転職は、誰にとっても冒険です。転職すると、新しい仕事のほか、職場の人や文化にも慣れなくてはなりません。
ビジネスマンにとって、そんな転職後の100日間はとても重要です。キャリアから人間関係、年収、幸福度まですべてを左右するといっても過言ではないでしょう。
今回は、転職後100日間でクリアするべき重要事項を6つまとめました。
目次
1. 入社後100日間の行動計画を立てる
転職後3ヶ月は、新しい会社の同僚や上司にいい印象を与えるチャンスがたくさんあります。
まず、最初の100日でなにを達成したいのか考え、行動計画を立てましょう。以下はその例です。
- 初日:
いい印象を与えるよう振る舞う - 1週間:
入社プロセスの初期段階を完了する - 2週間:
重要なステークホルダー全員と会う - 1ヶ月:
仕事と役割について探り、学ぶ - 2ヶ月:
役割を明確にし、仕事にフィードバックする - 3ヶ月:
具体的な成果を出す
これはあくまでも一例で、内容は役割・分野・個人の好みによって異なります。
入社後100日目にどのような社員になっていたいかを思い描きながら、自分なりの行動計画を考えてみましょう。
2. 入社前にチームメンバーと会う
入社前に新しい上司や同僚と交流できるのは、基本的には面接の場だけです。リラックスした会話をする機会はほとんどありません。
もし可能であれば、正式に入社する前に、チームメンバーと話をする機会を設定してもらいましょう。これには以下のようなメリットがあります。
- チーム内での役割を確認できる
- ステークホルダーを特定できる
- 新しい仕事の課題や、学びの機会を明確にできる
- チームメンバーに会って話ができる
- 実務を理解できる
これらの項目は入社後数週間でカバーできる内容でもあります。しかし、先手を打って入社前に把握しておくことで、不安や緊張の緩和につながるだけでなく、熱意をアピールできるメリットも。
3. 独自の研修計画を立てる
中途入社の社員への研修内容は、企業によって千差万別です。主要なステークホルダーとのミーティングを設定してくれたり、会社のビジョンや部門の目標を共有してくれたりするケースもあれば、いきなり上司が出張に行ってしまい研修が満足に受けられないケースもあります。
そこで、会社からの研修に頼るのではなく、独自の研修計画を自分で立てるのをおすすめします。入社前と入社後にできることが、それぞれいくつかあります。
入社前にできること
- 入社前に見ておくべき資料があるかどうか確認する
- 仕事内容だけでなく、企業価値や市場動向などの追加情報を確認し、自分の強みをどのように活かせるか、どのような学びが必要か考える
- 入社後に部下ができる場合、新しいチームメンバー全員の仕事内容や組織図などを入手して、理解を深める
- 入社後の研修内容を事前に確認する
入社後にできること
- 初日の予定や、研修の責任者を確認する
- 入社後のプロセスに関係する人に会い、仕事内容を確認する
- 研修がない、もしくは充実していない場合、必要なサポートを得るために必要な最善の方法を考える。上司やチームメンバーと会い、誰と連絡を取るのが最善かを確認する
- 最初の2週間以内に入社後の導入プロセスを終えることを目標にする。それ以上待つと、実務に引き込まれてしまう危険性がある
4. 新しい環境を理解する
最初の100日は、信頼を築くためのとても重要な期間です。新しい会社の文化、人、構造をしっかりと把握しておきましょう。
仕事のやりかたには、大きく分けて「公式」と「非公式」があります。会社の公式な説明と、現場の実情が異なることは少なくありません。この差を意識して、自分にとって重要だと思うポイントをメモしておきましょう。
入社してからしばらくは、まわりの人に質問できます。この機会を活かして、以下のようなことを確認しておくのがおすすめです。
- 企業戦略/ミッション:
会社が掲げる目標はなにか - 企業文化:
どのような価値観や、振る舞いが目立ち、どのような点が前社と異なるか - 会社の構造:
公式および非公式のヒエラルキー、意思決定社や影響力がある人は誰か - 製品とサービス:
どのような製品やサービスがビジネスパフォーマンスに影響を与えるか - 専門用語:
新しい会社で使われている独自の専門用語
5. ステークホルダーマップを作る
一見フラットな職場であっても、会社の組織図には反映されていないヒエラルキーが存在します。
最初の数週間から数カ月で、まわりの人を観察してステークホルダーマップを作ってみましょう。誰と、またはどのチームと協力して仕事をするべきなのかを考える際の参考になるはずです。
チームの垣根を超えてコネクションを作るスキルは、マーケティングリーダーに必要とされるスキルのひとつです。人のニーズやモチベーションを正確に理解し、共通の目標に向けて人を巻き込むためには、ステークホルダーの把握が欠かせません。

▲ステークホルダーマップ一例(https://www.stakeholdermap.com/を元に作成)
6. 入社後100日以内になんらかの成果をあげる
入社後の初期段階で成果をあげれば、信頼を確立し、その後のキャリアに勢いをつけられます。数カ月後から数年後の将来の成功にも繋がるはずです。
最初の1ヶ月で信頼を築き、その後1ヶ月は具体的な成果を目指しましょう。『ハーバード流マネジメント講座 90日で成果を出すリーダー』の著者であるマイケル・D・ワトキンス教授は、初期段階で成果を残すための3つの方法を以下のように解説しています。
優先順位を決める
今後の12〜18ヶ月で達成するべき主要な目標を決め、優先順位をつけましょう。長期的な目標と照らし合わせれば、最初の数ヶ月の目標も決められるはずです。
優先順位の高い分野で早期に成果をあげることで、同時に長期的な目標に向かって進むことができます。
重要分野を特定する
会社やチームにとって重要で、大幅なパフォーマンスの向上が期待できる分野を特定しましょう。
新しいWebサイトの立ち上げなどがこれにあたります。
パイロットプロジェクトをはじめる
試験的なプロジェクトをはじめるのもおすすめです。使用する規格、必要なリソース、採用する方法論を定義し、有形無形の目標を明示する必要があります。
成功すれば、その会社で唯一無二の人材になれるでしょう。
入社後のビジョンを明確にしよう
入社後100日間は、仕事を理解し、役割を特定し、組織のなかで自分を確立する期間です。先手を打って早い段階から将来のことを考え、長期的な目標を立てておけば、短期間で成果をあげられる可能性もあがります。
入社後のビジョンを明確にし、社内外のステークホルダーと関係を構築して、新しい環境でも気持ちよく働きましょう。
(執筆:Gavin Llewellyn 翻訳:中島あすか 編集:泉 提携元:Smart insights)




