが興味を持ちそうなもの」が重なるポイントを探りながら投稿を続けた結果、「曲がるスマートフォン」のヒットに繋がったことは間違いありません。「苦節10年、必死に努力」という重たい話ではありませんが、とにかく投稿を続けない限りはバイラル動画を生むチャンスはありません。
始まってからまだ日が浅いプラットフォームであるTikTok。
いろいろな可能性があると思いますので、この記事を読んで興味を持たれた方は、ぜひアカウントを開設して投稿をはじめてみてはいかがでしょうか?
◆ 筆者のTikTokアカウント » Mr.TATE ‐ TikTok