アイコンデザインの最新トレンド10選【アイコン事例付き】

Icon Design Trends For 2023

アイコンは、どんなアプリケーションにも欠かせない存在です。1981年にはじめてアイコンセットが作られて以来、技術とともにデザインの傾向も変化してきました。最新のアイコンデザインのトレンドを追うことで、UI/UXを強化してユニークなデザインを実装できます。

この記事では、最新のアイコンデザインを、事例とともに紹介します。

1. 3Dのアイコン

3Dのオブジェクトは、デザインにボリュームと奥行きを与えてくれます。とくにデザインがリアルな場合、平面のアイコンよりも見る人に訴えかけられます。また、3Dのスタイルはとても柔軟です。レンダー、テクスチャー、ディテールによって、EC、小売、医療など、さまざまな領域にフィットさせられます。

そんな3Dアイコンですが、ひとつだけ問題があります。それは「存在感が強すぎること」です。使いすぎは避け、ここぞという場所に配置しましょう。

Icon Design Trends For 2023

▲出典:Shakuro

2. 手描きのアイコン

オンリーワンのスタイルを取り入れたいなら、手描きのアイコンがおすすめです。自分でアイコンのイラストを描いて、ベクターデータに変換してみましょう。不完全さが個性的な魅力になり、見る人の記憶に残ります。

デザインのテイストにあわせて線の太さや色、形などを調整すれば、個性を表現するための最適な組み合わせが見つかるはずです。

Icon Design Trends For 2023

▲出典:DesignMate

3. 太い線のアイコン

線画のアイコンは以前からトレンドになっていますが、2023年は太い線が人気です。線を太くすることでアイコンが目立ち、見つけやすくなってタップしやすいほか、細い線のアイコンと差別化できるという利点もあります。

太い線のアイコンの弱点は、細い線のものにくらべてスペースが必要であることと、大きさや線の太さを統一する必要があることです。数ピクセルの違いで全体の印象が変わってしまうため、注意して制作しましょう。

Icon Design Trends For 2023

▲出典:Ladauskas

4. 立体的な2Dアイコン

立体的な2Dアイコンも、アプリのアイコンデザインのトレンドのひとつです。影などを活用すれば、ボリュームのある奥行きを作り出せます。

ただし、立体的な2Dアイコンは人目をひきますが、スペースが必要です。広いスペースに配置するか、ロゴなどの要素と一緒に使いましょう。

Icon Design Trends For 2023

▲出典:RWds

5. シンプルなアイコン

ディテールを削ぎ落としたシンプルなアイコンは、さまざまな場所で活躍しています。

シンプルなアイコンのおもな利点は、識別しやすいことです。ユーザーはアイコンの意図を意識することなく、即座に内容を理解できます。

わかりやすいアイコンはUXを向上させ、潜在顧客をひきつけてくれるはずです。

Icon Design Trends For 2023

▲出典:Orellana

6. カラーシェイプのアイコン

線画のアイコンを使いつつ、さらにクリエイティビティも発揮したいなら、丸や四角のようなカラーシェイプを取り入れてみましょう。とくに他のグラフィック要素が多いUIでは、アイコンがより目立ちます。

カラーシェイプを使ったアイコンのポイントは、色の組み合わせと配置、そして図形の大きさです。図形が大きいと注意を引きすぎて、小さいと見づらくなってしまいます。

Icon Design Trends For 2023

▲出典:UX Planet

色についてはプライマリーとセカンダリーの色をそれぞれ1〜2種類選びます。プライマリーが70〜80%、セカンダリーが20〜30%を占めるのが理想です。コーポレートカラーや特定のカラーパレットがある場合はそれを使いましょう。また、背景の色との組み合わせも重要です。

7. 抽象的なアイコン

リアルなデザインから離れて、抽象的な形のアイコンを作ってみるのもおすすめです。UI/UXデザインをクリエイティブでユニークな雰囲気にできます。

抽象的な形を作るときは、奇妙なデザインにしたり、ロゴと似たようなデザインにしないよう、注意が必要です。色選びに迷ったら、ブランドのカラーパレットを活用しましょう。

Icon Design Trends For 2023

▲出典:Léo Alexandre

8. フラットアイコン

フラットアイコンは長期間のトレンドとして、多くの人に愛されています。テクスチャーや影などがついていないシンプルなデザインと、鮮やかな色あいが特徴です。

他のスタイルやトレンドとも相性がいいため、違和感なく組み合わせられます。スペースをあまり必要としないため、小さなデバイスでも認識しやすいのがメリットです。

Icon Design Trends For 2023

▲出典:Zach Roszczewski

9. 淡色のアイコン

スキンケアや食品のブランドを運営しているなら、淡色のアイコンがおすすめです。ナチュラルカラーの落ち着いたトーンは、美しさ、女性らしさ、落ち着いた雰囲気を連想させます。ペールブルー、グリーン、ブラウンなどのソフトカラーは、ウェルネスやヘルスケア業界にぴったりです。

さらに、ナチュラルな色は目に負担をかけないので、Webサイトやアプリでの滞在時間が伸びる可能性もあります。やわらかく、穏やかな印象を与えたいなら、淡色のアイコンを採用してみましょう。

Icon Design Trends For 2023

▲出典:Jill Mars

10. グラデーションのアイコン

グラデーションは、Webサイトやアプリなどあらゆる場所で活用されています。2023年には、アイコンにもグラデーションが使われるようになるはずです。アイコンの線をグラデーションにするだけでなく、白いアイコンの背景をグラデーションにするという方法もあります。

AdobeやInstagramなどの企業は、グラデーションにいち早く着目してアイコンの一部を変更しています。とくに注目を集めたい中小企業やスタートアップにとって、競合他社との差別化に最適のトレンドです。

Icon Design Trends For 2023

▲出典:UX Planet

トレンドを反映したアイコンデザインのコツ

デザインにトレンドを反映する場合も、基本的なルールを忘れないようにしましょう。以下はアイコンデザインでおさえておきたい基本的なポイントです。

  • グリッドとジオメトリーに従ってデザインを構成する
  • じゅうぶんな余白を確保する
  • ブランドや会社のイメージに沿った色を使う
  • 最小サイズのデザインから作りはじめ、徐々に大きくする
  • 複雑なデザインにしすぎない
  • いくつかのデザインを作って比較する

おわりに

トレンドのデザインは、ただやみくもに取り入れれば成功するわけではありません。自社の事業、目標、ターゲット層を認識したうえで、必要なものだけ導入しましょう。アイコンを変えたら、デザインのテストも忘れずに!

(執筆:Kostya Stepanov 翻訳:Asuka Nakajima 編集:少年B 提供:UX Planet

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